mitakeつれづれなる抄

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JR北海道の火災事故はどうも根が深いらしい

2011年06月01日 | 鉄道

 5月27日夜に起きた、北海道勇払郡占冠村のJR北海道石勝線で起きた、特急スーパーおおぞら14号の火災事故。その後の情報では部品破損を起こしていることが分かったそうで、その部品というものが機関(エンジン)からの推進力を伝える動力伝達装置。火災もさることながらこの動力伝達装置の破損、脱落がなにやら深刻です。

 この報道を見て、私はとっさに火災を起こした283系気動車特有の問題かと思いました。JR北海道の283系気動車は制御振り子式で、振り子式故の構造で最高速度130km/hで運転し、無理がかかったのでは?と思いました。

 しかし、一つ事が起こるとその後ゾロゾロと同類の事故(事象)が出てくるものなんですね、気動車の推進機構の破損が他のJR各社でもこれまでに何件か起きていたのだそうで、しかも、JR西日本、JR四国で振り子式ではない普通の気動車でも起きていたそうです。私知りませんでした。ニュースにならない程度だったのでしょうか。推進軸が壊れれば動けなくなるのですが。

 この事故で国土交通省は、全ての気動車、正しくは内燃動車と内燃機関車を保有する事業者に動力伝達装置を点検し、その結果を6月30日までに報告するよう通達が出ております。→こちら通達

 ところでJR北海道の石勝線で起きた「おおぞら」の火災事故。結局、

  • 推進軸などが破損・脱落→脱線→火災

という順番で起きていたようですね。この出来事に関連性が有るのかどうかは今ここで判断できませんが、部品脱落で落ちた部品を車輪が踏んで、脱線に至ったのでは?ということは想像できます。そして火災に至ったのは何故か。もし部品破片が飛び散り、燃料タンクに穴を開けたとすると、そんな「やわ」なタンクでいいのか?という問題があります。

 やがて運輸安全委員会の調査結果があることでしょう。

  ◇  ◇  ◇

 JR北海道のHPのニュースリリースで、PDFファイルの事故報告文書が公開されています。これによれば事故現場が「清風山信号場構内」とありますね。列車が燃えた第1ニニウトンネルの札幌方に新登川トンネルがあり、その釧路方出口付近に下り(釧路方面)場内信号機があります。

 つまり、列車が燃えた第1ニニウトンネルは清風山構内であり、駅間の本線上ではなく構内で起きた事故となっています。運転取扱い上では極めて正しい表現ですが、一般の方がこれを見ると「?」となるのではないかな。
→そのPDFです。構内の配線も掲載されています。こちら


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