見てきました
渋谷区立松濤美術館
会期は2012年7月31日から2012年9月9日。
今回は藤田嗣治。
エコールドパリの画家です。
たぶん、フランスで一番有名な日本人画家って言っても過言ではないかも。
パリで世界各地から集まった画家と交流し作品を生み出していましたが、世界情勢が悪化。
大戦突入となり、日本へ帰国。
日本では戦争画なども手がけますが後に戦争責任としてそのことを糾弾されます。
その後、フランスに帰化し「レオナール・フジタ」となりました。
2008年か2009年ぐらいだったと思うんだけど。
上野の森美術館で開催された「レオナール・フジタ展」
すっごくよかったんだよね。
フランスでの活躍っぷりとか、大戦で複雑だった立場とか、帰化した経緯とか。
「私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ」
という言葉はすっごく印象的でした。
あの展示また見たいな～
何で図録を買わなかったのか今思い出しても謎。
さて。
* 乳白色の優しい色使い
* 丸い牛乳瓶の底のようなメガネをかけ、前髪パッツンの自画像
* 猫
藤田の作品イメージ。
私は猫が好き
藤田も猫が好きで作品にもたくさん登場しているんだけど。
猫を好きな理由が。
「人が飼える動物なのに、人に媚びず、野性味を残しているところ」
驚いたの。
私もそう思っていたから。
犬みたいに懐くのもかわいいとは思う。
でも、「ご飯よこせよ」とか「ヒマだから遊べよ」って自分の欲求や本能に忠実なところが好きなんだよね。
いいときだけ媚びるところとか。
こっちが遊びたくても無視していなくなるところとか。
だから藤田の理由に納得＆同意するとともに、妙な親近感を覚え、それ以来、藤田の作品が好きなのです。
はい、だいぶ逸れましたが。
今回は「愛書都市パリ」
………??
挿絵本の展示なのです。
藤田が本を読んでいる写真も展示されていました。
藤田は1910年以降制作を始め、30点以上の作品を世に送り出しました。
藤田の挿絵本、初めて見ました。
一番惹かれたのは「海龍」
描かれている女性の繊細。
艶やかな髪、指先まで美しい仕草、うなじから感じる色気。
あと、幼女がかわいい!!
とにかく可愛らしい。
これ、今の時代でも十分通用する可愛らしさ。
見とれてしまいます。
油彩ではない、シンプルな挿絵で藤田の力をまじまじと実感しました。
他には「しがない職業と少ない稼ぎ」なんかはユーモアも感じられおもしろいです。
参考出展の「裸婦と猫」は猫が愛らしくてたまりません。
後半は同時代のエコール・ド・パリの画家たちが手がけた挿絵本も展示されています。
マルク・シャガールの「ダフニスとクロエ」は古代ギリシアで描かれた恋愛物語。
美しい情景が描かれていて、その話がすっと頭に入ってきました。
「寓話」はラ・フォンテーヌ寓話から。
シャガールの不思議な世界観が似合っていました。
以前に練馬区立美術館で見たJ・J・グランウィルも同じテーマで描いています。
モーリス・ド・ヴラマンクの「肉体の悪魔」なんかも雰囲気変わりますが好き。
他にはピカソ、マリー・ローランサン、キスリング、ルオーなど馴染みの画家だらけ。
みんな、こんなにも挿絵を手がけていたことにびっくりです。
さて。
少しはなしが逸れますが、「マム社」ご存知でしょうか？
F1の表彰台でのシャンパンファイトで使われているシャンパンの会社です。
また、ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」にも出てきたり、ユトリロやマネが作品の中にマムのボトルを描いています。
そこの「マム・ロゼ」というシャンパン。
冠にバラの花が描かれています。
そのバラを描いたのはレオナール・藤田。
私の正反対とも思われる趣味(F1と美術)が接点を持った瞬間です(笑)
ほとんどお酒を飲まなかった藤田ですが、マムだけは好んで飲んだとか。
当時のマム社の社長、ルネ・ラルーは藤田がキリスト教徒になる際、洗礼式に立ち会った人物。
それほどまでに親しい間柄でした。
またマム社は敷地内に礼拝堂があります。
そこのフレスコ画を手がけたのは1966年、間もなく80歳になろうという高齢の藤田。
藤田は画家として、キリスト教徒として全精力を傾けたこの作品が完成するとほどなくして体調を崩します。
そして1968年1月29日に81歳で亡くなりました。
マム・ロゼには今も変わらず藤田の絵が使われています。
藤田が手がけたマム社のクリスマスカードも参考出展されていました。
今回、展示に関係ない話ばかりだなー。
まぁ、それほどまでに藤田が好きってことです。
これ読んだ方、週末はマム社のシャンパンでもどうでしょうか??(笑)
* マム社の回し者ではありません(笑)
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渋谷区立松濤美術館
