ちょびっと♪日記

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「相棒season9 元日スペシャル」

2011-01-11 | ドラマ「相棒」



録画してあったんですが、『ギルティ』にはまりすぎて後回しになってた。
やっと見ました。
映画未見の身で、今「相棒」について語っていいのかとは思うんだけど
耳の発作があるので映画館はツライ。
見た人たちの意見を聞くと、DVDで見れば?とのことだし
そういうことで。

今回は復讐もの。
交通事故で息子を亡くした母親が、息子を殺した男に爆弾で復讐するシーンから始まる。
母親役に南果歩。
復讐された男の妻役に白石美帆。
最初から犯人が視聴者や読者に分かっていて、主人公がその犯人を追いつめていくという手法は
ミステリーでは既に使い古された手法でもあり、極めて「相棒」的でもあるからまあいい。
だって右京さん、いっつも犯人初めの方に分かってるし、
こっちも「あ、右京さんこの人疑ってるな。」って感じだし。
だからミステリー部分に新鮮さはあまりない。
私は母親だからか、犯人を復讐に駆り立てた決定的な動機も割と早くに分かってしまった。
それにミステリーを解くカギになるシーンが結構わざとらしく配置されているので
ミステリーとしての期待感は殆どなかったと言っていい。

しかし特筆すべき点が。

石野真子が無駄遣いされていた。

いやそうじゃなかった
確かに無駄遣いされていたけど。

神戸尊が右京さんに逆らったのだ。
これはかつて小野田官房長(岸部一徳)が神戸に言ったセリフに由来する新展開と見る。

「杉下右京の正義は時に暴走するよ。」

神戸が自分なりの正義を貫くために、右京の正義に逆らうというシーンが出てくる。
なるほど、この展開は右京&亀山コンビでは考えられない。
亀山はひたすら右京さんの言いなりだったけど、神戸は最初からそうじゃなかったわけだし。
『相棒』に緊張感が増すな、これは。←本当にそういう意図で新展開なら。
右京も神戸には初めから「君は君の仕事をしてくれていいんですよ。」とよく言っていた。
神戸が本当の意味で特命係の一員になって、そういう話は無くなったんだと思ってたけど
実は残ってたんだね。今はそういうことにしとく。

映画の宣伝で盛んに
『あなたの正義を問う』
と正義を問われまくった私なわけだが、(でも見てないから本当は問われてない
これからは本当の正義とは何か?みたいな路線でいくのか?
それ、なんか『相棒』としては最終章みたいな予感がするのだけど。
だって多分答えなんか出ない。
真実を追求することが正義なんて答えは、正解とは言えないだろう。
でも杉下右京の正義の向かう先はいつも真実の追求だから。
そこで終わらせないためのツールとしての「相棒」神戸尊だったのか?

まあキャストのテコ入れにはマンネリ打開とか事務所の事情とか
いろいろ大人の事情ってやつがあったんだろう。
テレビ朝日のドル箱でもある『相棒』を視聴者に見続けさせるためには
そういう方法も必要だったろうが、脚本家や監督、プロデューサーは
新しい相棒に役割を与えていかなきゃいけないわけである。
その結果「正義」なんて大上段に構えてる割に曖昧なものが出てきてしまったのだとしたら
先行き不安なのは私だけだろうか。

そりゃまあ『相棒』だっていつかは終わりが来るんだけど。
その終わりが素敵だといいなあと思うくらいは許してほしい。

今は終わりのことよりも、新展開、緊張感の増す『相棒』に期待することにしようか。


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