本日8/5の中日新聞朝刊一面に面白い記事がありました。昨日からNHKのニュースで何度か伝えられていましたが、尾張方言と京都府北部の丹後地方の方言とに共通性があり、京丹後市長が4日、両地域の文化的交流の調査を進めるとのことです。
私は今でこそ、普段は標準語で話し、時折関西方言も混じりますが、子どもの頃は祖母の影響が大きく、ベタベタな尾張方言。名古屋弁とも言いますね。
その後、京ことばを知る機会があり、尾張方言と京ことばに共通なところがあると感じたものです。
記事スキャン画像にある、「どべ」。一番最後のことですが、これが丹後地方にあるとは意外です。
「ほうか」とは、「そうですか」「そうなんですか」の意味で、さすがに丹後地方では小中学校で授業と授業の間の休憩時間のことは指さないと思います。
「わや」が丹後地方にもあるのは意外です。ハムがうみゃぁて、食べ過ぎてまって、今晩のおかずがわやになってまう、TVのCMも丹後地方では理解できそうですね。
こうした言葉は京都を中心に、同心円状に同じような距離に似た言葉があるものです。
つまり、都のある京で話された言葉が、時代を経るに周囲の地域へ伝搬し、京ではまた新しい言葉が作られ、それが同心円状に周囲に広がる。結果として、遠く離れた地域なのに、似た言葉があるものです。
山陰地方は皆使かっとるかもしれんわなァ。
山陰地方でそんなやりとりがあったのですか。
京都が山陰の一部とのことですが、これは京都府の京都のことですね。
京都は畿内ですので。
丹後地方は、かつては豊岡県と称し、今の兵庫県の但馬地方と同一の県でした。
それが分割で、京都府に組み入れられ、今では「京都にも海がある」の所以となっています。