見てきました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
江戸東京博物館![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
会期は2014年3月18日から2014年5月11日。
見てきました
江戸東京博物館
会期は2014年3月18日から2014年5月11日。
江戸と京都
江戸時代の代表的な都市でしょう。
さて、この大都市を比較したとき、どのような特徴があるのでしょうか。
そして東アジアの大都市と比べたときは?
アジアには都城制とよばれる伝統的な都市づくりがありました。
回廊で囲まれた宮殿を中心に、東西の道を敷設し、周囲に城壁をめぐらす都市。
江戸そして京都はこのアジアの都市設計と関連をもっていました。
今回は江戸そして京都の都市設計を中心に、アジアそして世界を意識した視点で、江戸時代の都市を考えるというものです。
《プロローグ》
まずは江戸時代の列島の都市を見ていきます。
江戸時代は各地に都市が成立。
多くの都市は石垣や水堀で固められた城館を中心として、城下町は街道で結ばれ、城館と街が結びついていました。
「東海道五十三次図屏風」
6曲1双の屏風です。
右隻は江戸城から沼津までを上に、下には浜松から桑名までが描かれています。
左隻は富士山から袋井までを上に、下には三重川から大津まで。
右の上、左の上、右の下、左の下って流れかな。
こまかくその宿場の状況や名物が描かれています。
《1章 世界の都市》
ここには江戸時代に制作された世界地図、そして海外で制作された日本地図などが展示されています。
世界の都市をどのように見ていたか、また日本がどのように認識されていたか、などを見ていくことになります。
「十二都市図世界図」
6曲1双の屏風です。
中央と左右の4曲ずつに世界地図が描かれ、脇に10の都市の鳥瞰図が描かれています。
ストックホルム、アントワープ、プラハなどよく聞く都市があります。
ジェノバがきれいです。
世界地図の日本には富士山と江戸城が描かれていました。
日本のシンボルといえば、この2つ。
それはこの時代から変わらないのですね。
と、いうよりも富士山信仰がより一般的になったのが江戸時代ってかんじかなぁ。
「坤輿万国全図」
1602年に北京で刊行されたものを輸入したもの。
中国で宣教活動をし、明に仕えたマテオ・リッチの「漢訳版世界地図」がもとです。
地図の中央には中国。
そして中国の領土が黄色となっています。
あれ、、日本の近くの某半島が黄色い。。。
そして漢字で"日本海"
うん!!
「新訂万国全図」
文化7年刊行。
日本を中心として描いた最初の世界図だそう。
かなり正確です。
その技術に驚き。
"地中海"など地名も現在馴染みのあるものがけっこうありました。
「日本図」
ポルトガルの宣教師ルイス・ティセラが作図したもの。
ヨーロッパで初めて日本が本格的に1枚の図で紹介されたもの。
うーん、まぁまぁです。。
《2章 洛中への系譜 ~都市の中心と周辺~》
アジアの都市は中国の都市づくりの影響を受けています。
北京やソウル、日本では平城京や平安京。。
碁盤の目の京都はその系譜をひいています。
その歴史的な経緯から、江戸時代においても京都は国内の他の都市と趣が異なっていました。
中心には回廊で囲まれた広場。
建物側面の直線部分を正面とした平入りの宮殿。
そして宮殿の周囲には条坊とよばれる縦横に道が廻らされました。
