中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

第11回全中国選抜 日本語スピーチコンテストの参加記録(2016年6月4日 in天津)

2016年06月16日 04時23分05秒 | 中国での外教職に関わること
今日は我が校からも参加した、中華全国日本語スピーチコンテスト(華北地区予選)のことを少し書いておきます。
少し時間が経っていますが、一応、教学関係での記録として書いておく必要があると考えましたので。

会場となった天津外国語大学


まず、コンテストの概要などを以下に書きます。

コンテスト概要
本大会の中国語名:“第十一届中华全国日语演讲大赛”华北赛区预赛
日程:2016年6月4日(土) 
会場:天津外国語大学
本年度の出場校:23校(各大学から一名の選手が出場)
大会の共催:中国教育国際交流協会、日本華人教授会議、日本経済新聞社

コンテストの進行状況
①午前は事前に提出した原稿に基づくスピーチ
 二つのテーマから一つを選択してスピーチ(4‐5M) 
 1 「从中日交流谈文化多样性(中日交流から見る文化の多様性)」
 2 「环保小谏言(環境改善策 私の一推し)」

②午後は即席スピーチ(その場でテーマを通知され、10分で準備、発表)
 「我が家の宝物」

評価基準
①一次のスピーチ:発音・アクセント10、文法・表現10、内容20、表現20
②二次のスピーチ:発音・アクセント10、文法・表現10、内容10、表現10

順位の付けられ方
特等賞×2 → 日本での決勝戦へ進める
一等賞×1、二等賞×2、三等賞×3、他の選手は全て優等賞


肝心の結果ですが、本大会華北地区予選では、特等賞に天津外国語大、山西師範大の二名の選手が選ばれました。
私の済南大の選手は惜しくも三等賞という結果でした。

ただ、済南大はこれまで各種コンテストで「入賞」がなかったそうで、その意味では一つの結果を残したと言えるかもしれません。
実際、その結果を自身の微信(ID:yoshiitem1008)に書き込むと、多くの学生や先生が「いいね(赞)」をくれました。

該当する微信の記事



後日、済南大学でもそのことを大学HPに載せて、お祝いをしていました。

確かに、日本語科の先生方、他の学生たち、選手として参加してくれた学生はそれなりに満足している様子に見えました。
しかし、私はそれらの反応とは全く反対の気持で本結果を受け止めており、コンテストの終了後は何ともいえない喪失感に襲われました。
今回の結果に対してだけ不満足だったのでなく、スピーチ指導の在り方、日頃の大学での授業の在り方など、全ての教学面で課題を私に突きつける「結果」だと感じたからです。

実際、コンテストの各選手と我が校の選手を比較して見ても、日本語の総合水準は我が校の選手が上位にあるのは明らかでした。
そうした選手を有しながら結果が出せなかったとすれば、それは明らかに教師側のコーチングにも課題があったと言わざるをえません。

なぜこのような結果になったのか、それを突きつめて考えようと、コンテストの参加記録(その概要と得た情報、気づき、今後の反省など)を作成してみました。
それが本日、ようやく仮完成しました、字数は3000文字程度の資料ですが、今後に活かせるものになればと思っています。
早速、今度の土曜日に開催される済南の日本人教師会で、参加者に配布したいと考えているところです。

今回、その参加記録をネット上に載せてもよいとも考えたのですが、内容が一部公表出来ないものもあるので止めました。
もし興味のある方がいらっしゃれば、私に直接お問い合わせくだされば、お送り致します。

三村達也 連絡先:yoshiitem1008@yahoo.co.jp

もっともどこまで皆さんにとって参考になる物となっているか、非常に心もとないのですが(苦笑)。
それでは。


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2 コメント

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Unknown (丹波秀夫)
2016-06-22 08:14:13
 三村先生、大変お世話になっております!蘭州の丹波です。そろそろスピーチ・コンテスト決勝の情報が出る頃と思い、Yahooで検索したら三村先生のサイトがヒットしてびっくりしました(日本語タイトルが正確なので、ヒットしやすいんでしょうね)。

 決勝は7月19日@東京ですね。今年は我が校学生は代表入りできませんでしたが、行けそうなら西北地区代表の西安外国語大学、長安大学の学生達の応援に行こうかなと思っております。
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丹波先生へ (M)
2016-06-23 04:15:43
こんにちは、コメントありがとうございます!丹波先生の学校も本大会に参加していたのですね。私も東京の決勝大会には関心があるので、時間が合えば足を運ぼうかと思っていました。

華北地区は天津外大と山西師範大の二名が派遣されます。ちなみに、天津外大は二年生が選手でした。
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