5、6月は中国は各種コンテストの季節。
ということで、私の大学からも作文・スピーチコンテストと立て続けに学生が出場しました。
作文コンクールは日本僑報社・日中交流研究所が主催のもので、我が校からは10名が応募。
スピーチコンテストの方は二人の選手が参加しました。
一つは山東の大学生を対象にした大会、もう一つは中华全国日语演讲大赛という歴史ある大会です。
(なお、日本の某財団主催の大会も9月に予定されており、先日、その指導依頼が大学側から来る)
その内、山東の学生を対象にしたスピーチコンテストで、日本語科の学生が優勝を決めてくれました。
試合後、選手と先生方などとの集合写真。
賞品は5日間日本旅行をプレゼントという立派なもので、資金は山口県側が出してくれたようです。
今年は山東省・山口県の姉妹都市の関係が35周年目という節目で、大会には山口県知事も見えていました。
偶々、巡り合わせの良い年に山東省で日本語スピーチ大会が開催できたということでしょう。
試合後の選手、審査員の集合写真。
大会名は泰山杯济南地区高校日语演讲大赛で、内容はスピーチと即席スピーチの二部構成でした。
前半スピーチは「大きな差はつかない」との予測をしていましたが、上位と下位との間で差があったと感じました。
後半の即席スピーチでは、それがもっと開いていたというのが私の印象です。
特に、即席スピーチのテーマ「車窓からの風景」は、抽象題で学生には難しかったと思われます。
日本語の会話力だけでなく、スピーチの構成力、内容など全ての面で、選手の力を評価する良いテーマでした。
一部の学生を除いて、選手はきちんと発話こそできていましたが、テーマからずれている、構成がバラバラ、
何を言いたいのかがやや分かりにくい、など差が出ているのは見ていて感じました。
ただ我が校の選手は指導内容、助言をよく吸収しており、練習した型を応用した即席スピーチが出来ていました。
文法ミス、発音ミスは結構ありましたが、それでも何とか内容をまとめ上げた結果が今回の賞につながったかもしれません。
その二日後に行われた、中华全国日语演讲大赛でも同じく抽象題が出されていました。
引率して下さった先生の「学生の力を出し切れた」との評価がありながらも、こちらは惜しくも入賞は叶いませんでした。
後で出場した学生からのメールで分かったのですが、即席スピーチが「抽象題で構成を考えられず、失敗」したそうです。
テーマを聞くと、山東で出された抽象題と同類のもので、「あの学生なら何とかならなかったのかな」とも感じました。
ただ中国でも最大規模の大会ということで、レベルも高かったはずで、それに少し飲まれた可能性もあるかもしれません。
指導に少しでも携わった者としては、「もう少し何かできたこともあったかもしれない」と感じ、反省しています。
このように反省もたくさんありますが、その中でも良かったと感じていることは一つだけあります。
それはコンテストの中で、“指導教師の役割分担を明確化したこと”です。
具体的には私が日本語原稿の作成を指導し、発音・アクセントなどの指導をもう一人の先生が指導しました。
時折、両者の意見を交換もしましたが、基本的には相手の指導を尊重し、信頼をして任せてきました。
さらに、日本語科の副主任も時折、意見をくれたり、三人で選手を最終チェックする場面もつくるなど、
去年と比べて非常にやりやすい形で進められました(特に、泰山杯济南地区高校日语演讲大赛の方)。
逆に、中华全国日语演讲大赛の方は校内予選時から情報が直前までこないなど、バタバタしただけでなく、
日本語学科の先生方が情報をきちんと共有できていなかったことなども重なり、
学科全体での連携が十分にとれていない状況があったのは否定できません。
それでも、最後は何とか持ち直していったようにも感じていたのですが…。
当然、出場学生の日々の努力、授業を担当してくれている学科の先生方がいてこそですが、
指導者らの連携力を高めると同時に、役割分担の明確化により、各先生が担当箇所で全力を尽くす環境をつくる、
それが今回の結果につながった面は間違いなくあるだろうと感じています。
やはり何でも「一人ではダメ、皆の力が合せればこそ成功できる」ということなのでしょう。
指導者らの連携がとれていると、指導を受けた学生の結果にも結びつきやすい。
しかし、その逆であれば学生が力があっても結果が出にくい。
これを肌で感じられたのが、今回のスピーチコンテストだったと言えます。
その意味で、今後、コンテストを指導する上でよい経験となりました。
今後に生かしていきたいと思います。
ということで、私の大学からも作文・スピーチコンテストと立て続けに学生が出場しました。
作文コンクールは日本僑報社・日中交流研究所が主催のもので、我が校からは10名が応募。
