ちょびっと♪日記

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「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸-」見た

2011-10-25 | その他ドラマ


「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸-」全話見ました。

流石にここまで来るとマンネリというか。
マンネリと定番の境目ってどこだろう。
例えば刑事ドラマの定石というのはあって、それはまあマンネリと裏表だったりする。
古いものなら『西部警察』とか『太陽にほえろ』とか石原軍団系。
最近のならやっぱり『相棒』だと思うけど。
マンネリ打破のためにレギュラー陣を入れ替え、脚本陣にテコ入れし、いろいろやってみて成功すれば定番、失敗はマンネリか。
うっかり失敗するとひと昔前のサスペンス劇場になっちゃうという。
究極のマンネリは『水戸黄門』とか『遠山の金さん』とかの時代劇だとは思うけど。

さて医療系で、しかも医療過誤という題材を扱っているのがこのバチスタシリーズ。
この医療系という畑もドラマで開拓されて視聴率が取れるとされて随分たち。
『救命病棟24時』あたりは記憶にも新しいけど、バチスタは少し違う系列だな。

で、ストーリーは面白かったと思います。それなりに。
穴だらけ脚本というわけでもなく(そこそこツッコミどころはあるものの、医療の知識がないのでそのツッコミが正解かどうか分からないというのも不完全燃焼気味な理由か)、それぞれにキャラも立ってるし。
でもそのキャラが立ってるってのがねぇ。

正直に言おうか。
一番良かったのは名取裕子だ。何、あの人。すごいな。
『京都地検の女』も『法医学教室の事件ファイル』もずっと見ている。
京都地検で「主婦の勘」で事件を解決しまくる検事を、法医学教室では家ではいい年してひらひらした服着て宅間伸(夫で刑事役)といちゃこいてるのに、白衣着たらビシッと死者の声を聞いて事件を解決する名取。
そのどちらにも属さない癒し系なのに実は鋭い(多分)キャラを演じるバチスタ。なんか分からんけどバチスタに名取アリって感じだった。

小西さんはちょっと役が合ってなかったのかな、最後まで違和感があったので。
途中、小西さん演じる役の過去が明らかになって~というくだりでは良いなと思ったんだけど
この人はさばさばした感じの役はイマイチ似合わないような気がするんだけど。
もっとしっとりした役の方が素敵に見えると思う。

そしてキャラが立ち過ぎて失敗してるのが仲村トオル。多分。
ある意味ハマり役なのかもしれない、あのわざとらしさがシラトリのシラトリたる所以だとしたら。下手だなーと思わせるかわざとらしいキャラを演じてると思わせるか、本当に紙一重な役を仲村トオルに押し付けるとは酷な。
仲村トオルと阿部寛と江口洋介。私の中では属性が近いんだけど、演技は多分上手くないのにハマり役を見つけて上手くそこに座っているという印象。
その中では阿部寛が頭ひとつ出てるとは思う。チャレンジャーだし。
でも仲村トオルはなぁ。バチスタシリーズのシラトリさんは悪くないけど、何をやってもシラトリさんになっちゃうかもしれない。頑張れ、トオルちゃん!

あとグッチー(伊藤淳史)。
グッチー良かった。初代バチスタではシラトリに振り回され、名取に助言されてばかり、心療内科医としても中途半端な感じのふらふらした役どころだった。
今回はしっかり成長したグッチーを見せてくれたと思う。シラトリと充分やりあえる感じがきちんと描写されていた。他の医師や警察も初めはグッチー頼りないかも…という態度だったのに、信頼されていく過程は面白かったと思う。

島津医師役の安田顕さんと警察庁のお偉いさん役の高橋克典は暑苦しかったぞ。と。
高橋克典っていつまでも若々しいよねーと思ってたのに、今回老けたなーと思ってしまった。
老けたといっても年相応だけど、やっぱり徐々に老いていかないと今まで若々しかったのに急激におっさんになられると驚くわ。
男前枠は刑事役の福士誠治。男前枠として満足。『のだめカンタービレ』の黒木くんのイメージをどんどん塗り替えてくれるな、彼は。少し陰のある役だったけどさっぱりした男前だ。

そして制作は関西テレビ。関テレはダメなときはまったくダメだけど面白いときはほんとに面白い。今回は名取さんの代表作『法医学教室の事件ファイル』をもじったドラマ『法医学教室のアリアドネ』を出して来たりという小技で遊んでいた。

というわけで、バチスタシリーズ。上手くマンネリを打破すればまだイケル。
あの名取裕子をもう一度見たいので、是非お願いします。ほんとは医療ドラマはちょっとお腹いっぱいだけど。



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