mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

交通事故は、無知によるものが多いと思う

2015年05月20日 | 道路交通安全の考え
 本日午前、病院の診察待合で聞いたラジオのニュースで、大阪府豊中市で、登校中の小学生の列に自動車が突っ込んだというニュースがありました。
 また、登校中の列に自動車が突っ込んだのか、と思いながら聞き、何故、登校中の列に自動車が突っ込む事故が多いのだろう、と考えてしまいました。
 後で知りましたが、ブレーキとアクセルの踏み間違いだそうで、事故に有った生徒もこの運転者も気の毒なことです。

 交通事故というのは、基本、道路交通法違反の延長にあるもので、交通事故に対する罰則を強化するより、たとえ軽微であっても交通違反の罰則を強化すべき、というのは私の持論です。
 しかし、本当の道路交通事故の原因は、交通違反というより、安全(危険認識)への無知によるものではないかと、考えています。

 以前に、名古屋市交通局の自動車部(つまり市バス)の研修テキストを見ましたが、そこに安全教育の難しさを述べる記述がありました。
 つまり、安全教育というものは、難しい。何故なら、常に事故があるわけではなく、安全教育の場では、むしろ空想的な存在になりえる。
 各自の日頃の運転から、事故が起こり得るかもしれない、という予測はなかなか難しいもので、いかに自身の運転に事故を引き起こす恐れがあるのかを、理解させるのは難しい、と言うようなことを書いてあったと思います。

 要するに、各運転者一人一人の事故遭遇率、或は発生率という物は極めて小さいものです。
 言い換えれば、運転者個人の事故は大変縁遠いものと言えます。
 然るに、世の中、毎日どこかで交通事故。
 これ数学的には、交通事故の因子を抱えた状態で自動車走行することで、その交通事故の因子がやがて、顕在化する、つまり交通事故となるものです。

 なので、いかに、普段の運転の特性に、交通事故の因子となるものを認識できるか、にかかっています。
 これが中々難しいので、交通安全教育は難しいと、前記、名古屋市交通局の研修資料に記されていました。

 今日の、豊中市の事故。時々発生している事例ですね。普段からどのような運転操作を行っていたのか、その普段が大切です。

 交通事故のある社会。正常な社会ではありません。
 道路交通法順守も大切ですが、一歩先を予測する知恵が欲しいものです。

 しかし、今日の豊中市の事故、生徒さんも気の毒ですが、運転者さんも気の毒です。
普段の通り運転していたのでしょうけど、その普段に落とし穴。それに気付けずに、交通事故の当事者。
ニュースでは、子供を学校に送ったあとの事故だそうで、その子供も気の毒です。

 あぁ、事故は嫌だ嫌だ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (7743)
2015-06-06 11:31:38
この手の「踏み間違い」による事故が起きるたびに私はこう思います。

「何故原因を放置するのか」

飛行機の「アクセル」は「不自然」に手を伸ばした先で「押す・引く」で操作します。「ほぼ」間違えることは無いです。「不自然に手を伸ばした先」にスロットルレバーがあるのはパイロットが倒れこんだりしても不意に動作させないようにする、メインとサブ、双方のパイロットで同時に操作できるようにする、機関士がいた時代の名残で、コクピットの中央に位置させるなどの理由がありますが、現代でも安全上の理由により合理的な配置であると考えられるためこの配置が踏襲されています。

鉄道のマスコンは右手と左手で分けられています。最近のワンハンドルマスコンでは一本ですが前に押して加速、手前に引いて減速。ほぼ間違いようがありません。
ただし、航空工学をかじって、そこから派生的に安全工学をたしなんでる自分としてはこの加速と減速の向きは逆だろうと常ずね思っています。
急病等で運転手が倒れこんだら電車は加速してしまいます。ATS等で事故は防げるとは言っても、それ以前の段階で対策が編入できるのであればそれを無視することは許されるべきではありません。

今更向きをかえられないと言うなら、せめて加速方向はボタンを押しながら出ないと駄目とか、そういう対処をしてほしい。

では自動車はどうか。なぜアクセルとブレーキを同じ足で踏みかえる構造を踏襲し続けるのか?合理的理由はあるのでしょうか?理解できません。
AT全盛のこのご時勢、右と左に分けるべきではないかと思います。左足での操作が難しいと言うなら練習させるべきでしょう。自動車が容易にヒトを「殺す凶器」であることを考えるなら、難しいとか面倒くさいというのは言い訳にもなりません。

