アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

急遽面会

2005-09-26 09:47:56 | 介護


面会に行ったら昼食を食べていました。

何から書き始めていいのかいろいろある。

ジェンギンスを老健に預ける事が出来たので
急に母を実家の長野県に行かせる事にしました。
ジェンがいるせいで、もう歳をとった姉妹には
会えないと諦めていた母でしたが、会って話が出来ました。
老健のお陰です。
私もお迎えがてら後から長野に行きました。

しかし!

話せば長くなりますが

私は、もう15年も地元の組織で宗教とは全く関係の無い健全なる活動をしています。
でも、その活動をしていて、あるものとかかわると
たいへん不吉な事が次々と起きるのです。
不思議なくらいありえない不吉な事がいっぱい起きるのです。

若い人が交通事故でなくなりました。
若い人が両足切断で病気で亡くなりました。
若い人が交通事故で亡くなりました。
板前さんが指を切りました。
若い青年が飛び降り自殺しました。
若いお母さんが飛び降り自殺しました。
そして、ジェンギンスが行方不明になりました。
それも、一回や2回じゃありません。
連絡があるたびにジェンギンスは不幸に見舞われるのです。
他にもいっぱい不幸が会員に続いています。

そんな事があった15年で、私はヒジョウに気をつける毎日でした。



長野にいる時、携帯電話がかかってきちゃんです!その人から!
『 出るな!』って言われたけど、
まさか・・って思って出ちゃった。

失敗した。

その電話の次の日、老健から電話が入った。
私は長距離バスに乗っていたので電話に出れないから、姉にメールをして連絡を取ってもらった。

父ジェンギンスは、
ベッドから落ちて、頭を打っているかも知れず、
38度の発熱があり、抗生物質によって37度まで下がっている・・との事。
お迎えも、付き添いも必要ないけれど、報告だけしておくとの事。

その、組織のあるものとかかかわったその晩に
ベッドから落ちたんだな。

偶然だと、思っているけれど、それにしては、若い人がいっぱい死んでいるからな。
会員から 『 みるき さんの言っていたとおり、妹を亡くしました 』
『みるき さんの言っていた通り、主人を亡くしました 』 といわれることが多くなってきました。

ちなみに、私は1年前からかかわらないようにしています。

~~~~~~~~~~~

それは、ともかく。

今日、急いでジェンギンスに面会に行きました。
母『 急変しないかしら?』
姉『 もう、十分看てあげたから後悔はないよ』
。。。と、BGMを沢山聞いて、仕事先から駆けつけました。

ジェンは、昼ごはんをみんなと一緒に食べていました。 安心しました。

『 おじいちゃん! おじいちゃん!  みるき だよ! 』

と隣に座りました。
ジェンギンスは、何も言わずに、泣きました。
顔がくしゃくしゃになりました。

おとなしく、おとなしく、座って一人でご飯を食べていました。

家に居れば、おかずの面倒を手取り足取りお世話して食べさせてあげているのに、ここでは、一人で食べます。
おかずには手をださず、ご飯と味噌汁だけ食べています。 だから、やせるんですね。。。。

おかずは、細かく切ってある食べやすいものだったけれど、切ればいいというものではなく、
エビは噛み切れず出していました。
野菜は少ししょっぱいといっていました。
繊維の多いものは噛み切れない。
シュウマイは、私が食べたくなかったので、あげなかった。

なぜか、皆が終わっているのに、ジェンは最後まで食べていました。 食べ初めが遅かったと思われます。 拒否していたんでしょうか?

『 頭いたい?』
『 ああ、いたい。 前の方がいたい 』
『 だるくない?』
『 うん、だるくない』
『 これから、暗くなるのか?』
『 今は昼だから、夕方になれば暗くなるよ』
『 そうか、これから暗くなるんだね』

父はタンの絡んだ咳をしていた。
水を欲しがったから、コップ3杯くらい水をあげた。
他の人も、喉が渇いているんじゃないかな~
と思った。 でも、勝手に水分を上げたらダメだろう。
ジェンはポケットを探して、ティッシュで鼻をかみたがった。
すぐ、ティッシュをあげて、ポケットにも入れておいた。

他の人も、結構タンの絡んだ咳をしていた。

看護婦さんが抗生物質を1錠飲ませに来た。

『 最初38℃でましたが、いまは治まっています。
  夕方、熱があがることもあるので抗生物質を
  飲んでいます。
  熱が高いとき、他の薬と一緒に別の薬を飲むと
  混乱を起こすこともあります。
  前に混乱が起きたのは、そのせいだとおもい   
  ます。 』

とにかく、タンは出ているけれど、その処置はされていなったので、かえって、異常行動が出ないで
良かった。


2ヵ月前とは痴呆フロアのメンバーがずい分変わっていた。
みんな、何処へ行っちゃったんだろう。

男の人は7~8人いた。

ゲンコツで自分の頭を思いっきりたたいているおじいさんが居る。
ずっと前、怒っていたおじさんはおとなしかった。
お風呂に行くというおじさんがいる。
たったり座ったり歩いたりのおばさんがいる。
『 それを持っていかなきゃいけないの?』と
みんなに聞いているおばあさん。
何でも拒否して、父みたいに、世の中の事を論じている素敵なおじ様。

自分の意思がある人、ない人。

そのうち、スーざんがやってきて、ジェンに手を振った。

『 おばあちゃんが来たよ、スーザンだよ』
と説明したけど、なんか、忘れちゃってるみたいだった。 

スーザンは、いとおしく、ジェンギンスを見つめていた。  大事な人なんだな。 つくづく思った。
50年連れ添った夫婦なんだ。

多分、ジェンは、わたしと、スーザンに囲まれて
安心した時間が過ごせたんじゃないかと思う。

私は仕事なので、1時間面会して先に帰った。
スーはそれから1時間くらいして、ごまかして帰って来たようだ。
もう、『家に帰る』 っていわないな~

ジェンはおとなしく、施設にいる。
どう、かんがえているんだろ。
『ここはどこか』なんて、聞かないし、疑問も生まれてこないのかな。
でも、おおボケではない。
ある面しっかりしている。
意識はある。

今日は、いい人だった。

おとなしいばっかりのいい人だった。

1日にかえってきたら、またもとの精神と体に戻してあげないと・・・

とにかく、熱は大した事が無かったようだ。

熱が出ても、医師の診察と薬の処方をしてくれて
、病気のお世話までしてくださるこの施設に
大変なる感謝をしている。

施設と、介護をしてくださるスタッフに
大きな感謝をしています。

ありがとうございます。



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