久々のヒットである。
文句なく面白かった。
フランソワ・オゾン監督の「危険なプロット」を観た。
お話がよく出来ている、と思ったら、舞台劇が原作とか。
主人公を演じていたエルンスト・ウンハウアーである。

主人公の高校生が興味を抱く一家のキャラクターが、実に見事だ。
細かい所で、面白い会話が随所にある。
そして、ドキドキしっぱなしである。
こういう映画は多分、何度も観られそうだ。
映画もそうだけど、小説だって元を正せば、のぞき趣味である。
わたしの好奇心をくすぐってくれる映画である。
少年の下向きに笑う顔に、我等の中に潜む意地悪さがちくりと来る。
イヤー、お薦めである。