過去に右足で踏んでブレーキ、右足首を右に捻ってアクセルという構造のスロットル装置を考案した例がNHKで紹介されていましたが・・・・・・割りと期待していたんですが、その後の続報がありません。どうなったんでしょうね??
この構造なら故意にスピードを出すのが難しいですし、しかし、微細な速度調整は踏むのと変わらずに割合簡単な練習で出来る。現状の自動車の構造を殆どかえることなく簡単な改造で導入できるのが非常に魅力的で、何よりパニックに陥って足に力を入れて踏ん張ったりすればブレーキですからフェイルセイフにも適合している。
世の中には頭の良い人がいるものだと大いに感心したのですが。

ちなみに自分はフェイルセイフ的観点からMT車を選んで買い続けています。最近では選びようがなくなってきましたのでさて、どうしようかと思っているところです。
今更この歳でスポーツカーも無いですし、セダンからMTが選べなくなった時点で運転はやめてしまおうかとも思っています。

基本的に電気自動車である燃料電池車が全てとなってしまったら、構造上、MTは難しいですからAT車(というかワンスロットル車)しかなくなりそうですから・・・
しかしトヨタ・ミライの発売は一つのタイミングであったはずです。ミライが旧来の操縦装置を踏襲した時点で「ミライ」は暗いような気がします。
返信する
原因除去 (kisomitake)
2015-06-07 00:08:07
ご丁寧なコメント、ありがとうございます。


原因放置。
そうですね、これに尽きます。
自動車の問題は、一つは自動車産業の力大きいのもあるのではないでしょうか。

それとよくブレーキとアクセス踏み間違い、というのは、本当に踏み間違いなのか?
一時期言われた、エンジンの電子制御が変な電磁波を拾い、誤作動したと言われていましたが、昨今聞かれないのは、踏み間違い、すなわちペダル踏み間違いという人の起こしやすいミスにかぶせているような気がしてなりません。
本当に踏み間違いなのか、電磁波による誤動作は無いのか。
その所が気になります。

なお電磁波による誤動作では無いですが、バス停でバスを待つとき、自動車の通過で、聞いていたラジオの電波が一瞬乱れることがあります。
エンジン制御装置の電磁波によるものでは?と考えていますが、どうでしょうか。
返信する
Unknown (7743)
2015-06-07 01:39:56
>>エンジン制御装置の電磁波

そうではありません。エンジン制御装置の電磁波はまったく影響を及ぼしません(マイコン部に故意に接触するかしないかレベルまで近づければ多少の影響があるが、エンジン制御装置は常時最大出力で演算しているわけではないので影響は断続的になる)。

ラジオの電波を擾乱する最大の要因は自動車の走行に伴い、空気との摩擦で表面に発生する静電気によって磁界が発生するために、ある一定の距離内で電波が擾乱されるのが原因です。
自動車の塗装、特にパール系の塗装はマイカが含まれているため誘電体としての性質上電荷がかかりやすく、特に電波に対する擾乱効果が大きくなります。
しかし停車してしまえばすぐに静電気が発散されるためエンジンがアイドリング状態であっても擾乱効果は低減します。
ただし、それでも瞬間的には数万ファラドの電荷がかかるため、セルフガソリンスタンドではパール系塗装の自動車は若干の注意が必要です。
給油中に車内に戻り、再び外に出てノズルに触ればほぼ100パーセントの確率で発火します。

単純に比較するならば自動車の機械的要因による電磁波で最大出力を発生させるのはスパークプラグで、次にセルモーターです。
走行抵抗で発生蓄積する静電気キャパシタンスは瞬間的にはそれらを大きく上回りますので、コレによる影響は馬鹿にならなかったりします。
返信する
電磁波 (kisomitake)
2015-06-07 22:49:34
追加のコメントをありがとうございます。

エンジン制御装置自体はあまり電磁波放出はしないと思います。
ただ変な電磁波を拾いやすいのでは?と考えた次第です。
いろんなところから電磁波が出ていますね。
代表的なものが、携帯電話。
数キロに及ぶ地上局との通信を行うわけですので、それなりの強い電波が出ています。
この周波数の整数分の一に同調すると、誤動作が出やすいと、電子機器に詳しい方から伺いました。
ラジオも、私が聞くのはCBCなど中波放送。
振幅変調ですので、いろんな電波の干渉を受けやすいとも。
それらを考慮して、自動車の電子制御機器にもなんらかの悪影響があるのでは?と考えた次第です。

自動車の電波で一番困ったものは、違法無線ですね。
たまに起こることですが、家でラジオ聞いていて、近くの自動車(特に大型トラック)が通るとともに、変な声が入ります。
返信する

コメントを投稿