スピーチコンテストの方は二人の選手が参加しました。
一つは山東の大学生を対象にした大会、もう一つは中华全国日语演讲大赛という歴史ある大会です。
(なお、日本の某財団主催の大会も9月に予定されており、先日、その指導依頼が大学側から来る)
その内、山東の学生を対象にしたスピーチコンテストで、日本語科の学生が優勝を決めてくれました。
試合後、選手と先生方などとの集合写真。
賞品は5日間日本旅行をプレゼントという立派なもので、資金は山口県側が出してくれたようです。
今年は山東省・山口県の姉妹都市の関係が35周年目という節目で、大会には山口県知事も見えていました。
偶々、巡り合わせの良い年に山東省で日本語スピーチ大会が開催できたということでしょう。
試合後の選手、審査員の集合写真。
大会名は泰山杯济南地区高校日语演讲大赛で、内容はスピーチと即席スピーチの二部構成でした。
前半スピーチは「大きな差はつかない」との予測をしていましたが、上位と下位との間で差があったと感じました。
後半の即席スピーチでは、それがもっと開いていたというのが私の印象です。
特に、即席スピーチのテーマ「車窓からの風景」は、抽象題で学生には難しかったと思われます。
日本語の会話力だけでなく、スピーチの構成力、内容など全ての面で、選手の力を評価する良いテーマでした。
一部の学生を除いて、選手はきちんと発話こそできていましたが、テーマからずれている、構成がバラバラ、
何を言いたいのかがやや分かりにくい、など差が出ているのは見ていて感じました。
ただ我が校の選手は指導内容、助言をよく吸収しており、練習した型を応用した即席スピーチが出来ていました。
文法ミス、発音ミスは結構ありましたが、それでも何とか内容をまとめ上げた結果が今回の賞につながったかもしれません。
その二日後に行われた、中华全国日语演讲大赛でも同じく抽象題が出されていました。
引率して下さった先生の「学生の力を出し切れた」との評価がありながらも、こちらは惜しくも入賞は叶いませんでした。
後で出場した学生からのメールで分かったのですが、即席スピーチが「抽象題で構成を考えられず、失敗」したそうです。
テーマを聞くと、山東で出された抽象題と同類のもので、「あの学生なら何とかならなかったのかな」とも感じました。
ただ中国でも最大規模の大会ということで、レベルも高かったはずで、それに少し飲まれた可能性もあるかもしれません。
指導に少しでも携わった者としては、「もう少し何かできたこともあったかもしれない」と感じ、反省しています。
このように反省もたくさんありますが、その中でも良かったと感じていることは一つだけあります。
それはコンテストの中で、“指導教師の役割分担を明確化したこと”です。
具体的には私が日本語原稿の作成を指導し、発音・アクセントなどの指導をもう一人の先生が指導しました。
時折、両者の意見を交換もしましたが、基本的には相手の指導を尊重し、信頼をして任せてきました。
さらに、日本語科の副主任も時折、意見をくれたり、三人で選手を最終チェックする場面もつくるなど、
去年と比べて非常にやりやすい形で進められました(特に、泰山杯济南地区高校日语演讲大赛の方)。
逆に、中华全国日语演讲大赛の方は校内予選時から情報が直前までこないなど、バタバタしただけでなく、
日本語学科の先生方が情報をきちんと共有できていなかったことなども重なり、
学科全体での連携が十分にとれていない状況があったのは否定できません。
それでも、最後は何とか持ち直していったようにも感じていたのですが…。
当然、出場学生の日々の努力、授業を担当してくれている学科の先生方がいてこそですが、
指導者らの連携力を高めると同時に、役割分担の明確化により、各先生が担当箇所で全力を尽くす環境をつくる、
それが今回の結果につながった面は間違いなくあるだろうと感じています。
やはり何でも「一人ではダメ、皆の力が合せればこそ成功できる」ということなのでしょう。
指導者らの連携がとれていると、指導を受けた学生の結果にも結びつきやすい。
しかし、その逆であれば学生が力があっても結果が出にくい。
これを肌で感じられたのが、今回のスピーチコンテストだったと言えます。
その意味で、今後、コンテストを指導する上でよい経験となりました。
今後に生かしていきたいと思います。
Kちゃん残念でしたが、きっとこれからに繋がっていく良い経験になったでしょうね。
会話の授業だけでなく、様々なスピーチ練習を専門に取り組む授業を入れたり、そうした関連トレーニングを日ごろからやっていかないとトップ選手とはいい勝負ができないかなと感じ始めています。直前の練習だけでは出来ることが難しいですからね。
それはともかく、彼女もきっと何かを掴んでくれているはずですし、今後につながる経験にはなったはずですよ。