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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

自然現象と心の構造~非因果的連関の原理

2006-11-07 | 読書ガイド
62番目は、ユングのシンクロニシティ(共時性)の原典。

●ユング&パウリ『自然現象と心の構造~非因果的連関の原理』
 河合隼雄・村上陽一郎訳、海鳴社(1976)

もとは1955年に発行したユング研究所報告第4号所収の2論文の邦訳
 ユング「共時性:非因果的連関の原理」(河合訳)
 パウリ「元型的観念がケプラーの科学理論に与えた影響」(村上訳)

ユングの深層心理の働きの描写に重要な、共時性と元型にまつわる議論。
共時性については、本書では占星術を例にとって説明されている。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/5-8.htm

ユング稿を訳した河合氏は、ユング心理学の大御所で、日本における臨床
心理士ブームの火付け役で、現在文化庁長官(入院中らしいが)。パウリ
稿の訳者村上氏については前項で紹介した。まさにゴールデンコンビだ。

パウリは、量子の排他律を発見して1945年にノーベル物理学賞を受賞した
物理学者であり、ニュートリノの予言者としても有名。パウリが近づくと実験
器具が壊れてしまい、仕方なく理論物理学をやったという、いわくつきの人。
精神疾患を抱えており、じつはユングのカウンセリングを受けていた。


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1 コメント

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Unknown (Matt Ishikawa)
2006-11-08 23:04:17
河合先生は、先月で文化庁長官を降りられたそうです。
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