mitakeつれづれなる抄

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北陸新幹線の名に長野を残すのか否か

2013年05月08日 | 鉄道

 今朝のYahoo!トピックにあった記事からです。毎日新聞配信記事で、昨晩に掲載された記事だそうですが、夕べは早仕舞いしてしまいましたので、気付きませんでした。

 JR東日本とJR西日本の北陸新幹線が2015年春に、長野駅~金沢間が延長開業します。仮称上越駅でJRの両社境界駅になります。「北陸新幹線って何?」の方、多いでしょうか。現在の長野新幹線のことです。これが2年後の金沢延長開業で、本来の路線名である「北陸新幹線」にすべきか、長野の名が定着しているので、どこかに「長野」の文字を残すかで、長野県と北陸の石川・富山両県の間で、些かオーバーなるバトルがあるとのことです。
記事→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130507-00000067-mai-bus_all

   ◇   ◇   ◇

 話の前提に色々ややこしい内容があるので、まずそれを整理。鉄道の路線名(線路名)は、正式なものと、運転系統や沿線に即して旅客案内上の「愛称名」とがあります。さらに路線名(線路名)は正式なものでも実は二通りあります。後者の正式が二通りなところは、今は深く追求しないことにします。

 長野オリンピックを4ヵ月後に控えた1997年10月1日、新幹線は東京駅~長野駅間で運転を始めました。新規開業区間は高崎駅~長野駅間。その区間の正式名称は「北陸新幹線」。あくまで高崎~長野~金沢~滋賀県方面の高速鉄道として、先行開業したもの。

 しかし北陸へ繋がっていないのに北陸新幹線なのはややこしいという理由もあって、愛称が付けられました。「長野行新幹線」。「行」の字を少し小さく書くのが正式で、発売されている時刻表にもそう記されていました。しかしいつの間にか、いや早い段階でこの「行」の字がとれて「長野新幹線」の表記になっています。

 ここまで16年、長野新幹線(長野行新幹線)でやってきたので、長野県としては線名に「長野」が無くなるのは抵抗が有りましょう。一方で迎え入れる富山・石川両県としては、そんな「長野」な余計な文字は要らないというところ。そこで正式名な「北陸新幹線」一本でやるのか、「長野」を入れた愛称名で例えば「北陸長野新幹線」にするかで、両者激しい論争になっている・・・というわけ。

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 正式名称に二通りあると書きました。実はJRの線路名称には二つの規定があるんです。一つは国鉄時代の「日本国有鉄道線路名称」をほぼ引き継いだ、JR各社の線路名称公告。もう一つはJR発足時の運輸省(現在は国土交通省)に提出して公示された「事業基本計画」。この両者がちょいちょい違うんです。この論は今はここでは書きませんが、高崎駅~長野駅間鉄道は、この両者とも「北陸新幹線」となっています。

 

 個人的にはどちらでもいいように思いますね。そもそも新幹線が開業すると並行在来線は廃止するか、JR各社から経営分離するスキームになっています。一応幹線ですので実際には廃止は無いですが、在来線だけで長距離を乗り続けるのは、運賃が割高になります。

 新幹線という高速鉄道を必要としない方には、新幹線開業により不便になります。


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