宮殿と条坊の組み合わせは、アジアの各都市でも、いつの時代にも見ることができた共通事項。
現在残っている中国・朝鮮の都市図はとても少ないそうなので、貴重です。
「大明郡城図 全」
日本橋の須原屋茂兵衛版。
山や川、都市の細かいところまで描かれています。
素晴らしいの一言。
「北京図」
皇城・内城・外城で構成された、伝統的な都城制。
このあたりには似たようなものが続きます。
「箕城図」
城壁をめぐらす平壌の様子が描かれています。
これは本当に貴重だろうな。。。
現在の北朝鮮だって保管しているのだろうか。。。
「洛中洛外図屏風」
江戸初期の京都が描かれた6曲1双の屏風。
御所が中央にあり、右隻には豊臣秀吉ゆかりの方広寺、左隻には徳川の象徴、二条城。
街には歩く人、遊ぶ子供たち、物売。
登城する南蛮人なども。
その時代の様子も見えてきます。
「御椅子」
清涼殿大盤所にあったとされる螺鈿の椅子。
黒柿材で宝相華文様が螺鈿で施されています。
金銅製の金具がつき、かなり豪華。
奈良時代以降の伝統が見える宮廷調度品とのこと。
雅ですなぁ。
「賢聖障子 子・狛犬・負文亀」
紫宸殿内部正面に描かれた賢聖障子9面のうち中央部分となります。
上には亀と波模様。
ちょっと愛嬌のある顔をした狛犬がかわいらしい。
《3章 将軍の都市~霊廟と東照宮~》
ここでは江戸時代の都市計画について。
世界でも屈指の大都市であった江戸。
徳川秀忠、家光が行った拡張工事は大きな画期でした。
都市の中心に堀や石垣を普請し、御殿や天守を建てたことは、武家による都市づくりの特徴でもあります。
しかし、江戸にもアジアの都市に共通する面が。
都市を取り囲む堀を構えたり、東照宮や霊廟など徳川家にかかわる神社や墓域を造営していたり。
これらはアジアの都市づくりの系譜のなかで捉えることができます。
他方、違う点としては、中心に伝統的な宮殿を設けず、城館を据えたこと。
京都とは異なり、武家の本拠となった城館は武威を表現することによって、自らの身分を表現していました。
ここでは江戸という都市について、さまざまな資料が展示されています。
「武州豊島郡江戸庄図」
"寛永図"とも呼ばれるもので江戸を描いた最古の地図。
都市の外縁部を城壁で囲い込む構想ですが、完成していない様子が描かれています。
「正保元年江戸図」
江戸時代初めの江戸の実測図。
かなり詳細が描き込まれています。
こうゆうのを見ると、自分の知っている地名がないか、探してじっくり見てしまいますね。。
「武州州学十二景図巻」
初日が江戸城の天守閣最上層に差し込む様子が描かれています。
赤い光があたり縁起のよさそうな雰囲気。
下層はぼかされ、天空の城のような幻想的さも。
これは焼失した江戸城の天守の姿がわかる唯一の資料とされているそう。
「四時勝景図」
"四時"は"四季"
江戸の名所と年中行事が描かれたもの。
年始の江戸城から始まります。
色もきれいですが、紙もきれい。
「擬宝珠」
江戸常盤橋の擬宝珠が2つ。
ここは江戸東京博物館。
キャラクターは擬宝珠をモチーフとしたギボちゃん。
もうギボちゃんしか浮かんできませんでした。。
このあたりには写真のガラス原板が並んでいました。
江戸の町や人が写され、なんだかとても不思議に感じます。
「江戸城御本丸惣地絵図」
天井に届くような大きな江戸城本丸御殿の平面図。
この御殿1860年に建てられた最後の本丸御殿で、文久3(1863)年に消失し、以後再建されていません
中の様子がわかる貴重なもの。
ただ大きすぎて見るのが大変!!
