mitakeつれづれなる抄

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福本清三さん・道徳教科副読本に

2012年04月15日 | ラジオ・テレビ

 讀賣online関西発4月15日配信記事からです。福本清三さんのエッセイが今年中学3年用の道徳教科副読本に収録されたそうです。
→記事:http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120415-OYO1T00117.htm

 福本清三さんって誰?ですね。テレビの(映画も?)時代劇を良く見ている方なら、大抵お顔は御存知だと思います。斬られ役で大変多く出られている方。面長で特徴のある憎々さと愛嬌を同時に持っている、大岡越前、水戸黄門では斬られ役と共に悪役でも出られていました。

 その福本さんが半世紀も無名の脇役に徹した人生を振り返る内容で、出版社は「強い意志で何かをやり遂げる姿勢を学んでほしい」とのことだそうです。

 そうですね、「石の上にも三年」という諺がありますけど、主義主張も無くその時の風に流され、よろよろする人生よりも、「これだ!」と自分なりに持っている柱が大切でしょう。それを中学3年の生徒に感じて欲しいところです。

 

 私と福本さんとは、何の縁もありません。しかしかなり前から知っていました。もちろん大岡越前と水戸黄門で。最近では再放送しか見なくなりましたけど、初期の作品から福本さん出られていました。悪役でも殺陣を行う役でよく出られ、何度も何度も、そして同じ放送回も何度もみるうちに、配役名に名前がない方でも特徴あるキャラクタで覚えてしまいました。そんな方、何人かいます。

 そして1990年代の前半だったと思います。探偵!ナイトスクープの依頼で、「時代劇に出る特徴ある斬られ役は誰ですか?もう長く斬られ役一筋で、徹子の部屋に出させてください」というような依頼がありました。私、その依頼聞いて、直ぐに福本さんの顔を思い出しました。世の中、同じようなこと想っていた方がいるものだと、とても感動しています。

 その探偵!の放送時点で私、「福本」という名を知っていたのかな?その辺り記憶があいまいですけど、京都の東映太秦へ出向き、探偵(桂小枝)が殺陣師に斬られるお決まりのシーンの後、いろいろ探すうちに福本さんを見つけました。そして場所を東京の六本木テレビ朝日に舞台を移し、本物の徹子の部屋のセットで、小枝探偵が黒柳徹子に扮した格好で模擬番組をやって、依頼レポート終了、というものでした。

 実はこの様子を、黒柳徹子本人が見たそうで、小枝に怒るも、福本さんのその生涯にはいたく惚れ、半年後に本当に黒柳徹子さんMCの徹子の部屋に出られたのだそうです。

 その徹子の部屋は福本さんにとっても大きな転機だったかもしれません。大岡越前や水戸黄門で、配役名に名前が出る機会が増えました。しかしそれでも主役級にはならず斬られ役の路線は一切変えず、今日に至っているそうで、この人生は見習いたいところですね。

 徹子の部屋以来、タマにですけどお茶目なシーンが出てきました。先日の大岡越前(再放送)でも浪人役で、殺しを依頼されたものの失敗し、殺し屋とのやり取り。

 殺し屋:「先生、なんでしくじったんですか」
 福本:「いや風邪気味で・・・(グスン)」


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分は木曜20時の京都ミステリー枠が好きで、結構... (stakenaka)
2012-04-15 19:55:23
自分は木曜20時の京都ミステリー枠が好きで、結構に見ていますが、福本さんは結構頻繁に出演しています。切られ役ではないのですが、ワンシーンで印象に残る演技をしています。
調べてみると、70年代の刑事ドラマにも、かなり出演していて、西部警察などへの出演は見たことがあるかもしれません。

こういう人がいるからこそ、1話完結型の刑事ドラマや時代劇が出来るんでしょうね。
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コメント、有難う御座います。 (kisomitake)
2012-04-15 23:19:22
コメント、有難う御座います。

時代劇以外にも活動の場が広いのですね、福本さん。
私は本文に書いたとおり、大岡越前や水戸黄門などナショナル劇場の制作しか見ていないので、他分野は申し訳ありませんが、一寸コメレスは堪忍してください。

田口計さんや品川ナントカさんなど(すいません)、個性味が強い役者さんが減っていくのは残念です。
川合伸旺さんなんて、画面に映っただけで笑みが出てきます。
しょうもない悪役ですけど、味があるんだな。
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