JR東海に373系という電車があります。最初、1995年に登場し、それまでの急行「富士川」号、翌年の急行「東海」号と、東京~大垣間の夜行列車に使われていた165系電車の置き換えを目的にした車両。
これら列車、373系投入により、急行「東海」は特急に、大垣夜行は全車指定席の快速「ムーンライトながら」に、昇格というか変更になりました。
特急「東海」の廃止、そして大垣までやってくる夜行の快速「ムーンライトながら」が2009年3月のダイヤ改正で廃止されることとなり、もう373系が大垣まで、そして間合い運用で大垣⇔米原の普通列車にも使われないものと思ってブログ記事にしました。ところがどっこい、米原ローカル運用が残ったんです。
そうしてダイヤ改正ごとに373系の情勢が気になりつつも、ホームライナー運用と込みで米原ローカル運用が残っていました。しかし、東海道本線の名古屋地区ホームライナーの削減で、対象は373系使用列車。373系のホームライナーが無くなれば、当然米原ローカルの普通列車に373系を充当させるのは出来なるわけで、今日の朝の米原発大垣行き列車が、373系が米原駅に現れた最後の列車になりました。
今日の夜、大垣駅23:25発の列車は、明日ダイヤ改正による移り変わりダイヤで、車種変更になると思います。
過去の弊ブログ記事から、373系です。
まだムーンライトながらがあった頃。
間合い運用で大垣⇔米原一往復を終えて、車庫へ引上げて行くところ。
今日までのダイヤで、ホームライナー大垣が大垣駅に到着し、前編成と後編成の切り離し作業の様子。左が後編成の米原行き、右側が前編成で車庫に入ります。2番乗り場で撮影。
隣の1番乗り場の車両が出ていったので、1番ホームから切り離し作業を終え、前編成を少し移動します。
前編成が車庫に入り、米原行きとなった後編成の出発準備も整いました。
今晩のこの23時25分発は、恐らく(推定)代車の運用でしょう。今晩の大垣駅に到着した373系編成は、大垣電車区で一泊するかしないかは分かりませんが、豊橋まで回送となるでしょう。豊橋からの飯田線特急は改正後も運用があります。
というわけで、373系はこれで名古屋地区には現れなくなり、同時に米原駅でJR西日本の車両と顔を合わせることもなくなりました。
「ふじかわ」と「いなじ」だけですかね。残ったのは。
GTO制御器もなんだかやばい音を立てていることがあるようなので、大丈夫ですかね?東急の中の人によると、重構造ステンレス車の寿命は80年ぐらいだというので、まだまだ全然現役でしょうが、使い道が狭められてかわいそうです。
なにかいい使い道はないですかね?ホリデー快速とかの臨時列車用として細々と使うぐらいですか。
117系をあれだけ昼寝させてきた会社だからどうと言う事はないのかな。
美濃太田で大量に保管してきた車両も結局は全部解体かな?モッタイナイなぁ、もう……。全部博物館に入るもんなりと勝手に想像していたのに……。
この米原運用は、165系時代から続けられていたもので、373系化後もなぜか続いた事に面白さを感じていました。
大垣夜行廃止で373が来なくなると思いきや、ホームライナー運用が残っていたんですね。
そしてこれまた無理やりに、米原停泊運用を作ってまでの、373系米原運用でした。
大垣23:25発米原行きは、直後を走る新快速の313系8連が直通してました。
乗られたのですね。最後のホームライナー。
ダイヤ改正前夜は、翌日の新ダイヤを目指して変運用になるのが常ですね。
373系は夜のうちに豊橋へ向けて回送されたと思います。