「武家諸法度」
寛永12年6月21日付のもの。
ということは3代将軍家光のときで参勤交代や500石以上の大船建造を禁止するなどの内容が書かれているのかな。。
読めないけど……
教科書に出てきたものが展示されているとなんだかちょっと楽しい。
あぁ、あれの本物だーって気持ちになって。
「徳川秀忠筆 和歌色紙「有明の」」
2代将軍秀忠直筆の色紙。
古今和歌集の壬生忠峯の歌
"有明の つれなく見えし 別れより あか月はかり うき物はなし"
秀忠は幼少より書道に親しんでいたそう。
藍色の雲紙に草葉を金泥で描いた色紙もきれいです。
「徳川秀忠筆 猿引図」
またまた2代将軍。
猿引きですが、なかなか上手。
これらは"悪魔祓い"、"厄病よけ"などの意味があったそうです。
「紺紙金泥経」
2代将軍秀忠の長女、千姫が父(秀忠)を追善供養した経典。
紺地に金泥の地が鮮やかで美しい。
この組み合わせはかなり好き。
平家納経など紺地に金は毎回目が釘付けです。
「徳川家斉葬列絵巻」
棺を運ぶ人々が描かれているのです。
が、、
うーん、下手。
特に表情が驚きの表現力。笑
絵師ではない人が記録用に描けと言われたのかな。。
「紅葉山東照宮御簾 付 由緒書」
江戸城内にあった紅葉山東照宮で、徳川家康のご神体の前に下げられていたという御簾。
この東照宮は大政奉還の際に撤去されたため、ご神体など由来の品はほとんど見つかっていないそうです。
"江戸城の聖域"を知る貴重な資料、とのこと。
御簾の上部に、中国のめでたい動物である"瑞獣"が。
可愛らしいのです。
そして豪華絢爛。
この先には鎧甲冑一式が展示されていました。
下着まで!!笑
その眺めはなかなか壮観。
鎧などがすごく好きというわけではありませんが、こういった光景を見るのは楽しい。
兜にカマキリのようなものがあしらわれていたり、鯱がいたり、昇り竜がいたり。
個性的です。
《エピローグ ~都市図屏風~》
日本の中心として巨大な都市となった江戸。
同時に列島には京都をはじめとして堺や博多などの大都市があり、大名の拠点となった都市もありました。
これら大名の構えた都市の多くは、江戸と同じように、中心に天守や御殿がありました。
ここでは各地の都市を描いた屏風が展示されています。
"高松"を描いたものは海の青さが眩しく、きれいに並んだ船が印象的でした。
"延岡"は桜咲く景色や舟、城に舞台のようなものまで描かれ、人々の様子までわかりました。
どこも特色があり、おもしろいものでした。
"江戸"という都市を、世界の都市と比較し、相違点を考えるという江戸博らしい展示でした。
今までに見たことのない資料も多く、美術ファンも歴史ファンも楽しめるのではないかと思います。
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江戸東京博物館
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会期は2014年3月18日から2014年5月11日。
見てきました
江戸東京博物館
会期は2014年3月18日から2014年5月11日。
江戸と京都
江戸時代の代表的な都市でしょう。
さて、この大都市を比較したとき、どのような特徴があるのでしょうか。
そして東アジアの大都市と比べたときは?
アジアには都城制とよばれる伝統的な都市づくりがありました。
回廊で囲まれた宮殿を中心に、東西の道を敷設し、周囲に城壁をめぐらす都市。
江戸そして京都はこのアジアの都市設計と関連をもっていました。
今回は江戸そして京都の都市設計を中心に、アジアそして世界を意識した視点で、江戸時代の都市を考えるというものです。
《プロローグ》
まずは江戸時代の列島の都市を見ていきます。
江戸時代は各地に都市が成立。
多くの都市は石垣や水堀で固められた城館を中心として、城下町は街道で結ばれ、城館と街が結びついていました。
「東海道五十三次図屏風」
6曲1双の屏風です。
右隻は江戸城から沼津までを上に、下には浜松から桑名までが描かれています。
左隻は富士山から袋井までを上に、下には三重川から大津まで。
右の上、左の上、右の下、左の下って流れかな。
こまかくその宿場の状況や名物が描かれています。
《1章 世界の都市》
ここには江戸時代に制作された世界地図、そして海外で制作された日本地図などが展示されています。
世界の都市をどのように見ていたか、また日本がどのように認識されていたか、などを見ていくことになります。
「十二都市図世界図」
6曲1双の屏風です。
中央と左右の4曲ずつに世界地図が描かれ、脇に10の都市の鳥瞰図が描かれています。
ストックホルム、アントワープ、プラハなどよく聞く都市があります。
ジェノバがきれいです。
世界地図の日本には富士山と江戸城が描かれていました。
日本のシンボルといえば、この2つ。
それはこの時代から変わらないのですね。
と、いうよりも富士山信仰がより一般的になったのが江戸時代ってかんじかなぁ。
「坤輿万国全図」
1602年に北京で刊行されたものを輸入したもの。
中国で宣教活動をし、明に仕えたマテオ・リッチの「漢訳版世界地図」がもとです。
地図の中央には中国。
そして中国の領土が黄色となっています。
あれ、、日本の近くの某半島が黄色い。。。
そして漢字で"日本海"
うん!!
