『Answer~警視庁検証捜査官~』第2話
新海 晶 … 観月ありさ 管理官 警視(キャリア)
小暮 茂雄 … 片岡鶴太郎 警部補
長谷部 吉伸 … 五十嵐隼士 巡査部長
薄井 昭三 … 松重豊 係長 警部
永友 真一 … 田辺誠一 強行犯係管理官 警視
唐沢 潤平 … 橘慶太 強行犯係 巡査
幸村 勇 … 眞島秀和 強行犯係 巡査部長
有富 功 … 風見しんご 首席管理官 警視
武邑 嗣雄 … 田山涼成
東出 祐介 … 遠藤憲一 警察庁長官官房教養担当 主任
橘 ひとみ … 西田尚美 東京地方検察庁 検察事務官
小暮 遥花 … 金井美樹
「答はもう出ています」
が新海の決め台詞である。
いまどき決め台詞…。『相棒』の杉下も「ひとつよろしいですか?」が決め台詞か?いやそれとも「細かいことが気になるのが僕の悪い癖」か。まあ『相棒』の話はいいや、オフシーズンだし。
この手の変人(名)刑事(あるいは探偵)が活躍する小説や漫画、ドラマではやっぱり決め台詞は必要なのか。
古今東西、皆なにかしら決まった言い廻しを使ってるのは確かだけど。
2話は検証に回ってきた資料の中の殺人事件について、疑問を持った新海が新しい目撃者を見つけ出してきちゃった、という。
捜査検証課で事件が止まると送検が遅れるため、検察から厭味言われて上の人たちがタイへンらしい。
しかも新海が引っかかって調べた事件16件のうち新事実が見つかったのは2件しかないっ!
そんなことの為に送検を遅らせてられんッとお怒りの有富首席管理官(風見しんご)であるが、
16件のうち2件もあったのかよ、って話である。
天下の警視庁捜査一課が手掛けた事件で(一課だけじゃないのかもしれんけど)分母がどのくらいかはしらないけど、そのうちの16件を検証した結果、2件に新事実が!!って。
見逃されたものもあるかもと思うと、世界一優秀な日本警察の名折れである、このドラマ。
その世界一優秀な日本警察の一員が新海なわけで、結果的には名折れではないのか。
それでまた冤罪ですよ。あのまま送検してたら罪を犯してない人を裁くことになるところだったよ。
新海がいなかったら大変なことになるよ。
ストーリーとしてはそんなに複雑ではない。
殺された女がすごーく嫌な感じに描写され、香水をちょっと拝借したせいでその女からいびられて殺してしまうヘルパーさんには、庇って犯人になってくれるホストだけどいい人の彼氏と嘘の目撃証言をしてくれる人がいる。
妊娠してた、とか同情をひくエピソードがあるにはあるんだけど、殺人を正当化できる理由なんて結局ないと思うからやりきれない。
殺意を抱くのを止めることはできないけど、実行してしまったらもうそこにはなんの正義もないのである。
無事に冤罪が防げて良かったね、では済まないような気がするなあ。
ところでこちらの捜査一課の伊丹さん的存在は永友管理官(田辺誠一)であるが、優しいもんである。
情報は共有、新海の疑問は素直に追及。
いや、これこそ真実を追い求める警察の姿だよね、間違ってないよ永友さんは。
なのにこの物足りなさはなんだ…
しかもちょっと歩み寄ろうかな?としたら
「やっとやる気になったんですか?この調子でお願いしますね~」
と軽く新海に言われちゃうのだった。小気味良いけど、小気味良いけどさ、もうちょっと新海を変人扱いしてほしいんですけど。
部下たちも素直過ぎてつまんない。あーつまんない。
まだ2話なのに、問題児・新海が警視庁にすんなり馴染み過ぎてるよ…
基本的にメインメンバーで演技に期待できるのは田辺誠一と松重さんくらいか。
片岡鶴太郎は相変わらずだし、五十嵐くんもなー…