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こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

映画「危険なプロット」

2014年11月22日 | お山の映画館

 久々のヒットである。
 文句なく面白かった。
 フランソワ・オゾン監督の「危険なプロット」を観た。
 お話がよく出来ている、と思ったら、舞台劇が原作とか。

 主人公を演じていたエルンスト・ウンハウアーである。
 
 主人公の高校生が興味を抱く一家のキャラクターが、実に見事だ。
 細かい所で、面白い会話が随所にある。
 そして、ドキドキしっぱなしである。
 こういう映画は多分、何度も観られそうだ。

 映画もそうだけど、小説だって元を正せば、のぞき趣味である。
 わたしの好奇心をくすぐってくれる映画である。
 少年の下向きに笑う顔に、我等の中に潜む意地悪さがちくりと来る。
 イヤー、お薦めである。

ライブ@ライズ

2014年09月25日 | お山の映画館

 WOWOWで2007年12月に放送のライブ@ライズの再放送を録画してみた。
 7年前である。何でも東京の渋谷の映画館でのライブだったとか。
 茂木淳一と言う人が何者なのか知らないけど、彼が司会だった。
 しかし、魚眼レンズを使っている所為か、魚に見えてしまう。
 独特の面白さをかもし出している。走り方が怪獣っぽい。
 人間の1歩が3歩くらいで一気に走る感じだ。
 五夜連続で、トップバッターは漫才コンビキングコングの西野亮曠だ。
 面白いのかな?半信半疑である。少し馬鹿にしていたかもしれない。
 西野はほんとに女性受けする顔と雰囲気を持っている。
 それを自覚して、少しエロい感じで迫ればいいのに、と思っていた。
 この人は、女性をターゲットにするだけで、しばらく行けそうな感じ。
 口角泡を飛ばし、頑張っていた。
 1人で喋る場合、間が問題なんだろうな、と思いながら見ていた。
 いつのまにか引き込んで行く所は流石である。

 2番手は南海キャンディーズの山里亮太。
 実は、録画したライブを一番初めに見たのは立川志らくで、山ちゃんのは一番最後に見た。
 タイトルは「嫉妬マン」である。所謂自虐ネタかな。
 お笑いは昔から好きで、よく見ていた。
 お笑いから学ぶ事も多々有る。自分の馬鹿さ加減を客観的に見る目だろうか。
 この目は、生きて行く上で、とても役に立つのである。
 芸能関係のネタが多かったけど、やっぱり圧巻は漫才の相棒のしずちゃんの事だった。
 しずちゃんだけが売れに売れた時期が有る。丁度映画「フラガール」にでた頃だろう。
 しずちゃんが売れている時期、やまちゃんはあちこちで営業をしていたらしい。
 情熱大陸でしずちゃんのドキュメンタリーを撮っていた時の話で、
 テレビ局の連中に足蹴扱いされていた時、しずちゃんが「山ちゃんの話もちゃんと聞いてあげて」と言ったらしい。
 そのとき、自分の小ささをお猪口の底と言い、しずちゃんの器の大きさは芋煮会の鍋の大きさと言った。
 わたしは笑いながら、涙がでた。
 そこからやまちゃんは人間が嫉妬する時、脳内にはドーパミンが分泌され、
 それを頑張るエネルギーに変換していく、という話に持って行って終わった。
 西野君も山ちゃんも、どこかでぱーっと乗って来る所があった。
 それは経験から来るプロ意識というものか、それともアドレナリンが出て来たのか。
 つい引き込まれた。

 立川志らくは実はとても気になっていた落語家である。
 立川談志にはまっていた時があって、一番談志に近い存在らしい。
 立川志の輔も聞いたし、談春も聞いた。
 とうとう志らくを聞いたのである。
 うーん、さすがだ。まず古典の「子別れ」から始まった。
 談志と違う志らくの子別れになっていた。
 映画「E.T」からシネマ落語に変換されていて、映画を知っている方が面白いけど
 知らなくても大丈夫な作りになっていた。
 いやー、談志は弟子たちに「人格最低」とか言われながら
 見事な弟子を一門から排出している。
 何故なんだろう。
 単純に、手塚治のアシスタントから見事な漫画家がでて来たのと同じだろうか。 
 それとも、全くピント外れな見解か?まあいいや。面白かった。

 4番手は漫才師のますだおかだ。
 多くはますだが漫才のネタを作るらしいけれど、今回、角界の有名人にシナリオを頼んだとか。
 でも、わたしは残念ながら皆知らない。
 しかし、全部面白かった。
 ますだが白いブリーフだけで、しかもピーピーゾーリを掃いて出て来た時にはびびった。
 それの意図が今ひとつピンと来なかった。
 この場合は、おかだにした方がお客さんには安心感があったと思う。
 ますだのブリーフ姿は嫌過ぎる。
 でもこの二人は実力有るなあ、と感心した。特におかだが良かった。
 ますだはシャイな人なんだろうね。
 入りきれずにマジで笑っていた場面があったような気もした。

 最後がシティーボーイズからの三人。
 きたろう、おさむ、斉木。
 近頃、映画を見ると、きたろうがよく出て来る。
 バイプレーヤーとして、かなりいけてるよね。
 人物も面白い。
 聞いてないけど、きたろう、と言う名前はゲゲゲの鬼太郎からきてるんだろうね。
 コントとして作ってないみたいだったけど、それなりに面白かった。
 前の4組が汗だくでやっていたのに比べると、軽い感じである。でも、内心汗かいてたのかも。
 でも、芝居をやっている人たちって、普段からああいう喋りはしそうである。

