goo blog サービス終了のお知らせ 

負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

餃子(ぎょうざ) 5

2017-01-10 06:39:15 | ウンチク




龍鍋(ロンクオ)の餃子は

そうしたフル・コースの ・・・ 最後を飾ります


瀋陽でも

西安でも

・・・ そうでしたね



龍をあしらった鍋がでてきます


燃料に点火すると

鍋全体がつつまれます


薄味のスープがはられ

マメつぶほどの真珠餃子が踊っています



小さな碗(わん)に

服務員(ウェートレス)が

それを入れるとき

その口上がふるっています


餃子の数が

二つであれば

目出たいことが重なります ・・・

四つであれば

四方八方がうまくいきます ・・・

零であれば

良くないこと丸でなし ・・・


要するに

餃子の数が いくつであっても

すべて ・・・ 「 吉祥 」なのです



皇帝のシンボルである龍を

鍋にして ・・・

庶民の味である餃子を

面白おかしく ・・・ 賞味する


これぞまさしく

中華の食文化の極致ではないでしょうか







餃子(ぎょうざ) 4

2017-01-09 20:00:35 | ウンチク




餃子のフルコース

餃子の宴席

・・・ 餃子宴(チャオツイエン)といいます



餃子のオン・パレードです


加熱法は ・・・ 蒸す・焼く・ゆでる 等々


餃子の中に具は

・・・ ブタや ヒツジなどの肉

・・・ エビや カニなどの魚介

・・・ シイタケや キニラ(黄韮)などの野菜

と ・・・ 千変万化です



餃子の形が またふるっています


一般的な形をした餃子だけでなく

動物や鳥

食べるのがおしいような宝石などがあります


ただし その餃子は

人数分だけしかなく

二つ食べられないのが ・・・ 残念ですよ


それが ・・・ 「 宴会 」というものでしょうがね


                              (5につづく)







餃子(ぎょうざ) 3

2017-01-09 16:56:44 | ウンチク




餃子を好んで食べるのは

中国の北方です


黄河の一帯と その北側は

「 餃子文化圏 」といえそうです


長江(揚子江)の南では

あまり餃子を食べません


黄河と長江の間では

・・・ その中間ですね



これまでの体験では

二カ所の餃子が ・・・ 印象に残っています


東北の ・・・ 瀋陽(しんよう)と

西北の ・・・ 西安です



東北はもとより ・・・ 餃子の本場です

老若男女 誰でも餃子つくりがうまい


60度の白酒(パイチュウ)に 餃子があれば

それで満足という庶民は ・・・ 少なくないようです



西安の餃子は

とくに外国からの観光客にとっては

・・・ 宴会料理

・・・ フルコース


庶民の ありふれた家庭の味を

宴席にまで格上げした知恵と熱意には

やはり ・・・ 敬意を表したいですね


                               (4につづく)







餃子(ぎょうざ) 2

2017-01-09 13:57:59 | ウンチク




日本人が 好んで食べるのは

・・・ 焼き餃子


中国では 一般に

・・・ 水餃子



ゆでたての餃子に

黒酢と辣油(ラーユー)をつけ

北方人であれば

生のニンニクをかじりながら

食べることが多いはずです



中国では

餃子は ・・・主食

しかも

・・・ 最も庶民的な主食


だから 日本のような

「 餃子ライス 」などは

・・・ ありえません



成人男子であれば

ひとり20~30個は ・・・ 平均です



中国人は あまり細かい計算はしないが

餃子1個につき ・・・

豚肉 6g

野菜は ほぼ同量

小麦粉 10g

が ・・・ 主な材料のようです


                        3につづく)







餃子(ぎょうざ) 1

2017-01-09 11:04:10 | ウンチク




この年末 訪ねてきた息子らと

久し振りに 近くの食堂で

餃子を食べました ・・・



餃子ほど 日本人に親しまれている

中国食品はないでしょうね



その第一の理由は

・・・ 栄養バランスの良さ


皮は 小麦であり

なかには 肉など動物タンパク

それに 野菜


ほぼ満点の食品といえるでしょう



北京の人は 餃子を

「 チアオツ 」と発音します

それが 標準語でもあります


それを 「 ギョウザ 」と発音するのは

・・・ 山東省です



どうやら

餃子を 最初に日本人に教えたのは

・・・ 山東省の人のようです


天津丼は ・・・ 天津になく

天津甘栗は 同様のものはあるが

天津人は ・・・ そう呼びませんなぁ


                           (2につづく)







七草 6

2017-01-08 06:29:06 | ウンチク




「 千六本 」というのは

大根を細長く刻んだものですが



大根を

昔の中国では 「 蘿葡 」といい

これをローポと発音し


細長く刻んだ大根 = 繊蘿葡を

これを ・・・ センローボと発音しました


そして 日本に入ってきて

センロッポンと訛(なま)って

・・・ 千六本と書いたようですね



千という字によって

「たくさんの」という意味を感じて

細かく切り刻んでしまう人もいれば ・・・


「 人参を千六本に切って 」などと

料理教室で教える先生もおられるとか ・・・


六本というのを

どう解釈しているのか

と考えると ・・・ ふきだしてしまいますな~







七草 5

2017-01-07 18:34:40 | ウンチク




「 菘(すずな) 」 ( 蕪 カブラ アオナ)


