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山旅 タンザニア紀行 その3

2007-02-16 21:22:02 | Weblog
≪山旅 タンザニア紀行 その3≫

 世界遺産であり、タンザニアの国立公園でもあるキリマンジャロへはマラングゲート(1860m)よりの入山となる。事前に入山許可と入山料を払っていると思われるが、手続きに1時間半ほど掛かって待たされる。この後、ポレポレという言葉を何度も耳にするが、のんびりとかゆっくりという意味合いらしい。分かりやすくいえばアフリカ時間とでもいうのであろうか。

 いざ出発という頃から雨が降り出す。本来の雨季は11月で終わるとのことであったが、今年は長引いているようで、三日間ほど雨にたたられた。黙々とジャングルの中を歩く。道はとても整備されていて歩きやすい。

 今回のツアーは山岳旅行専門のアトラストレック、添乗員はマッキンリーやアコンカグア登頂の経験を持つプロガイドで、その経験は申し分がない。問題は11名の参加者の技術や経験がまちまちで、一度も同行をしたことがないことである。

 この日の宿泊はマンダラハット(2700m)、10棟ほどのロッジがジャングルの中に建っていた。ソーラー発電の蛍光灯がある他は暖房といったものもなく。濡れた雨具を天上から吊るして、早々に2段ベッドに敷いた寝袋に入る。暗くなってから韓国からのツアー客が同室となった。

 翌日も雨、ひたすら登山道を歩き、高度を稼ぐ。このツアーのスタッフは11名、ガイドが2名、その他ポーターとコックが同行している。我々のメインの荷物はポーターが運び、簡単な荷物だけを背負っての大名旅行でもある。宿泊するロッジでの料理はすべてコックが作ってくれるというシステムになっている。

 標高が3000mを過ぎると台地上の所へ出、大木の茂るジャングルから低潅木の草原へと変化する。相変わらず雨は降っているものの、それほど強くはなく、刻々と現れる珍しい花の写真を撮ることだけが唯一の楽しみとなる。

 キリマンジャロは火山性の山であり、その雄大な裾野はとてつもないスケールで、延々と草原の中を歩かされる。お昼ご飯はパンとフルーツとお菓子の入ったランチパックをいただく。内容はとても質素で、ただお腹を膨らますというだけのもである。

 3時過ぎ、今日の宿泊地であるホロンボハット(3700m)のロッジへ辿りつく。この日のベッドは最悪で、一人分のスペースに二人が寝かされた。ニューイヤー登山の客で混んでいるらしく、仕方ないとはいえ辛い経験である。ただひたすら耐えて寝るのみであった。