会期は2012年7月31日から2012年9月9日。
今回は藤田嗣治。
エコールドパリの画家です。
たぶん、フランスで一番有名な日本人画家って言っても過言ではないかも。
パリで世界各地から集まった画家と交流し作品を生み出していましたが、世界情勢が悪化。
大戦突入となり、日本へ帰国。
日本では戦争画なども手がけますが後に戦争責任としてそのことを糾弾されます。
その後、フランスに帰化し「レオナール・フジタ」となりました。
2008年か2009年ぐらいだったと思うんだけど。
上野の森美術館で開催された「レオナール・フジタ展」
すっごくよかったんだよね。
フランスでの活躍っぷりとか、大戦で複雑だった立場とか、帰化した経緯とか。
「私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ」
という言葉はすっごく印象的でした。
あの展示また見たいな～
何で図録を買わなかったのか今思い出しても謎。
さて。
* 乳白色の優しい色使い
* 丸い牛乳瓶の底のようなメガネをかけ、前髪パッツンの自画像
* 猫
藤田の作品イメージ。
私は猫が好き
藤田も猫が好きで作品にもたくさん登場しているんだけど。
猫を好きな理由が。
「人が飼える動物なのに、人に媚びず、野性味を残しているところ」
驚いたの。
私もそう思っていたから。
犬みたいに懐くのもかわいいとは思う。
でも、「ご飯よこせよ」とか「ヒマだから遊べよ」って自分の欲求や本能に忠実なところが好きなんだよね。
いいときだけ媚びるところとか。
こっちが遊びたくても無視していなくなるところとか。
だから藤田の理由に納得＆同意するとともに、妙な親近感を覚え、それ以来、藤田の作品が好きなのです。
はい、だいぶ逸れましたが。
今回は「愛書都市パリ」
………??
挿絵本の展示なのです。
藤田が本を読んでいる写真も展示されていました。
藤田は1910年以降制作を始め、30点以上の作品を世に送り出しました。
藤田の挿絵本、初めて見ました。
一番惹かれたのは「海龍」
描かれている女性の繊細。
艶やかな髪、指先まで美しい仕草、うなじから感じる色気。
あと、幼女がかわいい!!
とにかく可愛らしい。
これ、今の時代でも十分通用する可愛らしさ。
見とれてしまいます。
油彩ではない、シンプルな挿絵で藤田の力をまじまじと実感しました。
他には「しがない職業と少ない稼ぎ」なんかはユーモアも感じられおもしろいです。
参考出展の「裸婦と猫」は猫が愛らしくてたまりません。
後半は同時代のエコール・ド・パリの画家たちが手がけた挿絵本も展示されています。
マルク・シャガールの「ダフニスとクロエ」は古代ギリシアで描かれた恋愛物語。
美しい情景が描かれていて、その話がすっと頭に入ってきました。
「寓話」はラ・フォンテーヌ寓話から。
シャガールの不思議な世界観が似合っていました。
以前に練馬区立美術館で見たJ・J・グランウィルも同じテーマで描いています。
モーリス・ド・ヴラマンクの「肉体の悪魔」なんかも雰囲気変わりますが好き。
他にはピカソ、マリー・ローランサン、キスリング、ルオーなど馴染みの画家だらけ。
みんな、こんなにも挿絵を手がけていたことにびっくりです。
さて。
少しはなしが逸れますが、「マム社」ご存知でしょうか？
F1の表彰台でのシャンパンファイトで使われているシャンパンの会社です。
また、ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」にも出てきたり、ユトリロやマネが作品の中にマムのボトルを描いています。
そこの「マム・ロゼ」というシャンパン。
冠にバラの花が描かれています。
そのバラを描いたのはレオナール・藤田。
私の正反対とも思われる趣味(F1と美術)が接点を持った瞬間です(笑)
ほとんどお酒を飲まなかった藤田ですが、マムだけは好んで飲んだとか。
当時のマム社の社長、ルネ・ラルーは藤田がキリスト教徒になる際、洗礼式に立ち会った人物。
それほどまでに親しい間柄でした。
またマム社は敷地内に礼拝堂があります。
そこのフレスコ画を手がけたのは1966年、間もなく80歳になろうという高齢の藤田。
藤田は画家として、キリスト教徒として全精力を傾けたこの作品が完成するとほどなくして体調を崩します。
そして1968年1月29日に81歳で亡くなりました。
マム・ロゼには今も変わらず藤田の絵が使われています。
藤田が手がけたマム社のクリスマスカードも参考出展されていました。
今回、展示に関係ない話ばかりだなー。
まぁ、それほどまでに藤田が好きってことです。
これ読んだ方、週末はマム社のシャンパンでもどうでしょうか??(笑)
* マム社の回し者ではありません(笑)
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