RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400 年 (後編)

2012-06-30 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2012年6月13日から2012年9月17日。

さて。
平日休んで行ってきた今回。
後編になります。
(前編はこちら。)

さて。
さっそく続き続き~。
レンブラント・ファン・レイン「ミネルヴァ」
今回のポスターにも使われています。
初来日。
パラス・アテナとも呼ばれるミネルヴァは戦いの女神。
智と戦略に優れていることから知恵の女神となり、芸術や学問の庇護者としても知られます。
頭に月桂樹の冠を被り、赤いマントをしています。
顔が白く、浮き上がっているようでした。
メデューサの頭が描かれた盾がミネルヴァを示すものらしいです。
が、見えませんでした。
と、いうのも作品が照明で反射していたので……。
うー、見たかった
図録ではなんとか確認できます。

ヨハネス・フェルメール「真珠の首飾りの少女」
間違いなく今回の目玉の一つ。
というより主役??
チケットにも図録の表紙にも使われています。
"ああ、ここには以前、「着衣のマハ」が展示されていたなぁ"
と感慨に耽りつつ。
いよいよご対面ο(≧ω≦)ο
ってあれ、私、感動薄いぞ……??
初めて見るのに、何度も見た気分(笑)
期待しすぎってやつです
真珠のネックレスを持ち、壁にかかった鏡を見ている少女。
この少女が着ている黄色い服はフェルメールの作品でよく出てきます。
好きなのかな。
窓から射し込む明るく暖かな光は、少女を優しく照らし、生き生きとした表情を作り出しています。
時が止まっているかのような作品。
さすが"光の画家"

セバスティアーノ・リッチ「パテシバ」
水浴びをする美しい女性が描かれています。
旧約聖書に基づくもの。
ダヴィデ王は宮殿の屋上からこの水浴びを目にし、美しい人妻に一目惚れ
夫はダヴィデ王の部下ウリヤでしたが、ダヴィデ王はウリヤを激戦地に送ります。
そしてウリヤは戦死。
ダヴィデ王はパテシバを妻とします。
2人の間の子はソロモン王となりました。
って、かなりエグい話ですな……( ̄□ ̄;)!!

他には素描やその道具が展示されていました。

サンドロ・ボッティチェッリ「ダンテ『神曲』「煉獄篇」挿絵素描より:愛の原理を説くウェルギリウス(第17歌)」
サンドロ・ボッティチェッリ「ダンテ『神曲』「煉獄篇」挿絵素描より:地上の楽園、ダンテの罪の告白、ヴェールを脱ぐベアトリーチェ(第31歌)」
素描のメインかと。
素描ですが、かなり力の入った作品です。
繊細で流れるような線か美しい。

他には「ダヴィンチ展」で見た衣紋習作がずらりと。
う~ん、ダヴィンチは本当にすばらしかったんですね。

何度か書いてることなのですが。
私、チラシ、ファイリングしています。
美術館行く度に収集しまとめているので数パターン持っていることも。
今回は3つ(笑)





A4サイズのもので2つ。
あとはA2サイズのもの。



ポスターのようです。
A4と比較しても大きい。
これ、けっこう前に配布されてた気がします。
最近はA4サイズしか見かけないので。
会期が迫ってくると変わったりすることもあるので、こうゆうのもおもしろい。
展示の思い出です。



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ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400 年 (前編)

2012-06-29 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2012年6月13日から2012年9月17日。

待ってました!!
待ってましたよ~!!
楽しみにしすぎてしすぎて。
「会社、いつ休もう??」
ってずっと考えていました(笑)
そう、休んで見に行く気合の入れようなのです

だって、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が初来日!!
私の人生の目標が少しずつ、達成されていくのです
今年はフェルメール作品の来日が目立ちますが。
初来日の作品ってこれだけなんです。
以下、昨年末からのフェルメールについての記事ですが。
* 東京都美術館
* チケット
* フェルメールからのラブレター展(
* フェルメール 光の王国
多いな……(笑)

6月30日から東京都美術館でマウリッツハイス美術館展が始まります。
そちらでは2作品が見れる予定。
「真珠の耳飾の少女」
こちらは私、見たことないので楽しみ~
「ディアナとニンフたち」
こちらは2008年に同じく東京都美術館で開催されたフェルメール展で見ています。
カウントできないのです。。
ま、楽しみなことに変わりはない!!

