バスロケーションシステムというのがあります。厳密な意味では、ロケーション、すなわちバスの現況把握システム、本来は操車業務で使われる言葉ですが、バスの現在位置表示から転じて、バス停留所での接近案内システムとして、この言葉が使われることが多いようです。
これが名鉄バスでも一般向け案内、携帯電話webを使ったサービスが始まり、我が一宮地区でも昨年から始まりました。
表示の内容は、何時何分発の何処其処行きバスは、
- ほぼ定刻で運行しております
- 何分遅れで運行しております
に加え、該当停留所に近づくと、
- 3つ前の停留所を出ました
- 2つ前の停留所を出ました
- 1つ前の停留所を出ました
さらに
- 発車待ち
- 発車済
の表示が出ます。
このバスロケーションシステムの便利さのウリの一つに名鉄バスの某氏が話しておられましたが、
「家でパソコンでこの表示を見て、タイミング合わせて家を出られます。」とのことでした。
でも実際には、私の家から最寄バス停まで徒歩で4分かかります。しかも今は杖による補助歩行でもう少し時間がかかります。
「3つ前のバス停を出ました」を見てから家を出ていては間に合わないです。なので、従来どおり、時刻のタイミングを見計らって、家を出ることとなり、肝心なところで、このシステムは使えない事を実感しています。
しかも「3つ前のバス停を出ました」の時、何のお知らせ機能もないので、現況を知るには頻繁にページ更新せねばなりません。
勿論、停留所でバスを待つ時に「どのくらい待つのかな~ぁ」では十分使えます。
このようなバスロケ表示携帯サービスは、幾つかのバス事業者で行なわれています。私が知っている(やっている)のは京都市バスと名古屋市バス、それにこの名鉄バスですが、それぞれ一長一短です。
京都市バスは6つ前の停留所(表記は1つおきで3停留所)を出たら現在位置として●の表示で、何時何分発という括りはありません。名古屋市バスは系統全区間の停留所を出し、現在位置を●で示して、こちらも何時何分発の括りはありません。
しかも京都市バスにはメールお知らせサービスもあり、使った事はありませんが、事前に設定しておくと、該当停留所の3つ前ぐらい(どのくらいは失念)あたりを出るとメールでお知らせがあります。
個人的には、名古屋市バスのような系統全区間表示と、京都市バスのような6つ手前から表示開始を組み合わせたものが選択できるようなものがいいと思います。さらに任意の位置でメールお知らせサービスもあれば、もうバッチリ。
というわけで、現在の名鉄バスロケーションシステムは、肝心な所で使いづらいです。あまりバスに乗るまでの行動の質に変化があったとは言えないです。従来どおり時計が頼り。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます