こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

素敵なタイミング。

2013年10月29日 | 日記

 今は亡き。坂本九が唄っていた「素敵なタイミング」なんて唄知らないよね。
 ティカティカティカユー、タイミング、
 この世で一番肝腎なのは素敵なタイミング、て言うの。

 何故か、急に朝一番、おばあちゃんをのぶた接骨院に連れて行く事になった。
 それ行けー、て感じである。
 旦那は朝まづめねらいの釣りから帰った所である。
 おばあちゃんをおんぶしてもらって、坂の下の車の所まで。

 輪島までは車で30分足らずである。このところお出掛けしていないし、
 おばあちゃんは「遠いねえ」と言う。
 時間とか、距離感とか、すでに痴呆もあってか、わやである。
 車を降りて、診察室までが遠い。
 体を痛がるおばあちゃんを何とか診察用のベッドに寝かした。
 それにしても、のぶたさんは若々しく爽やかである。
 頭はすっかり光っていたけれど、笑顔が眩しい。
 もういい年の筈だけど、30代前半でも通りそうである。

 それが、偶然旦那と釣り場で一緒になったらしい。
 変である。

 一度、レントゲン撮ってもらった方がいいかもしれませんね、と言う。
 「でも、ヒビが入っていたとしても、治療法はないですよね」
 「まあそうですね。でも、どんな状況か把握出来ますけど」
 のぶたさんは治るのに3週間は掛かる、と言っていた。
 おばあちゃんも、それを聞いて、納得したかもしれない。
 帰り際、「うんこがしたい」と言うのでのぶたのトイレに連れて行った。
 ほんとに歩きが厳しい。想像を絶する痛さなのかも知れない。
 「でなかった」
 「仕方ないね、ちょっとスーパーに寄るよ」
 スーパーで、おばあちゃん用の飲み物を沢山仕入れ、帰ろうと思ったら
 また「ウンコが出そう」と言う。
 「わかった、じゃあトイレに行こう」
 そのトイレがおばあちゃんにしてみると、遠い。でんでん虫みたいな速度ですから。
 そこでしばらく頑張らせてみたけど、結局出なかった。
 じゃあ帰ろう。
 内心、不安がよぎったので車の速度を上げた。
 輪島から家までの半分の距離かな、仁行と言う所がある。
 そこまで来たら、おばあちゃんが「もれそう」と言った。
 知り合いの家が何件かあるけれど、その家のトイレまでの事を考えると厳しいものがある。
 「もう、おむつの中にしていいよ。後できれいに洗ってあげるから心配ないから」
 おばあちゃんはどうしてもおむつの中にしたくないみたいだ。
 「もうでちゃう」
 「ノグソにしよう」
 人から見えないように車で隠し、コンクリートの固まりがあったので、それにつかまれと言った。
 もう、ズボンにウンコがつこうがどうにでもなれ、と思った。
 「出ない」と言う。おばあちゃんは膝をついたまま、立ち上がれないという。
 なぜか、おばあちゃんは重い。
 と、そこにおじいさんが通りかかった。
 助けてもらおうかと思ったけど、おじいさんの腰が抜けても困るかも知れない。
 仕方なく、車をぎりぎりバックさせて、荷台の長座布団にまるで荷物を積み込むように
 何とかおばあちゃんを乗せる事が出来た。
 「家はすぐだから我慢してね」
 
 家につくと旦那を呼んで、またおんぶしてもらった。
 そしてトイレにセーフでした。
 「出た?」「チョビット」
 まあいいか。

 おばあちゃんをベッドに寝かせて一息ついた。
 そしたら階段にわたし宛の輪島の税務署からの簡易書留があった。
 封を開けたら、介護保険被保険者証が入っており、介護保険を納付するようにとの事。
 ふざけないで、まだわたしは高齢者ではありませんから。
 なんと言う間の悪いタイミングだろう。

 午後から畑に出た。
 M家がタマネギを植えていた。
 わたしもタマネギの畝づくりである。
 
 なんだか可笑しい。笑うしかないじゃん。
 おばあちゃんは、明日ものぶた接骨院に行く、と言うだろうか。
 
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