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水道料金の改定を検討 国保税率のアップは見送りへ 宮代町議会一般質問

2009年12月03日 17時33分07秒 | 宮代ニュース
宮代町議会は3日、一般質問最終日、3日間にわたった一般質問が終わったが、この中で、水道料金の改定が検討されていること、また、国民健康保険財政の健全化については、22年度の保険税率改定は見送る公算が強まったことが明らかにされた。宮代町議会は、次回は7日本会議が開かれ上程議案の審議・採決が行われる。
1日から始まった一般質問は12名の議員が質問に立ち、庄司新町長の町政運営を質したが、榊原・前町長の延長線上の事柄の表明にとどまり、新町長としての明確な姿勢表明は聞かれず、これからといったところ。

一般質問での主な質疑内容は次の通り。

【水道料金について】
○値上げもやむなしの答申が出る

答弁要旨
約6500万円の累損が発生しており、抜本的な改革が求められているが、上水道経営審議会で審議いただいたところ「水道料金の安易な引き上げは厳に慎み、徹底した合理化を前提として上で料金改定の実施時期、改定幅は極力調整すること」との答申を受けて、検討を進めている。


【国保税の税率アップについて】
○不確定要素もあり、当面、明確な答申を得られず、22年度は見送りの公算強まる

答弁要旨
国保の税率については、国保会計そのものに流動的な部分があり、その不確実な部分がはっきりする来年6月以降に、再度検討を行ったほうが良いとの考え方が強く、率そのものの改定は今回はペンディングとするとの意見が大勢を占めつつある。
こうしたことから、来年度については、率の引き上げは見送り、介護分の最高限度額を9万円から10万円に引き上げる案が強くなっている。


【子ども医療費について】
○中学校卒業までの完全無料化に前向きに取り組む

答弁要旨
現在子ども医療費は
診療分については平成20年6月診療分から小学校卒業まで
入院分については平成19年6月診療分から中学校卒業まで
無料化し、子育て家庭の負担軽減を図っている。
この水準は県内でも高水準だが、
診療分の中学校卒業までの無料化拡大については、現在検討中で、重要な施策の一つと位置づけており、予算編成の状況を見ながら決定していきたい。子育てしやすい町としての宮代町をアピールしていきたいと思っているので最重要・重点施策の一つとして前向きに努力しているところである。


【財政運営について】
○当面歳出の見直しを進め、その後に、都市計画税や国民健康保険財政の健全化などを視野に入れる。
○中期的には道仏区画整理事業や東武動物公園駅再開発などによる人口増をはかるとの考え

答弁要旨
歳入増も考えなければならないが、まず、歳出の徹底した見直しが必要と考える。
公共改革2005でかなり踏み込んだ改革を進めてきたが、更に徹底した見直しと改革が必要と考える。
その後に、それでも足りないと言うことであれば、公共改革2005で積み残しとなっている、都市計画税の導入、国民健康保険財政の健全化などをやっていくことになると思う。
しかし、中期的には道仏区画整理事業や東武動物公園駅(杉戸工場)再開発などによる人口増など、全てを勘案した上で、実施していきたいと思う。


【道仏土地区画整理事業】
○宮代町にとって行財政運営の重点事業で早期の整備に向けて力を注いでいく

答弁要旨
この事業は平成14年2月にスタートした。
このほど、24年度までとしていた事業期間を事業費縮減のための設計変更などを行ったこともあって27年度までとする事業計画の変更を行った。23、24年度には集合保留地の売却に入り、住宅地の整備が進む見通し。計画人口 2600人(既居住者含む)。25年度には全ての工事を完了し、27年度には事業を完了し組合を解散する予定。


【東武動物公園駅東口整備事業】
【東武動物公園駅西口整備事業】
○道仏土地区画整理事業と共に、これからの宮代を作っていく事業と位置づけ早期整備を目指す

答弁要旨
東口整備は平成20年9月地域住民による街づくり協議会が発足。杉戸県土事務所とともに駅前広場を作る方向でプランを検討中。
これまでの検討を基に、地域住民(弁天・桜木町)やテナントに対してアンケート調査を実施している。これを年明けには住民に明らかにしていく
22年度からは宮代町としても予算化をはかり、事業の推進に必要な体制を整備していく考え。
22年度に事業区域や事業手法を決定し、23年度には駅前広場などの都市計画決定に向けた準備作業を行い、平成24年度以降の早い時期に都市計画決定や事業認可を受けたいと思っている。

西口整備は東武鉄道とUR都市機構の3者で事業手法の検討を進めている。
22年度に駅前広場の都市計画決定をし、23年度には事業認可を受けて出来るだけ早い機会に整備を進めたい。


【合併について】
○気運は高まっていないので、当面、単独での行政運営を進めていく

答弁要旨
自立した自治体を作るためには、ある程度の規模がなければいけないと思う。しかし、例えば県の主導とか大きな上からの圧力では上手くいかない。まずは、宮代町民及び相手となる自治体が納得した上で、その市民の大多数が向いた方向ならば積極的に進めてきたいと思う。合併は、慎重に臨まなければならないが、気運が高まったら町民の意志の固まる方向で積極的に進めていきたい。こちらだけのことではなく、相手のあることであるので、その動向も見ながら進めなければならない。
残念ながら、現在近隣市町を含めて、合併の気運は高まっていない、このため、宮代町は当面、単独での行政運営を進めていかざるを得ない。
(「仮に杉戸町との気運が高まったとするならば」との問に)個人的には杉戸町は好きな町である。だが、仮定の話へのコメントは控えさせていただく。