「新訂万国全図」
文化7年刊行。
日本を中心として描いた最初の世界図だそう。
かなり正確です。
その技術に驚き。
"地中海"など地名も現在馴染みのあるものがけっこうありました。
「日本図」
ポルトガルの宣教師ルイス・ティセラが作図したもの。
ヨーロッパで初めて日本が本格的に1枚の図で紹介されたもの。
うーん、まぁまぁです。。
《2章 洛中への系譜 ~都市の中心と周辺~》
アジアの都市は中国の都市づくりの影響を受けています。
北京やソウル、日本では平城京や平安京。。
碁盤の目の京都はその系譜をひいています。
その歴史的な経緯から、江戸時代においても京都は国内の他の都市と趣が異なっていました。
中心には回廊で囲まれた広場。
建物側面の直線部分を正面とした平入りの宮殿。
そして宮殿の周囲には条坊とよばれる縦横に道が廻らされました。
宮殿と条坊の組み合わせは、アジアの各都市でも、いつの時代にも見ることができた共通事項。
現在残っている中国・朝鮮の都市図はとても少ないそうなので、貴重です。
「大明郡城図 全」
日本橋の須原屋茂兵衛版。
山や川、都市の細かいところまで描かれています。
素晴らしいの一言。
「北京図」
皇城・内城・外城で構成された、伝統的な都城制。
このあたりには似たようなものが続きます。
「箕城図」
城壁をめぐらす平壌の様子が描かれています。
これは本当に貴重だろうな。。。
現在の北朝鮮だって保管しているのだろうか。。。
「洛中洛外図屏風」
江戸初期の京都が描かれた6曲1双の屏風。
御所が中央にあり、右隻には豊臣秀吉ゆかりの方広寺、左隻には徳川の象徴、二条城。
街には歩く人、遊ぶ子供たち、物売。
登城する南蛮人なども。
その時代の様子も見えてきます。
「御椅子」
清涼殿大盤所にあったとされる螺鈿の椅子。
黒柿材で宝相華文様が螺鈿で施されています。
金銅製の金具がつき、かなり豪華。
奈良時代以降の伝統が見える宮廷調度品とのこと。
雅ですなぁ。
「賢聖障子 子・狛犬・負文亀」
紫宸殿内部正面に描かれた賢聖障子9面のうち中央部分となります。
上には亀と波模様。
ちょっと愛嬌のある顔をした狛犬がかわいらしい。
《3章 将軍の都市~霊廟と東照宮~》
ここでは江戸時代の都市計画について。
世界でも屈指の大都市であった江戸。
徳川秀忠、家光が行った拡張工事は大きな画期でした。
都市の中心に堀や石垣を普請し、御殿や天守を建てたことは、武家による都市づくりの特徴でもあります。
しかし、江戸にもアジアの都市に共通する面が。
都市を取り囲む堀を構えたり、東照宮や霊廟など徳川家にかかわる神社や墓域を造営していたり。
これらはアジアの都市づくりの系譜のなかで捉えることができます。
他方、違う点としては、中心に伝統的な宮殿を設けず、城館を据えたこと。
京都とは異なり、武家の本拠となった城館は武威を表現することによって、自らの身分を表現していました。
ここでは江戸という都市について、さまざまな資料が展示されています。
「武州豊島郡江戸庄図」
"寛永図"とも呼ばれるもので江戸を描いた最古の地図。
都市の外縁部を城壁で囲い込む構想ですが、完成していない様子が描かれています。
「正保元年江戸図」
江戸時代初めの江戸の実測図。
かなり詳細が描き込まれています。
こうゆうのを見ると、自分の知っている地名がないか、探してじっくり見てしまいますね。。
「武州州学十二景図巻」
初日が江戸城の天守閣最上層に差し込む様子が描かれています。
赤い光があたり縁起のよさそうな雰囲気。
下層はぼかされ、天空の城のような幻想的さも。
これは焼失した江戸城の天守の姿がわかる唯一の資料とされているそう。
「四時勝景図」
"四時"は"四季"
江戸の名所と年中行事が描かれたもの。
年始の江戸城から始まります。
色もきれいですが、紙もきれい。
「擬宝珠」
江戸常盤橋の擬宝珠が2つ。
ここは江戸東京博物館。
キャラクターは擬宝珠をモチーフとしたギボちゃん。
もうギボちゃんしか浮かんできませんでした。。
このあたりには写真のガラス原板が並んでいました。
江戸の町や人が写され、なんだかとても不思議に感じます。
「江戸城御本丸惣地絵図」
天井に届くような大きな江戸城本丸御殿の平面図。
この御殿1860年に建てられた最後の本丸御殿で、文久3(1863)年に消失し、以後再建されていません
中の様子がわかる貴重なもの。
ただ大きすぎて見るのが大変!!
