あすなろ

塾長日記

お化けの出る農家

2011-07-07 16:01:10 | Weblog
夏の思い出はたくさんありますね。塾を作った時には毎年、毎年、合宿に行っていました。何年か目からは、群馬の尾瀬。本当ボロボロの農家で、えっボクも聞いてないよと怒って、生徒の子もいやだ、帰りたいなんて言い出すし、ひどいものだった。でもねる夜には夕食とは別におにぎりが、でてきたり。目の前の川で遊んでいると、トウモロコシを焼いてきてくれたり、スイカも食べ放題状態。農家の建物も、お化け話にはぴったり。怪談話をしているこっちが怖くなるくらい、屋根裏を何かが走ったりね。トラックを借りて生徒は荷台で近くの山に登ったり、確かに東京では経験できない素晴らしかったね
魚を川に放流してくれたり、ホタル狩りに連れて行ってくれたり、毎年行っていましたね
その時川で放流したのを捕まえたやまめを100匹もさばいてくれた生徒は今時々食べに行く日本料理屋さんをやっています。そして5年くらいたって、その民宿は豪華な建物に変わりました。トラックの代わりに日産の高級車、駅(沼田)まで貸してと言ったら汚れるから嫌だと言われた。玄関先にはインスタントラーメンが山積みされていて、生徒が食べたらお湯代含めて400円と言われた。何でもカネカネで最初に行った時今では珍しくないけれど、舞茸を恥ずかしそうにくれたあの同じ人とは思えない対応だった。応接間に鎮座するカラオケは一曲400円だった。
こうして素朴な農家は資本主義の濁流に流されたのであった。フムフム。本当のお化けはおカネかもね。