『ハンチョウ~警視庁安積班~』 第5話
安積 剛志 … 佐々木蔵之介
尾崎 誠 … 小澤征悦
小池 竜也 … 福士誠治
結城 沙緒里 … 比嘉愛未
丸岡 喜一郎 … 六平直政
木村 千春 … 加藤夏希
城戸 章弘 … 合田雅吏
真山 塔子 … 高島礼子
川口 総太郎 … 里見浩太朗
小池くん、人生の楽しみの半分は漫画なんだ(笑)。しかもそれは少女漫画ではないのか?
そしてどうしてそれを職場に持ち込んでいるんだ(苦笑)。←コメディ担当の男前だったか、惜しいな。
結城が遊びに行った友達の隣の隣の部屋の住人で漫画の原作者が、渓谷で遺体で見つかった。
その際に「女性が襲われている」と110番通報があったが、「○○マンションの4階の左から3番目の部屋」と言われて、巡査は結城たちのいる部屋に確認に。
しかし結城のいた部屋は表玄関から見て左から三番目の部屋だったが、亡くなった人の部屋はベランダ側から見て左から三番目の部屋だった。
「このところ悪戯続きで~」
という巡査の言い訳があったとはいえ、警察官なら4階の部屋すべてを確認するだろう、普通。
当然裏から見て、という状況も想定するはずだし。
もうこの時点で刑事ドラマとして微妙。
山梨県警は釣りの最中の事故と断定しているため、警視庁捜査一課が口を出すのは非常にデリケートな領域である。
「赤バッジにかけて、必ず犯人を捕まえなさい」
と言う真山に頷く班長であった。
現場を目撃したと110番通報してきたのはひきこもりの女子高生で、結城と安積がドアの外から説得するが応じてくれない。
しかし粘り強い結城の根気に、少女は勇気を出して自分が見たものを伝えようとした矢先、犯人に連れ去られてしまう。
登場人物が多いわ。
まず殺された原作者、その原作に絵を描いてた漫画家、漫画家のアシスタントだけど実はゴーストライター的存在の女性、それに出版社の担当者。
で、通報した女の子にその友人。
人間模様を詰め込み過ぎてると思う。これ一回で二話くらい作れると思うなあ、いつものハンチョウなら。
アシスタントや編集者には一円も印税が入らない。原作者のストーリーの大筋を作っている編集者とさぼってばかりの漫画家の代わりに大部分を描いているアシスタントが結託して、原作者を殺害し漫画家に罪をなすりつけようとした。
アシスタントのままずっと燻ぶっていたくない、飼い殺しにされたくないって言ったアシスタントのためにデビューの舞台を用意していた漫画家を彼女は信じ切れなかった。
ちょっとしたボタンのかけちがいで人の生き方なんて変わってしまうものなんだと、それが思いもよらない憎しみの引き金をひいてしまうこともあるのだと思わされた最後でした。
そこらへんに着地点を持ってくるところがハンチョウらしいといえばらしいが。
いわゆる"本当に悪い人なんていない"というやつですな。
それは反対に言えば"絶対的な善人はいない"ということになるのだが。