神戸新聞web版からです。神戸新聞ですが、出来事はこの愛知県内です。中部運輸局は30日、路線バスを終点まで運行せず、途中で中断したとして、名鉄バスとあおい交通の二社にそれぞれバス車両1台の使用10日間停止の行政処分を出したとのこと。
記事:路線バス、終点まで行かず 2事業者を行政処分、愛知
この種のことは、以前に次々と明らかになって大きな問題となり、それぞれに行政処分が下され、もう行われていないだろうと思っていました。
比較的最近では、名古屋市営バスでも、地下鉄原発地下鉄徳重行の原11系統で、最終バス、終点の二つ手前でお客さんがいないことから、交差点をさっさと車庫の方へ曲がって入庫してしまった、ということがありました。
今回、処分対象となった事実は、名鉄バス大沼線(東岡崎~大沼)で、3月1日に大沼行き便は二つ手前でお客さんが全員降りたため、そこで折り返して、車庫へと回送した、ということ。
もう一つのあおい交通、1月2月に名古屋市と豊山町を結ぶ、ということから名古屋駅~エアポートウォーク北間の系統でしょうか。複数の運転士が終点一つ手前の停留所で全員降りたため、終点まで行かず、さっさと待機場へ入ってしまった、ということ。
そこで現場を見てみました。「見ました」って、この報を受け現地へ行ったわけではないですが、いずれの現場もかつて乗ったことのある路線です。
名鉄バス大沼線、終点の二つ手前で引き返した、ということは下山支所停留所で運行を打ち切ったわけですね。
下山支所停留所のある道路をそのまま行きT字路を右へ曲がる所を、左へ曲がってさっさと車庫へ回送したものと思われます。
場所はここ。マピオンから。辺りは山間部で、終点一つ手前の業務センター前停留所から、終点の大沼停留所まで乗るお客さんは、100%おりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/33/8d205b80bbd70a3eea5468e4968ab479.jpg)
可能性のある正しい言葉で言えば、「まず無い」ですが、ほぼ「有り得ぬ」状況。
なので大沼到着後、折り返しも営業運行であれば、きちっと終点まで行くところですが、帰りは回送ですと、この先お客さんが乗ってこないエリアに入ると、どこか適当な所で折り返して車庫へ帰ってしまったものでしょう。昔はよくあったことです。
あおい交通の場合、名古屋駅前~エアポートウオーク北間の系統。エアポートウォークは名古屋空港内の施設で、終点というのは、厳密にエアポートウォーク北停留所、その一つ手前の県営名古屋空港停留所で打ち切ったのか、空港内の停留所をひとまとめにしてその一つ手前の三菱重工南停留所で運行を打ち切ったのか、文面ではよく分かりません。
このいずれの場合も、明らかにお客さんが乗ってこない(であろう)と思われる区間です。
運転士の心理としては、さっさと回送するなり、待機場い入る気持ちは分かります。
でもアカンですね。乗合路線バスは、定期運行が義務付けられていますので、お客さんがいない「だろう」の、「だろう」は一切無視して、きちっと運行しなければなりません。
・・・ということを書きながら運転士の心理としては、かばいたくなります。
記事:路線バス、終点まで行かず 2事業者を行政処分、愛知
この種のことは、以前に次々と明らかになって大きな問題となり、それぞれに行政処分が下され、もう行われていないだろうと思っていました。
比較的最近では、名古屋市営バスでも、地下鉄原発地下鉄徳重行の原11系統で、最終バス、終点の二つ手前でお客さんがいないことから、交差点をさっさと車庫の方へ曲がって入庫してしまった、ということがありました。
今回、処分対象となった事実は、名鉄バス大沼線(東岡崎~大沼)で、3月1日に大沼行き便は二つ手前でお客さんが全員降りたため、そこで折り返して、車庫へと回送した、ということ。
もう一つのあおい交通、1月2月に名古屋市と豊山町を結ぶ、ということから名古屋駅~エアポートウォーク北間の系統でしょうか。複数の運転士が終点一つ手前の停留所で全員降りたため、終点まで行かず、さっさと待機場へ入ってしまった、ということ。
そこで現場を見てみました。「見ました」って、この報を受け現地へ行ったわけではないですが、いずれの現場もかつて乗ったことのある路線です。
名鉄バス大沼線、終点の二つ手前で引き返した、ということは下山支所停留所で運行を打ち切ったわけですね。
