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こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

あての木園訪問。 。

2017年12月09日 | おばあちゃん

 朝から雨で、早々と霙から雪に変わり始めていた。
 魚が食べたい、とスーパーにより、
 お昼ご飯めがけてあての木園に向かった。
 おばあちゃんが入所して,100人になりました、と言う事だった。

 去年、しもやけになったので、厚手の靴下を揃えたけれど
 薄い靴下にして欲しいとの要望で、靴下を届けるのと、造花で飾りを作ったので持って行った。
 おばあちゃんの部屋が殺風景で、花瓶だとひっくり返しそうだし、カゴならいいだろうと造花をさしてみた。
 画鋲を持って行って、壁に刺して飾ろうと思っていたけど
 駄目みたいで,箪笥の上に置いて来た。

 時間はぴったりだった。
 
 
 おばあちゃんめっけ。
 
 あの顔はご飯を待っている顔だ,と思った。
 私が傍に行っても、分かっているのか分かってないのか、不明な感じ。
 きたきたご飯。
 
 おばあちゃんは箸を上手に使ってせっせと食べる。
 カボチャは嫌いだったのに、カボチャをマッシュしたものをせっせと食べる。
 「おいしい?」と聞いたら美味しいと答えた。
 魚を潰して煮たようなおかずも食べる。
 家では,魚は嫌いと豪語していたのにね。ともかく,今食べるということが大事だよね。
 
 広い厨房である。
 おばあちゃんの前で,全く自分でご飯が食べられないお年寄りにご飯を食べさせている若い介護士さんが
 「江崎さんは,いつも完食です」と言ってくれた。
 やっぱりね。おばあちゃんは元気である。
 その顔に元気さが溢れている。
 「おばあちゃん、ここはどこ?」
 と聞いたけど,すぐには答えず、しばらくして「私は広島」と言った。
 

 何の心配もいらない、おばあちゃんはフォームで快適に暮らせそうだと実感した。
 食べ終わるのをみて,私は家路を急いだ。
 雪が積ると,前輪駆動車は坂道を上がるのが困難である。
 車の助手席にはイタリアングレイハウンドのカンちゃんがいる。
 「カンちゃん帰ろう」
 帰って自分の事をしよう。

いざ、 あての木園へ。

2017年12月05日 | おばあちゃん

 取りあえずは家での最後の朝ご飯かも知れない。
 
 
 お粥に、柔らかめの卵のスクランブル、そしてミンチの甘辛炒め。
 好物ばかりである。
 前の日の夕ご飯にはおばあちゃんの好きな海老チリソースの細かく刻んだものを食べさせ
 ショートケーキも作った。ケーキは4分の1ピースをあっという間に食べた。
 
 朝、フォームから電話が入り、ソロソロ向かいますとのこと。
 おばあちゃんの部屋を覗くと、おばあちゃんは仕事をして、そのまま衣類の山で寝ていた。
 
 「おばあちゃん、おむつ変えるよ」と起こし、排便をしていたので処理し、
 版画の色ぬりをしている旦那を呼んで、車いすに座らせた。
 おばあちゃんは今,どこにいると思っているんだろう、と思ったけど聞かなかった。
 おばあちゃんは病院に行くと思っているかも知れない。
 わたしはどうしてこんなんなっちゃったのかねえ。と言っていた。
 以前、何かで叱った時,病人にそんなひどい事言わないで、と言っていた。

 わたしたちとおばあちゃんの付き合いが,これで終わるとは思っていない。
 もしかして、おばあちゃんはリハビリを受けて歩けるようになるかも知れない。

 終末のあり方のお話もあった。
 最後の最後は家に連れて帰ります,とお願いした。
 
 訪問入浴をしてもらい、ショートスティも使えるようになって、
 おばあちゃんは元気を回復した気がしている。
 フォームでは100人のご老人と一緒に大きなホールでご飯を食べ、
 様々の世話を受ける。
 元気になって、家に戻ってもらいます,なんて事が全くないとも限らない。
 しかし、すでに、老老介護である。
 戻って来るなど,酷というものである。
 
 帽子を新調した。冬の間におばあちゃんの帽子を編んだらいいな,と思っているけど、
 取りあえず,私の帽子と一緒に買って来たのである。
 おばあちゃんはまた眠ってしまった。
 

 今後はおばあちゃんのフォームでの暮らしをつぶさにみて行こう。
 

入所の電話。

2017年11月29日 | おばあちゃん

 昨日、電話がかかって来た。
 わたしにすれば、かなり唐突である。
 予約して頂いていたキヨ子さんの入所が決まりました。と言う。
 確かに、6月に入所のお願いをしていたけれど,おばあちゃんはかなり元気であり、
 ショートスティを使いながら,長く付き合うのだろう,と思っていた。
 特擁に入りたい老人がかなり待機しており、日本中の在宅介護のお宅の数が多いことに驚いたことがある。
 それもあり、簡単におばあちゃんが入れるとは考えていなかった。
 