覚悟していきました。
絶対、人多いって思って。

フェルメール以外にも、ルーベンスとかレンブラントとか楽しみすぎだろー!!

今回、珍しくたくさんメモとってきました。
前編・後編に分けて書きたいと思います。

さて。
ベルリン美術館。
ベルリンにある美術館・博物館群のこと。
プロイセン王家のコレクションを基礎として1830年に発足した「旧博物館」がその発祥。
その後はコレクションが増えるにつれ、新たに美術館・博物館が建てられました。
「ベルリン美術館」は、単独の美術館ではなく、市内に存在する美術館の総称。
そこから今回は絵画、彫刻、素描など合わせて107点の展示です。
ドキドキする~

チーマ・ダ・コネリアーノと工房「聖ルチア、マグダラのマリア、アレクサンドリアの聖カタリナ」
ヴェネチアの初期ルネサンスを代表する画家。
描かれているのは生きた時代も場所も異なる3人の聖女。
背景には山と海(湖?)が広がっています。
3人の聖女が多彩な色使いで鮮やかなことと、背景の景色が澄んでいることで印象深い作品。

ティルマン・リーメンシュナイダー派「聖母戴冠」
菩提樹材の彫刻作品。 
聖母マリアのおだやかな表情、王冠が載せられようとしています。
美しい作品です。

ルーカス・クラーナハ(父)「ルクレティア」
紀元前500年前のローマ王政期に起きたルクレティア自害の物語。
今、まさに自分自身を刺そうとしている一瞬の表情。
なんだろ、顔はかわいいかって聞いたら目つきがこわいです。
でも、美しいです。
黒い背景に映える白い肌。
決意を秘めた表情。
引き込まれます。

コルネリス・ビショップに帰属「上着を掛けた椅子のある部屋」
誰もいない室内。
椅子にかけられた上着。
開いているドア。
こういった雰囲気が好きです

この辺で一度切ろうかな、と。
続きはwebで!!
じゃなくて、次回です(笑)



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パン、パパパパン

2012-06-28 21:30:00 | 食べ物
最近、食べ物ネタ多いですが。
こちらもランチです

「小麦粉食べたいね」
って言葉でパンケーキになりました
"小麦粉"って聞いてパスタとかパンとかうどんしか思いつかなかったけど。
いい選択でした!!(笑)

三軒茶屋にある「VoiVoi」というお店です。

塩キャラメルと、ナッツのバナナパンケーキ
\1,000-
ドリンクセットにして\1,300-
ボリュームたっぷりです。
バニラアイスにミックスナッツ
温かい塩キャラメルソースをかけます。
基本的にパンケーキは3枚。
1枚追加\150-
逆に少なくすることもできます。
私は普通に頼んだけど、2枚でおなかいっぱいに……
1枚は一緒に行った人に食べてもらうことに……
なんだろ、最近、全然食べられないんだけど

スイーツな感じじゃなくて、チーズがたっぷりかかっているものや、
オムレツがのっているものなど食事としてもぴったりのものがありました。
平日は夜8時までやっているので、仕事後に1人で行ってもいいかも!!
うん、行くと思う



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デヴィット・リンチ展

2012-06-27 21:30:00 | 美術
見てきました

渋谷ヒカリエ 8F「8/」内「ART GALLERY」

2012年6月27日から2012年7月23日。

映画監督、デヴィット・リンチの最新美術作品が並ぶ展示です。
"鬼才"と称されるデヴィット・リンチですが。
代表作は「ブルーベルベット」「エレファントマン」「イレーザーヘッド」など。
あ、どれも見たことないや。。
ということは、映像作品の先入観なしに見れるんじゃないか?
と前向きに解釈をし、行ってきました。

さて。
リンチ監督といえば読解の難しい奇抜な映像作品をイメージする方も多いのではないでしょうか?
とのことです。
→見た方、そうなんですか?


