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輪旅その2 信州・中条村から小川村へ!!

2008-08-03 20:35:36 | Weblog
《輪旅その2 信州・中条村から小川村へ!!》

 信州に憧れるサイクリストは多いと思う。憧れの峠群、北アルプスの展望、秘境の秋山郷など・・・しかし、私の憧れていた景色は山の中腹に点在する民家の遠望・・・そんな景色に出会うことが今回出来た。

 長野市内のリーズナブルな宿「あすなろ」を発ち、国道406号にて鬼無里方面へと向かう。戸隠(とがくし)鬼無里(きなさ)と信州らしい地名が嬉しい。トンネルの手前より県道401号へ左折する。小川長野線、これが今回のメインディッシュとなった。

 行き成りの急登となる。ジグザクを切りながら高度を上げてゆく。先ほどまで居た長野市街が一気に眼下の景色となる。信州らしくないビル群が意外であった。

 やがて右手に戸隠の村々が裾花川の対岸に見えてくる。その辺鄙さは尋常ではない。あんな山の斜面に暮らす人たちの生活はどんなんかなと・・・思いをめぐらしてみる。

 主稜線を越え、犀川側の広い谷が見えてくると景色は一変する。その雄大な景色に声を失い、長年憧れていた信州の風景に出会えたことに感動を覚えた。

 小田切のところで右折し、少し下り気味に山田中へ向かう。谷を隔てた南方向には聖高原であろうか、雄大な信州らしい風景が広がっていた。眼下に望めるのは善光寺平であろう。

 カーブを曲がるたびにデジカメの出番となる。緩やかに犀川へ落ちてゆく尾根の上には、赤や青のトタンで葺かれた民家が絵の中の風景のように展開している。その周りには棚田や畑が続き、まるで民話の世界の挿絵のようであった。

 七二会という変わった地名のところで右折し、坂の上へ上がる。更に県道401号は続き、自転車旅に飽きることはない。

 突然、太鼓(ドラム?)の音が谷間に響いてきた。祭りであろうか・・・その、ドッドッドッという地響きのような音響は不思議な感じでもあった。

 長野市から中条村へ入り、日下野の学校跡へ来ると「音楽堂」とあった。音の発信地はここであった。一寸、寄ってみようかと思ったが、先を急ぐため、その場を後にした。

 やがて正面に虫倉山(1378m)が見えてきた。信州百名山であり、民話の宝庫でもあるという。その屹立した雄姿は、一度見れば忘れないであろう。その山裾にある「やきもち家」は茅葺の民家を移築したもののようで、温泉もあり、宿泊もできるという。

 更に県道401号は続き、相変わらずその景色はサイクリストを飽きさせない。御里山の太田辺りも素晴らしい風景であった。

 やがて小川村へ入る。先祖伝来の棚田は放棄され、ススキに覆われた耕作地は寂しいものを感じる。時代の流れであろうか。やがて日本の田舎風景は、皆このようになってしまうのであろう。田舎で農業をやってみたいという都会人が多いと聞くが、なんとかならないものであろうか。

 日本記という凄い地名のところへ出た。県道36号を横切り、更に先へ向かう。葉たばこの畑の横を通り、地滑り地帯の下を通過する。瀬戸川へ出会い、落合まで下る。

 オリンピック道路と呼ばれる長野大町線へ入る。交通量も多く、面白くもなんともない道なのでリポートは省きたい。恐怖の美麻トンネルを抜けて白馬へと出た。

 その後、国道を走って小谷村中土まで車の回収に向かう。今日の宿は、白馬村の民宿「金子」、リゾートというイメージの白馬には似合わないとてもアットホームな民宿であった。

 
 今日は所属するクラブの合宿、11名のメンバーが白馬に集まり、なぜか夜の部は、キーボード、ギター、女性ボーカルによるジャズセッションとなった。