mitakeつれづれなる抄

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交通法規とは別の交通ルールがあるらしい

2016年10月01日 | 道路交通安全の考え
 関西の芸人さんに、テントという方がいました。9月28日の朝に知ったことですが、その前日27日、大阪市中央区の谷町九丁目交差点で右折してきた自動車にはねられ、亡くなったと、CBCラジオつボイノリオ聞けば聞くほどの番組内でMCのつボイさんから話されました。
 テントという方は多くの方はご存知ないと思います。テレビに登場することは滅多に無く、ある方はツチノコ芸人とも称されるほど。
 上岡竜太郎さんのお弟子さんで、顔つきも上岡さんにどこか似ているような風貌。カマキリの生まれ変わりとか言って、カマキリのまねなどされてた方です。
 一部の間では根強い人気があったようで、本当に極々たまにテレビに出ることがあり、それをたまたま見て、存在を知りました。
 そのテントさんが自動車にはねられ亡くなられたということで、つボイさんも、師匠の上岡龍太郎さんも大きな悲しみであると話されていました。
 MBSラジオのありがとう浜村淳です、でもこの事故で亡くなられたことをハナシテおられましたが、その中では「どっちかが信号無視したのかな」などと話しておられました。
 事故の様子は全く伝わっておりませんが、信号無視ということでもなさそうです。「右折した自動車にはねられた」ということで朧気に想像がつきます。

 交差点での交通事故の典型です。「右左折先の横断歩道で歩行者との衝突」。左折と右折とでは条件が違い、右折では対抗する直進車の動きに注意して右へ曲がります。
 その時に、直進車が途切れるのを待てばいいのですが、僅かな切れ目を狙ってサッと右へ曲がると、曲がった先の横断者に注意することを忘れます。
 あるいは、右折時の事故に「サンキュー事故」というのがあり、対抗する直進車が連続していると、対抗直進車が気を利かせて、ライトパッシングで右折のタイミングを頂くことがあります。こういう時は、右折車は待ってくれた対向車に気を使い、急ぎ(本当に急いで)右へ曲がることになり、曲がった先で歩行者との衝突・・・。
 テントさんの事故もこの類のどれかではないかと思います。

 MBSラジオでの話題の中で、JAF調査として、横断歩道で横断しようとする人がいても停まらないとする自動車は約9割に上るとの結果があると話されていました。
JAFの調査はこちら⇒http://www.jaf.or.jp/profile/news/file/2016_35.htm

 ここで予てからの私の考えに行きますが、世の中いろんな常識とされるルールがあります。
 日本語の変化も世の流れであるとも。
 歩道を自転車が通行するのも、もはや当たり前の「常識」であるという認識。
 それは交通規則云々以前の世の常識として。

 この標識は、千種区の星ヶ丘で、三越の横から星が丘テラスを経て東山植物園へ至る道路ですが、道路標識には自転車歩道通行可の標識がありません。


 つまりこの道路の歩道は自転車は通ってはいけないのですが、三越やザ・キッチン、星が丘テラスなど商業施設が並ぶ区域故、自転車の通行が多いです。
 その通行が多い自転車は全て歩道を通るわけで、それらは全員道路交通法違反なわけです。
 しかしそんな交通違反をしている認識なんぞありませんし、知らないと思います。
 ここ、ここです、規則がどうであろうとも世の常識があるというところ。
 自転車は歩道を通る、これはもはや世の中の常識。

 これを自動車の世界に類推させると、横断歩道では停まらないのが常識。
 交通規則云々とは別の世の中の常識になっています。これは否定できない現実です。

 私は、信号の無い横断歩道はできるだけ通らないことにしています。通らずにすむ経路を考えます。
 横断歩道で自動車は停まらないものと認識しています。
 そうした横断歩道でも、時々停まっていただけますが、その場合でも絶対にすぐ渡りだすことは無く、その後ろに続く自動車の動きを確認します。横断歩道の手前で停まった自動車を、後方から追い越す自動車があります。
 その自動車は当然、違反(犯罪9なのですが、運転者の違反云々を責める前に、こうした社会的背景があるので、先行車が停まる=追い越す、という発想になるものです。

 信号交差点でも横断歩道を渡る際は、右左折の自動車がいないか確認して、場合によっては自動車を先に行かせることもあります。
 自動車を先に行かせても、それは結果的に道路交通法違反となりますが。

 こうした交通規則を守らない常識がある以上、交通事故を無くすことはできません。

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