今回は描かれたリトグラフや水彩ドローイングが中心の展示でした。
うん、独特の世界が広がっています。
熱狂する人がいる人も分かる気がする。

明るい色彩の作品はありません。
と、いうよりほぼモノクロ。
色を使った作品は少ないです。


"色彩は僕にはリアル過ぎる。絵を限定してしまう。夢の入り込む余地があまりないんだ。
色に黒を加えれば加える程、夢に近づいていく。"
なかなかおもしろいです。
明るく華やかな色を使った作品のほうが「夢の中みたい」「夢が見れた」ってなりそうですが。
こうゆう感性、好きです

画風もすごく好みでした。
描かれているのは苦しみや深い内面世界。

"僕の絵にはおびえた雰囲気もあるけど、ユーモアも漂っている。
でも結局のところ核になっている感覚は、- 闇と混乱のうちにある人生だろうな。
部分的にはそれだってすごく、、楽しめるものなんだ。
- 闇を集めれば集めるだけ、多くの光を見ることができるわけだ。"

リンチ監督の展示は、2007年のパリ、カルティエ現代美術財団での大回顧展など何度か行われているそうです。
日本でも1991年に東京の東高現代美術館で展覧会が行われた、とのこと。

東京では1996年のパルコギャラリーでの展覧会以来となり、実に16年ぶり、とのことですので、少しでも興味のある方はぜひ。
入場無料です。

デヴィット・リンチの作品を見たことない、と初めに書きましたが。
この記事を書くにあたって、wikiとか見ました。
「エレファントマン」は唯一作品名を知っている作品でした。
今度、見てみようかなぁ~。
まずはT〇TAYAのカードを作るところからだな(笑)

展示はまた見に行こうと思います。



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「甘いものは別腹だから」って本当なんだね

2012-06-26 21:30:00 | 食べ物
先日、ピザを食べた後。。
ケーキ食べてきました
おなかいっぱいって言ったのにね。

同じく吉祥寺。
「Patisserie Salon de The Goseki」

私はイチゴののった、
タルトレット・プランタニエール
酸味がさっぱりとして美味しかった。
タルトの生地の固さも好みでした
固すぎず、柔らかすぎず。
食感もよかった。

ちらりと見えるタルトレット・オ・ショコラポワールは一緒に行った人が注文。
こちらも口どけなめらかでかなりおいしかった
洋ナシとチョコってなんでこんなにも相性がいいんだろうね
いや~、甘いものは人を幸せにしますな

次はタルトレット・オ・シトロンが食べたい



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ヨーロッパGP

2012-06-25 21:30:00 | 好きなもの
ヨーロッパGP、よかったですね~

1位アロンソ
2位ライコネン
3位シューマッハ

なに、この豪華な競演

アロンソは母国での優勝おめでとう!!
表彰台での様子見てたらぐっときました。

あと、ライコネン。
嬉しい
「2位じゃなく優勝目指してた」ってコメントにライコネンらしさを感じてキュン(笑)

そしてそしてシューマッハ。
やっとだよ~。
待ちくたびれた。
見たかったよ~
棚ぼたチックとはいえ勝つには運も必要だから。
やっぱりシューミは表彰台で見たい!!

今年は優勝経験者がやたら多いし。
今後も誰が勝つか分からない状況だからな~
こんないい年に地上波放送ないとか。。
放映権、他局が持ってほしいぃぃ~。



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シャガール 愛を巡る追想 日本未公開作品を中心に

2012-06-24 21:30:00 | 美術
見てきました

日本橋高島屋8階ホール

会期は2012年6月7日から2012年6月25日。

マルク・シャガール(1887-1985)
帝政ロシアに生まれ、パリで学び制作し、大戦を経験しつつも、独自の世界を描き続けた画家。
エコールド・パリの画家ってことでご存じの方も多いかも。

最愛の奥様、ベラや、カップル、結婚式などを独自の色彩感覚、世界観で描き「愛の画家」とも言われるシャガール。
以前、東京藝術大学大学美術館で"シャガール展"を見ていますが。
今回は日本未公開作品中心とのことです。

さて、「愛の画家」ですから。
今回もベラとのエピソード全面に出してるかな、と思いきや。
ユダヤ人に生まれ、苦境の生活や世界大戦など、シャガールのアイデンティティーというか、人となりというか。
テーマについてもかなり深いところをついていて、なかなか興味深く面白かったです。

