徳川園。江戸幕府の御三家の一つ、尾張徳川家の光友が当主だった17世紀末に大曽根別邸として造営された、いわゆる大名家の池泉廻遊式庭園です。明治維新を経て昭和に入って徳川家から名古屋市に寄贈されてからは、名古屋市の公園として整備され、2005年にさらに整備して公開されております。
ここは牡丹の花としての名所でもあり、この時期、これぞとばかり咲き誇っています・・・と書くところですが、このところの連続冷え込みで、若干進行が遅れているようですね。
所有のデジカメでは上手く発色出来ないのですが、鮮やかな赤色でした。茜色でしょうか。
ピンク色の牡丹。
昨年の今頃は凄い人出でしたが、今年はゆったり楽しめました。
さて上の画像奥には、こんな綺麗な紅白の牡丹が。ここは多くの方が思い思いに写しておられます。
どうしたらこんな色違いになるのか、超接近。
さて、4月17日と18日は園内のホールで、コンサートが行われました。牡丹のコンサートらしく、牡丹も一緒に演奏会へ。
演奏者と曲目は次の通り。
17日。ピアノ:原田綾子、ヴァイオリン:波多野有紀
- 山田耕作 からたちの花
- ヴェートーベン ヴァイオリンソナタ第五番 春 第一楽章
- ロベルト・シューマン 子供の情景op.15より
第1番 見知らぬ国
第3番 鬼ごっこ
第7番 トロイメライ - クララ・シューマン マズルカ
- クライスラー 愛の喜び
- フバイ そよ風~「花の生命」 op.30より第5番
- ヴィニアフスキー ポロネーズ・ブリランテ op.21
- アンコールとして
モンティ チャルダッシュ
私のよく知る、またよく知られている曲、そして本格的なクラシックなどを組み合わせての約50分の演奏。第二部の演奏を拝聴しましたけど、最前列の席を確保し、目の前約1m50cmの所に、お話では約100年前の「名器」とされるヴァイオリンがあった訳です。
今回の原田さん、波多野さん、共にこの徳川園コンサートではご常連の方だそうで、とても好い演奏をされました。特に(予定されていたでしょうけど)アンコールのチャルダッシュ。ヴァイオリンの高速で細かい動きが特徴で、ランの館でも三度拝見しましたけど、こんな至近距離ではなかった。心打たれる物がありました。
18日。ピアノ:浅井崇子、チェロ:山本悠美子、ピアノ:高橋知子
- ブラームス ハンガリー舞曲第6番
- ヴェートーベン クラリネット三重奏曲“街の歌”より第一楽章
- ロベルト・シューマン トロイメライ
- 日本の歌メドレー
砂山
おぼろ月夜
早春賦 - BIGIN 涙そうそう
- ブラームス クラリネット三重奏曲より第2番
- モンティ チャルダッシュ
- アンコールとして
ひととよう はなみずき
浅井さんはランの館でお馴染みの方です。ですので、第一部二部とも拝聴致しました。同じ曲目ですけど。第二部は前日と同じ最前列席を確保。始まる少し前に置いたままの楽譜を取りに来た浅井さん、「今度そこ?ぅわ、緊張するぅ・・・」。すいません。一列後の中央へ行きたかったですが、流石に無理でしたわ。
で、演奏です。せっかくピアノとチェロ、そしてクラリネットが集まっている事で、その三重奏曲を演奏したいところだが、案外これらで構成されている曲が少なく、その中からヴェートーベンとブラームスから選んで演奏されたとのこと。また中間に日本の曲を挟んだのは、いい場面展開になったと思います。
そしてチャルダッシュは、前日はアンコールとしての演奏でしたが、こちらはプログラムに記された演奏。クラリネットとチェロがどのような組み合わせで演奏なさるのかが楽しみでした。チェロでもチャルダッシュ演奏出来るんですね。当たり前ですけど。低音の響きが心地良かったです。
浅井さんは来週、ランの館で演奏なさいますので、ここに書いた感想を伝えることとしよう。このブログ見つけてくれると嬉しいのですけど。
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