ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

外来生物クライシス 感想

2009-12-14 22:31:21 | 書籍
 久しぶりに一般向けの外来生物の本を読みました。タイトルは「外来生物クライシス」、著者は両生類の研究で知られる松井正文氏です。内容はオオクチバスやアライグマなどよく知られた外来生物から数年前世間を騒がせたカエルツボカビのその後などの新しい情報も収められています。ただし植物の外来生物にはほとんど触れられていないのでその点はご注意を。2年ごとくらいにこういった一般向けの本が出ると一般の人は外来生物のことを知る機会が得られるし、それなりに専門を修めた人は分野外の比較的新しい情報を得ることができるので良いですね。
あとがきにもあるようにどこでも、どこからでも気軽に読むことのできる本です。外来生物をよく知らない人は入門用に、よく知っている人は他人に説明するための参考に読むといいと思います。
・・・・・・ひとつ不満があるとすれば両生爬虫類のイラストは上手いのに魚類だけ顔がのっぺりとしたイラストに仕上がっていることでしょうか。もう少し魚類図鑑をよく見て書いてもらいたかったと魚好きとしては思います。

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