mitakeつれづれなる抄

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災害時の報道に、NHKはどこまで親切なのであろうか

2017年04月17日 | ラジオ・テレビ
 今回のブログ記事、些か個人的な主観が多くはいっていますので、大目に見て頂けると嬉しいです。

 昨日は、熊本地震の本震とされる、未明にM7.3の地震が発生して一年。
 NHKラジオ第一放送では、通常の番組をお休みして震災特別番組を編成して放送しておりました。
 そこで予てから思うことですが、NHKは災害時にどこまで親切なのであろうかと思うことがあります。

 水害や強風、地震があると先ずNHK、しかもテレビという方は多いです。私の所も以前はそうでした。
 しかしこの災害時の報道、というか放送、テレビは被災地には全く役に立つものではありません。
 なぜなら、発災直後は電力の供給が途絶えたり、そもそもが被災を受けて、通常の家庭で過ごせないことも有り得て、そんなところではテレビ放送を視聴することはできません。
 発災直後のテレビ放送は、被災地には向かず、それは専ら、被災地外への情報提供になります。

 被災地はテレビによる情報供給はほぼ無理で、ラジオによることになります。
 なので、非常持ち出し袋にラジオと電池を用意しとけ、というのはここにあります。
 そのラジオ、阪神淡路大震災の時に、異口同音で多くの方から耳にした話では、NHKラジオは、震災報道の特別番組でどこか馴染めない、民放ラジオも災害報道特別番組ではありましたが、担当のMCが「いつもの人」だというおとがとても安心感を覚えた、というものでした。
 この「いつもの人の声」というのがとても重要です。何曜日のこの時間は、誰々さん、という生活リズム。
 なので、通常の番組ではなかったですが、「いつもの声の人」が聞こえてくることで安らぎを覚え、お風呂の提供など、緊急情報の状況収集も提供もスムーズに行えた、というものがありました。

 翻ってNHKは、災害時の報道は、報道アナウンサーが各地からの情報を淡々と伝えます。
 それはそれで重要ですが、「いつもの声」ではないですね。
 阪神大震災の時、発災から2日目で、某局は震災報道一本やりから歌謡曲を流すなど、少しずついつもの番組に戻したところ、被災された方からとても喜ばれたそうです。
 この「いつもの」のという点がとても重要なのですね。

 昨日の熊本地震一年の特別番組、通常の番組をお休みしての放送でした。
 地震から一年でいろいろ思うことも、被災された方のお気持ちをどこかでお伝えしなければならないのですが、結果的に「いつもの日曜日の声」が途絶えてしまいました。
 そこが少し残念に思う所です。尤も、4月改編があり、いつもの声の方は担当が変わって、新しい方の三回目の放送の週なのではありましたが。

 NHKラジオは、そもそもですが、午前の放送も午後の放送も、定番の方はいらっしゃいます。
 しかし国会中継などでちょいちょい中断、中止になったりして「暮らしのお伴になりえない」ところがあります。

 つまり、NHKは発災直後は、災害の状況を可及的速やかに知るには有用ですが、その後の状況は被災者に寄り添わないようなものだと感じています。

 以前にNHKラジオのボヤキとして、上乗せニュースが時として困る、ということを書きました。
 ラジオは音が唯一の伝達手段、聞こえる音に耳を合わせています。
 そこへ突然違った音(声)で、NHKのローカル局からの情報を発せられても、耳が付いてこられず、結局何だったのかよく分からないこともあります。「NHKのおごり」を感じる一瞬だと書きました。

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