「武家諸法度」
寛永12年6月21日付のもの。
ということは3代将軍家光のときで参勤交代や500石以上の大船建造を禁止するなどの内容が書かれているのかな。。
読めないけど……
教科書に出てきたものが展示されているとなんだかちょっと楽しい。
あぁ、あれの本物だーって気持ちになって。
「徳川秀忠筆 和歌色紙「有明の」」
2代将軍秀忠直筆の色紙。
古今和歌集の壬生忠峯の歌
"有明の つれなく見えし 別れより あか月はかり うき物はなし"
秀忠は幼少より書道に親しんでいたそう。
藍色の雲紙に草葉を金泥で描いた色紙もきれいです。
「徳川秀忠筆 猿引図」
またまた2代将軍。
猿引きですが、なかなか上手。
これらは"悪魔祓い"、"厄病よけ"などの意味があったそうです。
「紺紙金泥経」
2代将軍秀忠の長女、千姫が父(秀忠)を追善供養した経典。
紺地に金泥の地が鮮やかで美しい。
この組み合わせはかなり好き。
平家納経など紺地に金は毎回目が釘付けです。
「徳川家斉葬列絵巻」
棺を運ぶ人々が描かれているのです。
が、、
うーん、下手。
特に表情が驚きの表現力。笑
絵師ではない人が記録用に描けと言われたのかな。。
「紅葉山東照宮御簾 付 由緒書」
江戸城内にあった紅葉山東照宮で、徳川家康のご神体の前に下げられていたという御簾。
この東照宮は大政奉還の際に撤去されたため、ご神体など由来の品はほとんど見つかっていないそうです。
"江戸城の聖域"を知る貴重な資料、とのこと。
御簾の上部に、中国のめでたい動物である"瑞獣"が。
可愛らしいのです。
そして豪華絢爛。
この先には鎧甲冑一式が展示されていました。
下着まで!!笑
その眺めはなかなか壮観。
鎧などがすごく好きというわけではありませんが、こういった光景を見るのは楽しい。
兜にカマキリのようなものがあしらわれていたり、鯱がいたり、昇り竜がいたり。
個性的です。
《エピローグ ~都市図屏風~》
日本の中心として巨大な都市となった江戸。
同時に列島には京都をはじめとして堺や博多などの大都市があり、大名の拠点となった都市もありました。
これら大名の構えた都市の多くは、江戸と同じように、中心に天守や御殿がありました。
ここでは各地の都市を描いた屏風が展示されています。
"高松"を描いたものは海の青さが眩しく、きれいに並んだ船が印象的でした。
"延岡"は桜咲く景色や舟、城に舞台のようなものまで描かれ、人々の様子までわかりました。
どこも特色があり、おもしろいものでした。
"江戸"という都市を、世界の都市と比較し、相違点を考えるという江戸博らしい展示でした。
今までに見たことのない資料も多く、美術ファンも歴史ファンも楽しめるのではないかと思います。
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