展示はシャガールの略歴から始まっていました。
今回、細かい解説がけっこう多かった気がします。
シャガールの父親はニシンの卸売業者で働いていました。
状況はかなり過酷だったそう。
そんな父親は仕事から帰ってくるとポケットからお菓子を出し、子供たちにあげていたそうです。
「そのお菓子は何よりもおいしかった」
と後にシャガールは回想しています。
ただ仕事中にトラックに轢かれ亡くなってしまいます。
シャガールの母親は肉屋の娘で食料品雑貨店などを経営し家計をやりくりしていたそう。
ユダヤ人の入学は全体の3%という狭き門のロシア語の公立学校へ賄賂を送って進学させています。
故郷のビテブスクは「シュテットル」と呼ばれるユダヤ人居住区。
そこに住む人は自由に他の地に移動できるという訳ではなかったようで、この公立学校へ通うということはそれを抜け出す可能性を秘めたものでした。
また、画家になりたいとシャガールが言ったらユダヤ人の画塾を探して授業料を払ったり。
ユダヤ教は偶像崇拝は禁止。
ユダヤ人が絵を描くことを職業とするなんて考えられなかった時代に母親がここまで理解を示し、行動してくれたことはすごく大きいんだろうな。

「[婚約者たち]の下絵」
大きい花束が描かれ、その下で男女が抱き合っています。
この「婚約者たち」という作品。
シャガールの人生においてとても重要な作品でしょう。
アメリカのカーネギー賞で3等を受賞した作品。
大戦が始まり、フランスで反ユダヤ法が可決。
アメリカへ亡命しようとしたところ、一斉検挙により逮捕されてしまいます。
そこでアメリカ領事館副領事の助けを借り、このカーネギー賞の賞状を警察に見せたところ亡命が可能に。
か、かっこいい!!
「この賞状が目に入らぬか」
ってとこでしょうか。(たぶん違う)
今まで知らなかったシャガールのユダヤ人としての苦労を知りました。

「キリスト復活のための習作」
こちらも下絵になります。
レジスタンス、復活、解放という3部作(ポンピドゥーセンター所蔵)のうち復活のための下絵。
キリストが磔になっているところです。
黒い線で縁取られ、ルオーを思い起こさせました。

「画家の夢」
シャガールが93歳のときの作品。
描かれているモチーフは花束を持った男女や天使、ヤギ、三日月などなど。
やわらかい色で描かれ、暖かい雰囲気でした。

ロシア革命を題材とした作品もあったりと、今回の展示は「愛の画家」としてではなく、「ユダヤ人としての」シャガールについてかなり知れました。
描かれているモチーフにはそれぞれ、シャガールなりの思い入れがあり、それはユダヤの考えからきているってことも。
時代が時代でしたから、ユダヤ人のシャガールにとって世界はけっして美しいものだけではなかったはず。
それでも「画家の夢」のように明るく優しい作品があったことになんだかほっとしました。

今回は個人蔵の作品が多くありました。
見たいと思っても今後見れないかもしれません。
気になる方はぜひ!!



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チーズ

2012-06-23 21:30:00 | 食べ物
先日のランチです。
吉祥寺のTony's Pizza

ピザランチにしました。
\850-
ピザとサラダと飲み物。

ランチセットのピザはミックスピザ。
お肉と細かく刻んだ野菜が入っていました。
なんですが、左側。
ベーコンとサラミがのっています。
なんでも、「待たせちゃったから」とマスターからの粋な計らい。
お昼時は行列必須だそうです。

サラダがね~、おいしかったの
豆腐のサラダ。
豆腐もおいしいし、ドレッシングもおいしかった
トマトものっていましたが、私、生のトマト苦手なので……
一緒に行った人が先に食べてくれました(笑)
優しい

チーズたっぷりでおいしかった(≧ω≦)

私はかなりおなかいっぱいになりました。



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日本橋 ~描かれたランドマークの400年~

2012-06-22 21:30:00 | 美術
見てきました

江戸東京博物館

会期は2012年5月26日から2012年7月16日。

日本橋。
江戸の象徴として愛され、浮世絵などでも描かれてきました。
また、東海道の出発地となるなど、まさに、江戸の名所、でした。
江戸時代に木造で架橋された日本橋は、明治44年(1911年)に石造りの橋となります。

今回は慶長8年(1603年)に初めて架橋されて以来、400年以上の歴史をもつ日本橋を、絵画を中心とした資料で見て行きます。
展示は約130点。

時代の流れてどおりに展示されています。
江戸時代から文明開化まで。
木製の日本橋から始まり、100年前の開通式に始まる石の橋。
橋だけではなく、日本橋川の舟行や周辺の賑わい。
周辺地域の変貌も展示されています。

