ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

また武田邦彦が何か言ってるよ 外来生物その1

2010-09-03 00:09:47 | 武田邦彦
 先日、武田氏のHPを見ていたら絶句するようなものに出くわしました。

科学よもやま話 第二回  外来種問題

内容は生物をやってる専門家に武田氏が外来生物のことを聞いてみたというものですが、その専門家の認識がむちゃくちゃです。

以下引用
先生「外来種によって生物全体の種の数が減るか増えるかは不明ですが、日本のように島国で外から来る生物が少ないところでは、種は細かく分化しているので、その分化した種が絶滅することがあります。つまり、外来種の問題は生物の問題ではなく、我々、研究者にとっては長年、観測してきた生物がいなくなるので、辛いという問題です。」

と最初からビックリするようなことを言われました
引用終わり

いやいやこっちもビックリですから。なんですか?この見識の低さは?なにをもって研究者の好みの問題だけに問題を矮小化してるんです?外来生物が農林水産業や健康に与える影響は無視ですか?具体例を一つ出すなら、沖縄のウリミバエの問題があります。外来生物であるウリミバエが根絶されるまで沖縄県は県外に作物の出荷ができませんでした。あと、外来生物が引きつれてくるものとして病気があります。たとえば狂犬病や口蹄疫です。狂犬病は今のところ日本では根絶されていますが、検疫の隙間を逃れた場合、予断を許しませんし、口蹄疫が今年、日本中を巻き込んで大騒ぎになったのは記憶に新しいことです。専門家がこんなにも無自覚で無責任なことが言えるのか謎です。外来生物のことをきちんと勉強しているとは思えません。

今日は疲れているのでここまでとします。次回はIUCNの声明をガン無視していることについて突っ込む予定です。

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