下山支所停留所のある道路をそのまま行きT字路を右へ曲がる所を、左へ曲がってさっさと車庫へ回送したものと思われます。
場所はここ。マピオンから。辺りは山間部で、終点一つ手前の業務センター前停留所から、終点の大沼停留所まで乗るお客さんは、100%おりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/33/8d205b80bbd70a3eea5468e4968ab479.jpg)
可能性のある正しい言葉で言えば、「まず無い」ですが、ほぼ「有り得ぬ」状況。
なので大沼到着後、折り返しも営業運行であれば、きちっと終点まで行くところですが、帰りは回送ですと、この先お客さんが乗ってこないエリアに入ると、どこか適当な所で折り返して車庫へ帰ってしまったものでしょう。昔はよくあったことです。
あおい交通の場合、名古屋駅前~エアポートウオーク北間の系統。エアポートウォークは名古屋空港内の施設で、終点というのは、厳密にエアポートウォーク北停留所、その一つ手前の県営名古屋空港停留所で打ち切ったのか、空港内の停留所をひとまとめにしてその一つ手前の三菱重工南停留所で運行を打ち切ったのか、文面ではよく分かりません。
このいずれの場合も、明らかにお客さんが乗ってこない(であろう)と思われる区間です。
運転士の心理としては、さっさと回送するなり、待機場い入る気持ちは分かります。
でもアカンですね。乗合路線バスは、定期運行が義務付けられていますので、お客さんがいない「だろう」の、「だろう」は一切無視して、きちっと運行しなければなりません。
・・・ということを書きながら運転士の心理としては、かばいたくなります。
当然運行を打ち切った区間は免許を返上すべきですし、その系統路線免許を取り上げ、他社に運航許可を与えるべきです。
私がもっと若ければ、態とその停留所で待って来なければ運輸局に怒鳴り散らす事案です。
運輸局とバス会社は裏で密な関係だからしょうがないのかなァ。
今は、事業路線免許は「免許」制ではなく、「許可」制です。
免許を取り上げ、他社に渡す、ということだそうですが、今回の件で大沼線は、地域のローカル線。
名鉄バスの他、参入してくる事業者は皆無です。
こんなことを書くと矛盾していると言われそうですが、こうした途中打ち切りをやらかす運転士は、人間的には親しみが持てる人が多いものです。
その一方で、決まりをきっちり守る運転士は、応対が冷たい人が多いように感じています。
今回問題になった区間は、いずれも打ち切り区間で新規の乗客は、明らかにいない区間で、運行を打ち切った気持ちの過程が、分からないではないです。
こういうことは一昔までは、それこそ「当たり前」のように行われてきました。
各地で表面化したきっかけが、広島県で日常的に終点まで行かずに、途中で引き返しているのを知っていた地元の人が、カメラなどで途中で折り返す様子を写して、運輸局に通報、そこで表面化しました。
それまで「当たり前」の行為としての認識であったところに、風穴を開けたようなものでした。
運輸局とバス事業者は、金融業界のような護送船団とまでは成っていないようです。
免許維持路線をはじめ、ローカル線で乗客が私だけということになると、「ああ私さえいなければさっさと運転を打ち切って車庫へ帰れるのかもしれないのになあ」などと思ってしまう私。もちろんそれは法律違反であり、1人だろうが0人だろうが終点まで走らなければならないわけですが、どうしてもこう思ってしまうのです。だからこそ、降りるときには「ありがとうございました」と言うわけですが。
以前の名古屋市営バスの件で、終バスなどの夜遅い時間は、途中から降車専用でもいいような気がします。
実際の交通事情を理解していると、こういうケースの場合、運転士が引き返したくなる気持ちは分かりますね。
人情的ではありますが、そのような個人の情を入れてはいけないのが路線バスの事業でもあります。
免許維持路線を一人で乗る、というのはたまにあります。
路線バス事業は規則でしっかり固められていますので、堂々と乗ればいいのですが、そこはお客も運転士も人の情というものがありますね。
終点まで降車専用停留所のようなクローズドドアの路線では、最終乗車停留所で乗客がいなければ、以降の運行を終了しても可能ではあるという規程はあります。
名古屋市営バスの件は、最終便だけ途中から降車のみ、という扱いは、案内上もできないですね。
むしろ最終便は、正規の系統ではなく、途中止めの入庫便として運行してもよさそうです。