時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

石油が使えるのはあと53年

2014-06-25 18:28:11 | 国際政治
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世界の石油とガスの可採埋蔵量は、今後数十年分の使用をまかなえる程度だという。
「世界石油会議」第21回モスクワ大会が6月15日から19日まで開催され、
イギリスの大手石油会社「BP」のアナリストがこのような予測を発表した。


石油は依然として、世界の主要な燃料であるが、
ここ14年、その割合は落ち込んでおり、昨年は33%以下であった。

世界で現在の採掘量を維持した場合の石油の可採年数は53年、ガスは55年だという。


昨年世界で生産された石油の12.9%をロシアが占めている。
世界の首位に立っているサウジアラビアとの差はわずか0.2%。
だが証明済みの埋蔵量の割合では、その開きがはるかに大きくなる。
ロシアの地下に集中する石油は世界の5.5%。つまり、採掘のペースが速いということになる。

http://jp.rbth.com/business/2014/06/25/53_48851.html
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常識的には、あと55年で掘れなくなるとわかった場合、
なるべく掘らないようにするはずなのですが、そうならないのが石油業界。


まだ掘っていない地層や、あまり採掘していない国を探し、
そこが第3諸国の国なら・・・というわけです。


最近ではイラクとリビアが典型的な例でした。
最も、石油資源を効果的に利用する(=他国の石油をぶんどる)前に、
過激派との内戦が激化して、今では収拾がつかなくなっていますが。


石油や石炭を軸にしてエネルギー資源の世界史を眺めると、
大体、石油資源を大量に保有する国が植民地化されたり、
内戦が起きたりして、他国が支配なり統治なりをしているんですよね。


引用もとの記事では、今後、石油が取れそうな国として
アルジェリアと中国、アルゼンチンをピックアップしています。

間違いなく、これら3カ国は今後、独裁国なり非民主国なりの
レッテルを貼られて、他国からの干渉を受けるでしょう。



ウクライナの内戦も、間接的な原因として南東部の天然ガスがありますし、
資源をめぐっての争いはまだまだ続きそうです。


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