ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

ダーウィン「種の起源」を読む

2009-03-15 10:58:08 | 書籍
 読んでよかったとひさびさに思った本。ダーウィンは進化論を語る上で欠かせない人なんですが、ダーウィンの著作は初心者が読むにはちとハードルが高いのです。一応僕も進化論を勉強してしているので十冊以上は進化論に関する本を読みきっていますが、いままでダーウィンの本はすべて読みきった、あるいは内容が頭に入ったということはありませんでした。リャードリーキーの新版・図説 種の起源ですら途中で挫折したくらいです。ですが、この本はそんな僕でも最後まで読むことができました。
 この本は、ダーウィンの種の起源を章にそって解説、補足、章の終わりごとにコラムがつくという形をとっています。補足には、ダーウィンの時代にはわからなかったこと、間違いの訂正などがあり、コラムにはルイセンコやカンブリア爆発、性淘汰や血縁淘汰について書かれています。巻末にはブックガイド付き。まさに初心者でもOKの至れり尽くせりの本です。
 この本を読んでいるといかにダーウィンが慧眼を持っていたかということがわかります。進化論の基本の全ては種の起源にあるといってもいいくらい。ぜひ買って手元に置いてもらいたい本です。
ダーウィン『種の起源』を読む

追記5/16 ルイセンコを間違えてた。何ってこったい。

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