このブログ、毎年恒例のネタ。幻のアジサイ「シチダンカ」。6月も入ったばかりの東山植物園、アジサイ園でかなり咲いていました。
系統としては、ヤマアジサイが八重化したものだそうです。あまりアジサイらしくない姿ですね。
このシチダンカ。今でこそ幻ではなく、こうして目につくようになりましたけど、シーボルトの著書「日本植物誌」で紹介して以降、日本人の誰もが目にした事が無かったという幻の花でした。それが1959年に神戸市の六甲ケーブルをかなり上がったところの傍で、シチダンカらしき花が咲いているのを、当時の六甲山小学校の先生が発見。約130年ぶりの事でした。
そこから株を分け、神戸市立森林植物園で育てて増やし、今ではこうして名古屋の地でも花を咲かせています。
上からの絵。
毎年、神戸市立森林植物園でこの花に会うのを楽しみにしております。ところが昨年、名古屋市の東山植物園でシチダンカがある事を知り、いやビックリでした。ただその時は花期の終わりがけで、みずみずしさは一寸失われかけ状態。
そして今年、6月の声とほぼ同時にこのアジサイ園へ。咲いてますわ。わんさか。今年2012年は早春の花が軒並み遅かったのですが、初夏の花は概して早め傾向でした。シチダンカもアジサイの中では早い時期に咲きまして、この日、いいタイミングで見る事が出来ました。
神戸のと比べると、大体半月ほど早いですね。これは標高の違いです。
しかし、ここ東山植物園のシチダンカ。一寸密生(密集)しすぎ。もう少し地面まで日が当たるぐらいがいいと思います。
撮影:2012年6月2日
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