 胸の奥に、シコりのように得体の知れない感情が沸いて来た。
 ドキドキがとまらない。これは,何だろう。
 介護を出来れば放棄したい,と思っていた筈。
 なのに,バンザーイと言うことにならなかった。
 翌日、入所の手続きをし、来週の月曜日からおばあちゃんは特別擁護老人フォーム「あての木園」に入所することになった。
 ドキドキが収まらず、呆然と外を眺めた。ほんの少し、樹木にしがみついた枯れ葉が揺れている。
 旦那はオレは何もしてないから、お前が楽になることを考えればいい、と言ってくれた。

 昨日、訪問入浴があり、気の置けない介護の方達とお喋りするのは楽しい時間でもあった。
 それが,突然終わりになった。

 わたしの中には、面倒なことや、ある意味大変なことを必ずしも一方的に忌避するものではない、
 という信念がある。勿論戦争などは論外だけれど。
 暮らしにはクラシック音楽のシンフォニーのように、様々なパートがあって
 それらが、豊かなシンフォニーを作り上げる為のエッセンスだと思っている。
 おばあちゃんの介護はわたしの暮らしの一部分でしかなく、自分の暮らしの中心ではなかった。
 この先、割合大きかった一つのパートが無くなる訳である。

 年を取る,ということはおばあちゃんから学んだと思っている。
 だから、ボケないでいられるとも思っていない。
 自分の老後を予測する事は,今の時点で出来ないし、どうなるか分からないのである。
 さまざまな人間らしさがそげ落とされ、最後に残った食欲に固執する自分の姿が想像出来る。
 
 時間とともに開放感に満たされるのだろうか。
 ともあれ、これから、わたしの暮らしの新たなスタイルが始まるのである。
 そして,特擁でのおばあちゃんの暮らしぶりをみて行こう,と思っている。
 
 
 

これって徘徊か。

2017年11月25日 | おばあちゃん

 昨日と,その前と,それ以前にも何回かあったけれど、
 おばあちゃんは部屋を出て、玄関で靴を捜している。
 
 おばあちゃんの部屋から玄関まで一直線に出て行く。
 我等の靴も並べて、履いたりしているけど、厚い靴下では中々靴に足が入らない。
 
 前の日は,しょうがないなあという感じで部屋に引きずって戻したけれど、
 昨日はしばらく様子を見ることにした。
 
 カバンが用意されて,おばあちゃんの横に置いてあった。
 
 カバンには造花が1本入っている。
 こういう時、何を言っても言葉は入らない。

 わたしは用事で下の寺の方に出向き、戻ってもおばあちゃんの靴探しは続いていた。
 旦那が灯油缶を取りに玄関にやって来たけど、知らんぷりだ。

 随分時間が経っていたけど,おばあちゃんは出掛けるために玄関に出ている訳で
 これが中々終わらない。
 一計を案じて「おばあちゃん、トロ柿があるけど食べる?」と声をかけた。
 これでは,犬のカンちゃんと同じ作戦である。
 しかし、効果てきめんだった。
 
 
 
 
 柿を口にするまでの時間の早いのなんの。

 これで一件落着とおもっていたけど、次の瞬間おばあちゃんの部屋の戸がバタンと開いた。
 「おばあちゃん,どうしたん」と訝しげに聞くと
 「食べた」と顔を紅潮させて言い放った。
 「今、コーヒー淹れるし、部屋で待ってて」と落ち着かせた。
 元気いい。驚くべき元気さ。インスタント甘コーヒーをいれて部屋に持って行くと
 膝が痛いと訴える。「おばあちゃん、玄関の寒い所に長いこと居たから膝が冷えたの」と言い含めたけれど分かってるのかどーか。

 このところ、おばあちゃんの部屋の戸をバタンと開ける音がすると、ヘッと思う。
 歩ける訳でないので、出て行く心配はないけど、
 自分の部屋でどれだけガチャガチャ暴れてもいいけど、部屋から出ないで欲しい。
 これって,猛獣扱い?檻に入ってて。
 ひどい!
 
 

ご帰還。

2017年11月17日 | おばあちゃん

 今回のショートスティは一番短くて、6日間だった。
 おばあちゃんを旦那がおんぶして家に戻り、所定の椅子に座らせ、インスタント甘コーヒーを出した。
 
 「おばあちゃん、どこに行ってたの」
 と聞いたら、「どこにも行ってないよ」と答えたので
 はいさいだっか、て感じですごすごおばあちゃんの部屋を出た。
 まあいいや。
 ホームではなんの問題もなく、過ごしていたらしい。
 
 テレビに安倍首相が出て何か喋っている。
 おばあちゃんは山口出身の安倍さんがお気に入りである。
 「おばあちゃん、安倍さんでてるよ」
 「お父さんは出ないのか」
 と安倍晋太郎の事を言う。
 もう亡くなってるよ。
 我等夫婦は安倍嫌いだけど、おばあちゃんに言っても仕方ない。
 もう少し辛抱して、いい政治家が出て来るのを待ちたい。
 畑もすっかり淋しくなった。
 が、白菜がモリモリと生長してる。
 
 ちょっと前に、夏だった気がするのに、今は秋だ。そして雪がやってくる。
 
 時々,北の空に真っ黒な雪雲が現れる。
 暖をとろう。取りあえず,温いのが一番幸せである。
 志、低!

 おばあちゃんもソロソロ電気毛布か。