おっちゃんが若い衆のお供で九重に行ったので、私のほうは歯医者へ。噛み合わせのチェックも終わり、これにてしばらく歯医者さんはお休み。春になったら右下に取りかかる約束をしてからおいとま。3時半からの映画に間に合うかな、と心配。間に合わんかったら6時半からのになるけん遅くなるんよね。天神を走って(本人的には)ソラリア再映館に駆け込み本編には間に合った。すでに予告編が始まってたので、コソーッと着席。
「歩いても歩いても」 2008年 日本 ★★★と半分
監督 是枝 裕和
主演 阿部 寛
ある夏の日、その日は15年前に海で亡くなった長男の命日で、実家の父母の元に長女一家と次男一家がやって来る。父は引退した元医者で誰も医院を継がなかったことが悔しい。母は若くして亡くなってしまった長男の姿を今も強く求めている。ちゃっかり者であるが、皆の思いをつなごうと一生懸命な長女、関係ないと言いながら兄への劣等感を捨てきれない次男。それぞれの気持ちはそれぞれにちょっと寂しい。
どこにでもある一家の物語があまりに身近で、自然なので見ている側も親近感を持って見てしまう。いつのまにか実家の風呂場のタイルがはげ落ち、そこに手すりが設置されていたり。親が何度も何度も同じ話を繰り返したり。男親とは話がはずまずかみ合わなかったり。近所の人がいつの間にか年寄りばかりになっていたり。
樹木希林とYOUがいいです!二人が料理の支度をしながら何てない話をするんだけど、そこのシーンが最高。シナリオなしのぶっつけ本番じゃないかと思えるくらいに普通にすごい。YOUは同じ監督の「誰も知らない」の時とんでもないママを演じたのがあまりにはまってたのに、この作品では普通の娘であり母親で妻で姉という立場をサラサラと見せて素敵。
その料理のシーン。たいていの映画では気付いたら大勢分の料理がドカンとテーブルに載ってました、で進むけど、9人分のお昼ご飯をこしらえようと思ったら、本当はそうそうこんなよね。エビの背ワタ取ってたり、野菜の皮むいてたり、枝豆は薄皮もきれいにとってたり、丁寧でうれしくなった。
故郷や親と離れて暮らす人には特に心に沁みるものがありそう。歩いて歩いて、どこかを目指すのが人生の目標のような気がしてたけど、毎日毎日しなくてはならないことを背負って、コトコトと歩くというそのこと自体が目標かもしれんと思えてきたこの頃。
「歩いても歩いても」 2008年 日本 ★★★と半分
監督 是枝 裕和
主演 阿部 寛
ある夏の日、その日は15年前に海で亡くなった長男の命日で、実家の父母の元に長女一家と次男一家がやって来る。父は引退した元医者で誰も医院を継がなかったことが悔しい。母は若くして亡くなってしまった長男の姿を今も強く求めている。ちゃっかり者であるが、皆の思いをつなごうと一生懸命な長女、関係ないと言いながら兄への劣等感を捨てきれない次男。それぞれの気持ちはそれぞれにちょっと寂しい。
どこにでもある一家の物語があまりに身近で、自然なので見ている側も親近感を持って見てしまう。いつのまにか実家の風呂場のタイルがはげ落ち、そこに手すりが設置されていたり。親が何度も何度も同じ話を繰り返したり。男親とは話がはずまずかみ合わなかったり。近所の人がいつの間にか年寄りばかりになっていたり。
樹木希林とYOUがいいです!二人が料理の支度をしながら何てない話をするんだけど、そこのシーンが最高。シナリオなしのぶっつけ本番じゃないかと思えるくらいに普通にすごい。YOUは同じ監督の「誰も知らない」の時とんでもないママを演じたのがあまりにはまってたのに、この作品では普通の娘であり母親で妻で姉という立場をサラサラと見せて素敵。
その料理のシーン。たいていの映画では気付いたら大勢分の料理がドカンとテーブルに載ってました、で進むけど、9人分のお昼ご飯をこしらえようと思ったら、本当はそうそうこんなよね。エビの背ワタ取ってたり、野菜の皮むいてたり、枝豆は薄皮もきれいにとってたり、丁寧でうれしくなった。
故郷や親と離れて暮らす人には特に心に沁みるものがありそう。歩いて歩いて、どこかを目指すのが人生の目標のような気がしてたけど、毎日毎日しなくてはならないことを背負って、コトコトと歩くというそのこと自体が目標かもしれんと思えてきたこの頃。