中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

少しづつ進みつつある「日本事情」テキスト出版の道

2014年11月21日 22時12分18秒 | 中国での「日本事情」テキスト出版
先月末(26日)、山東省済南市の山東師範大学にて開催されたシンポジウムにて、研究報告をしてきました。

シンポジウム名:第一届中日研究生学术论坛:人文・社会・经济
论文题目: 現代中国における大学生向け「日本事情」テキストの分析 -そこから見えてくる日本像-


なお、シンポジウムに関して書いた記事は以下。

前回の記事(シンポジウムで研究報告をします(山東省済南で))
http://blog.goo.ne.jp/mimutatsu1008/e/53098d84f93316aecc2814274b09f019


当日の様子を紹介すると書いていながら、その後、その模様を全く触れていませんでした。
ですから、今回は簡単に当日の模様を紹介したいと思います。

まず、上記の報告ですが、15分というかなり限られた時間でありながら、無事に終えることができました。
(毎回思うことですが、中国の研究発表は報告+討論時間が短いので十分な議論ができないことが多い)

有難いことに、報告後、会場の研究者から、報告時間を超過しても止まないほど様々な御質問を頂きました。
また、シンポジウムの後、私の報告会場で司会をして下さった一人、安徽大学のL老師から声をかけられました。
彼もまた、我々と同じように「日本事情」教育の革新が必要だとの問題関心を持っていたとのことで、
『「日本事情」出版のプロジェクトにも積極的に参加させてほしい』と積極的な反応を頂ました。

我々としても、中国人の研究者と一緒にプロジェクトを進めていきたいと思っていた矢先だったので、
まさにタイミングはドンピシャリでした。
早速、プロジェクトメンバー全員に連絡を取り、この件を伝えたところ、皆喜んで迎えたいとの反応でした。
そのため、すぐにL老師に連絡を出し、「可能な範囲での共同研究」をお願いしたいとお伝えしました。

L老師からもすぐにお返事があり、非常に積極的に協力したいとの様子でした。
今回のシンポで、積極的に参加してもらえる中国人のプロジェクトメンバーを得られたことは非常に大きな成果だと思います。
今後はどのような形で協力をして頂くのか、他のメンバーとの相談が必要ですが、上手に協力して進めていきたいものです。


現在は年明けに発表する共著論文を書いているところで、それも今月末には仮完成の予定でいます。
その後、今年末頃を目安に、実際の教科書項目の構成案を各自メンバーから出し合うという流れになっています。
そして、年明けには日本で構成案を持ち寄り、実際の教科書構成案を決定するのが、現時点での計画です。

大学の方ももう少しで学期末試験なので、それが終われば研究天国が始まります。
そこまでは少し忙しくて大変ですが、何とか頑張っていこうと思います。


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