負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

苦しみ 4/4 ・・・ 少欲知足

2012-11-12 22:00:09 | 原発震災避難者


遠足



八正道とは 「 中道 」 のことです。



中道とはなにか。


ここでは 渇愛を去るために

釈尊が 「 無欲 」ではなく

「 小欲 」 「 知足 」を説かれたことを

・・・ 忘れてはならないでしょうね。



はげしい欲望 ・ 貪欲のいとなみを

「 あますことなく滅し 捨て 去り 脱す 」には

その欲を薄め 足るを知る知恵をもて ・・・といわれたのです。


禁欲ではありません。

「 禁欲は極端だ 」 ・・・ と 彼はいいます。


「 少欲 」 でよいのです。



人間には 本源的欲望として 「 渇愛 」 があります。

その欲望をほっておけば 人間を 「 苦 」 へひきずりこむ。


そうした欲にたいする無知 ・ 無思慮を去って

欲望を制御し 「 少欲 」 とする知恵をもちなさい

・・・ と教えたのが釈尊です。







苦しみ 3/4 ・・・ 苦をなくすには

2012-11-12 19:00:43 | 原発震災避難者


遠足



どうしたら苦をなくすことができるか。


苦が 「 渇愛(タンハ) 」 から生じている以上

・・・ これを滅するほかありません。



「 渇愛を捨て去り もはや執することなきにいたるなり 」

それ以外ないではないか ・・・ と 釈尊は明快です。


あまり明快なので

人は 逆に 来世に向かって極楽を想定したり

むしろ 財宝に執着しようとしたり

あるいは 禁欲主義にとびこんだりしますが ・・・

釈尊は そうした試みを ・・・ 一切無意味としてしりぞけます。



そして 渇愛を捨て去り

苦を滅するために ・・・ 八正道 という実行方法を示すのですね。







苦しみ 2/4 ・・・ 原因

2012-11-12 16:00:41 | 原発震災避難者


遠足



釈尊は なぜ

・・・ その 「 苦 」 を わざわざ強調されるのでしょうか。


それは

「 苦 」 の原因に ・・・ めざめさせるためです。

そして

この苦を克服するにはどうしたらよいか

・・・ 処方箋を示して下さるためです。



釈尊は 人間の苦を八つにまとめられました。


生 ・ 老 ・ 病 ・ 死

愛別離苦

求不得苦

怨憎会苦

五蘊盛苦 ・・・ といいます。


五蘊盛苦 ( ごらんじょうく ) とは

五体が活動旺盛なための苦しみです。

性欲の苦しみも ここにふくまれます。



そして この苦は どこからきたのかをさぐります。


原因は 「 渇愛(タンハ) 」にある ・・・ と 指さします。


「 激しい欲望のいとなみ 」 です。



「 こは苦の生起なり 」 ・・・ とおっしゃってます。







苦しみ 1/4 ・・・ 苦が先

2012-11-12 13:00:39 | 原発震災避難者


遠足



すべての行(もの)は苦しみなり

                    (法句経)



・・・ そんなバカなことがあるか

人生には楽しみがある。

笑いがある。

歓喜がある ・・・ というかもしれません。



しかし 人間が悦楽を求め

明るさや 朗らかさを追うのは

・・・ その裏側に苦があるからではありませんか。



私たちは 「 死 」 という どうしようもない「苦」があるから

・・・ 生命の歓喜を唱うのではないでしょうか。


老苦があるから青春を ・・・

病苦があるから健康を ・・・ 讃えるのでしょう。


苦が ・・・ 先です。



ひとことでいえば

「 諸行無常の苦 」 こそ ・・・ 人間の根本命題なのです。







独楽(こま)のように 3/3 ・・・ 沈黙の尊さ

2012-11-12 09:41:52 | 原発震災避難者


遠足



釈尊は

大河のように生きよ

そうした人は かならず世間も大事にする ・・・ と教えます。



大事業をなす人 ・・・

りっぱに子どもを育てる親 ・・・

 
そうした人たちは けっして一喜一憂したり

自分の仕事に焦立ちをもったりしません。


あれもしたい これもしたいという欲にふり回される

小川のような人は

・・・ 何か一つのことを達成することはできません。



もちろん 動き回り 働くことはよい。


しかし 独楽をみてください。

本当に 完全に活動しているときは

・・・ 「 静けさ 」 しかないではありませんか。



「 独楽 」とは 独り楽しむと書きます。


うなりをたててまわっている独楽は

・・・ なまじ身を動かさず 音もたてない。


優秀な自動車エンジンは ・・・ 静かです。

安物エンジンは 轟音をたてる。


喧騒な人生には ・・・ 深みがない。



沈黙の尊さを忘れた私たちに

釈尊のことばは ・・・ 鋭い反省を求めているのですね。




( 再掲 )

底浅き小川は音を立てて流れ

満水の河はおのずから静かなり

                (スッタニパータ)