根が球の形をしているので

カブといいます


カブとは あたまのことです



中国の三国時代の蜀の軍師

かの有名な・諸葛孔明が

長期にわたる戦場で

蕪(かぶ)を作らせて

食糧としたという故事から

・・・ 諸葛菜ともいわれるようです



「 清白(すずしろ) 」 ( 大根 鏡草 )


太くて白いので ・・・ 鈴白(すずしろ)


野菜の王様で 消化がよく

・・・ 食あたりしません


よって 大根役者とは

・・・ 当たらない役者のことをいうのですね


                          (6につづく)







七草 4

2017-01-07 15:33:58 | ウンチク




「 御行(ごぎょう) 」 ( 母子草 )


茎の端に 小さな頭花が

球状に集まって咲くのを

“子が母にまとわりつく”様子に

・・・ たとえたようです



「 繁縷(はこべら) 」 ( はこべ )


茎が長く連なって

“へらのように”はびこるので

・・・ その名があるようですね



「 仏の座 」 ( 田平子 カワラナケ )


地面にぴったりついた丸い葉が

仏様の座布団のような形をしています


また 田に平たく葉をつけているところから

田子平(たごひら)といいます


                           (5につづく)







七草 3

2017-01-07 12:33:13 | ウンチク




春の七草それぞれの

ウンチク(薀蓄)をちょっと ・・・



「 芹(せり) 」 ( 根白草 )


一つのところに“せりあって”生えるので

その名があるそうです



「 薺(なずな) 」 ( ペンペン草 オオバキンチャク )


“撫で愛でる草”の意で

美味なので

江戸時代は 日常の野菜として

撫で菜ともいわれたそうです


果実の形が三角形で

三味線のバチに似ているうえ

茎を口にくわえて 引っ張って弾くと

ペンペンと音がするので

ペンペン草の異名を持っていますね



また 昔から

家や土地が荒れている様子を

・・・ ペンペン草が生えるともいわれています


                            (4につづく)







七草 2

2017-01-07 09:40:21 | ウンチク




七草には ・・・ 春秋があります



春の七草は すでに(1)で述べましたが


秋の七草は

萩・薄(すすき)・葛(くず)・撫子(なでしこ)

・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)

・・・ です



春の七草は 黄色系統で

食用となりますが


秋の七草は 紫が多く

鑑賞用と


・・・ 対照的なのがおもしろいですね



                              (3につづく)







七草 1

2017-01-07 06:40:12 | ウンチク




正月7日は 人日といい

五節句の行事の一つで

七日正月ともいわれています



日本では

大正月(1日)の終わり小正月(15日)の始めとして

今年一年の邪気を払って

「 七種(くさ) 」粥を食べる行事です



七種(くさ)粥は


平安時代には 七種の穀物

米・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)

・ミノ・胡麻(ごま)・小豆(あずき)

・・・ を炊いて粥にしたものでしたが


鎌倉時代になってから 七種の新菜(草)

芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)

・仏の座・菘(すずな)・清白(すずしろ)

・・・ に変わったとのことです


                                (2につづく)







習俗 2

2017-01-05 08:35:01 | ウンチク




私たちの祖先が 精一杯生きてきた歴史のなかで

いろいろな習俗がつくられてゆくなかには

心のこもった味わい深いものが多いのに気がつきます



そこには 単なる語呂合わせのようなものもあるでしょうが


その奥には いかにより幸せに生きるべきかという

神への切なる願いが いたるところにこめられていて


それが 長い間の伝承となって・・・

現代のしきたりをつくっているのでしょうね







習俗 1

2017-01-05 05:35:53 | ウンチク




私たちは

お節料理を食べ お年玉をもらうと

なんとなく正月気分になります


しかし 私たちは

神のことなどは ほとんど意識しておらず

元旦にしても

単なる時間の推移として

とらえているにすぎません



昔は そこで年をとったといって

感慨にふけることもあったであろうが

現在では 正月休みは

連休の一つになり下がってしまったようです


                             (2につづく)




*習俗 : ある地域やある社会で、昔から伝わっている風俗や習慣。風習。ならわし。






宝船・回分 4

2017-01-04 11:40:48 | ウンチク




すぐれた回文を

いくつか見てみましょう


逆さ読み ・・・ を楽しんでくださいな



水仙花 選ぶ油絵 完成す  (土屋耕一)


草の名は 知らず珍らし 花の咲く  (大西泰邦)


惜しめども ついにいつもと ゆく春は

悔(く)ゆともついに いつもとめじを  (藤原基俊)


白波の 高き音すら なが浜は

かならず遠き 方のみならし  (藤原隆信)







宝船・回分 3

2017-01-04 08:40:56 | ウンチク




「 宝船 」に書かれている回文は ・・・


長き夜の とをのねぶりの みな眼覚め

波のり舟の 音のよきかな



とをのねぶりとは

十人が舟で寝ることで

十人を

七福神に擬(ぎ)したものです


おめでたい初夢をみるための

おめでたい歌と言われています


                       (4につづく)