 イヤー、面白かった。

映画色々。

2014年09月20日 | お山の映画館

 先日来、映画を何本か観た。
 「樹海の二人」山口秀矢と言う監督はドキュメンタリージャパンにいたとか。
 この人は映画に対する思い入れが、少なくとも、わたしとは違う、と思った。
 わたしの思い入れには長い歴史がある。ここでは省きます。
 主役が漫才師のインパルスの二人である。
 ドキュメンタリータッチを出したかったのだろうか。
 面白かった。でも、何か物足りなかった。

 この前、インド映画「マッキー」を観た。
 よく出来ていて面白かった。
 アメリカ映画の「メイインブラック」の冒頭シーンからヒントを得たのかと思った。
 メイインブラックではハエではなく、ハチが飛んでたかな。
 インド映画のことを「ボリウッド」と言ってハリウッドをもじっているらしい。
 インド映画の「きっとうまくいく」と言う映画を観て、成る程これがボリウッドか、と思った。
 ハリウッド全盛期のハッピーエンド映画、しかも踊りや唄が入っている。
 スマートなタップダンスとかではなく、ジャンジャカジャンジャカって感じの踊りだ。

 インド映画のイメージは若い頃、岩波ホールで観たサタジットレイ監督の大地3部作だった。
 全部で6時間もある映画を淡々と観ていて飽きなかった。
 それが、ボリウッド?
 余りに違い過ぎる。でも何だろう、肩は凝らないし、後味スッキリ。
 この内容で、3時間は要らないよね、とも思った。
 きっとうまくいく、という歌を歌いながら群舞が展開する。
 しかも、インドの男性は顔が濃い。
 フレッドアステアとは違うなあ。
 ハリウッドと違う、と思ってみた方がいいかも。

 トミーリージョーンズが気に入っているので観てみようか
 と思った「31年目の夫婦喧嘩」
 メリルストリーブとの共演である。
 子育てを終わった初老の夫婦、と言っても50代かな。
 妻の方がまだセックスを望んでいて、夫は淡々と勤めをこなし、夜はゴルフ番組を見て
 妻の顔さえ観ようとしない、夫婦の日常がある。
 言えば、熟年離婚候補の夫婦と言う設定。
 それが、夫婦問題のオーソリティーの所へ出向き、メソッドというかカリキュラムで
 精神科のお医者さんに相談するような感じで、夫婦で指南を受けようという。
 わたしを日本人の代表と考え無い方がいいかもしれないけど、
 この年になって、愛とか愛撫を求めないよ。
 友達感覚なんだけど。でも、まあ、人それぞれですね。
 日本人でも、初老になってべちゃべちゃしてもいいよ。
 好きにしてくださいな。仲良くする方法はそれぞれ、と言う事で。

 重い映画を避けていたかもしれない。
 ぐぐっと、痺れるような映画には出会えなかった。

 秋の夜長、そろそろ心の深層を揺さぶるような映画を捜そうかな。

映画「草原の椅子」

2014年08月19日 | お山の映画館

 今ですか?
 だいたい、暑いのである。映画を見る気分に中々ならない。
 しかし、まあ、見てみ、と旦那が勧める。

 夕飯の片付けもそこそこで、映画を観始める。
 このタッチ?よく分からないけど、涙が出る。
 わたしの中では、涙が評価を高めない場合もある。

 宮本輝原作とか。
 「泥の河」の小栗康平とは、違ってタッチが甘い。
 それが成島監督の狙いなのか?

 主役の佐藤浩市は好きではないけど、この映画の佐藤浩市はいい。
 無理の無い映画だ。
 足の不自由な人を、カメラ屋さんの店のスタッフに使う西村の役柄が中々いい。
 2013年の2月に公開されている。
 あまり和服が似合わない吉瀬美智子は、とてもさっぱりした演技である。
 西村の父親役で、井川比佐志が出て来る。
 この物語の主題とも言える重要な場面で出て来るのはさすがである。

 もしかして、監督やプロデューサーはここパキスタンのフンザを撮りたかったのではないのか。
 フンザを見ないで死ぬな、と言われる桃源郷とか。毎日、こんな風景見られたら、最高だろうな。
 
 
 ここなら、一度行ってみたいかも。
 後味のいい映画だった。

気になる。

2014年07月31日 | お山の映画館

 「スパイラル危険な関係」でライラを演じていた女優が知りたかった。
 ローラ・リニーである。
 何処かで観ている、と思っていたけど思い出せなかった。
 分かった分かった。
 「マイファミリーマイライフ」でフィリップシーモアホフマンの妹を演じていたのだ。
 あの映画はとても感動したのである。
 渋くて、静かな映画だった。二人の父親の最後を看取る話である。
 記憶力に自信はないけど、色んな場面を覚えているので、
 わたしにとってはいい映画だったと思う。
 どこかで「ファミリーツリー」とも繋がるイメージだ。
 ただ、ファミリーツリーには控えめなユーモアがあった。

 「マイファミリーマイライフ」の時より、ずんと大きい女性に見えた。
 多分、トビーマグワイアが175センチの西洋人にしては小柄だからかもね。

 中々、多才な俳優が出ていて、好きなタイプの映画ではなかったけれど
 ちょっと引っぱるものがあった。
 ローラ・リニーの所為かもね。