橋の展示ですと、昨年、三井記念美術館で「日本美術にみる「橋」ものがたり -天橋立から日本橋まで-」という展示を見ていますが。
今回は日本橋、だけがテーマですが。
よくもまぁ、こんなにも描かれているんだな~ってところが素直な感想です(笑)

そんななか、気になったのは。
ノエル・ヌエット「東京風景 日本橋」
フランス出身の画家。
晴れた日の日本橋を描いている作品が多い中、
雨の日本橋を描いたこの作品が目に留まりました。
しっとりとした情景もまた美しい。
なんだか、同じフランスの画家、リヴィエールを思い出しました。

今回の出品資料は、江戸博が長年にわたり収集してきたもの。
江戸から明治、大正、昭和に至る資料を収集・保管する江戸博ならではのコレクションで、日本橋やその周辺を記録する絵や写真類をこれだけの規模で一挙に公開するのは初めてとのことです。

浮世絵で何度も見ていた日本橋。
江戸の人々に愛され、生活に影響を与えたランドマークを偲び、帰りの電車の中からスカイツリーなんかを眺めてみたり。



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浮世絵に見る江戸美人の化粧 白、紅、黒-三色の美

2012-06-21 21:30:00 | 美術
見てきました

ニューオータニ美術館

会期は2012年6月2日から2012年7月8日。

今回は江戸美人の化粧について。
美人画が多数描かれています浮世絵。
そこから化粧に注目していく展示です。

江戸時代の化粧は白粉、紅、鉄漿、眉作り(眉剃り)が中心。
さて、タイトルにもあるように
白、紅、黒
この三色で化粧は成り立っていました。
そして化粧の仕方で身分や年齢、未婚か既婚か、などが分かるようになっていました。
「化粧」ですが、「けわい」と読む場合は、髪の手入れ、肌の手入れから歩き方まで身だしなみ全てのことをさしました。
「けしょう」と読む場合は、白粉や紅などメイクアップのことをさしました。
勉強になる~

今回は色毎に展示されています。
白。
白粉です。
"白い肌が美しい"
という意識が明確になったのは平安時代からで、透き通るような白さが好まれたとか。
今とあんまり変わりませんな~
鎌倉時代には身分などの社会的地位を表すものになります。
白粉は貴重で、化粧をしているのは貴族など身分の高い人だけでした。
さて、本題の浮世絵。
浮世絵に描かれている江戸時代。
身分を表してはいましたが、"女性向けの礼儀作法"として一般女性もするように。
上流階級でも"身分の高さ"ではなく"礼儀"として重視されるようになります。
そして化粧の流行が生まれます。
京都や大阪では白粉を濃く、江戸ではあっさりと薄く化粧する傾向があったとか。

紅。
紅は華やかさを演出する大切な要素。
江戸時代には紅化粧の仕方について上手下手をとく文献も見られるほど。
頬紅・口紅・爪紅は薄いのがよし、とされていました。
ちなみに爪紅は爪に紅をつけること。
今で言うネイルみたいなもんでしょうか。
もっとも重要視されたのは口紅。
一時期にはたっぷり塗るのが流行るようになります。
遊女の見栄で始まった、とも言われる流行です。
紅は何度も重ねると玉虫色になります。
玉虫色、ですから、、、色は、ねぇ、、、。
"笹色紅"と呼ばれ流行りました。
今までにも笹色紅の女性の絵を見ましたが。
何度見ても思います。
「紅色じゃねぇ!!」
(笑)

黒。
お歯黒です。
起源は分からないそうですが、「源氏物語」にはある程度の年齢に達するとお歯黒をしていたそうです。
後には一般女性の既婚を意味するようになりました。
特に江戸時代の化粧の中でお歯黒は最も特徴的なものとされていたので浮世絵に描かれている女性にも施されています。
これも怖いよね……

今回は細かい解説が結構あった気がします。
ためになるというか、「へ~」って思いながら見れました。

化粧から見る浮世絵っていうのもなかなかおもしろく興味深いものでした。
キレイになりたい、キレイにしたいっていう気持ちは今も昔も変わらないのです



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