RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

シャルロット・ペリアンと日本

2012-05-31 21:30:00 | 美術
見てきました

目黒区美術館

会期は2012年4月14日から2012年6月10日。

シャルロット・ペリアン(1903-1999)
ル・コルビュジエとの共同作業や、ガラスや金属を使った家具などがあり、20世紀モダニズムデザインの牽引者ってイメージの強い方ですが。
数々の優れた家具を残したフランスの女性デザイナーです。

今回は「シャルロット・ペリアンと日本」
日本で開催された展覧会の模様が展示の軸となり、日本と彼女のつながりに焦点が当てられています。
彼女は1940年に初来日。
以降、度々日本を訪れます。
日本を愛し、デザインにも日本の伝統を取り入れたり。
日本のデザイン界にも大きな影響を与えた彼女の功績がみれる展示です。

ル・コルビュジエのアトリエで同僚だった板倉準三の推薦で来日。
輸出用工芸品の指導をしつつ、民芸運動でお馴染みの柳宗悦らと東北などへ視察したり。
日本で展覧会も開いています。
さて、その展覧会。
ペリアンは日本ならではの素材や技術を提示したのですが。
とある工芸作家の作品のケースに×印をつけたとか。
「よくないものの例」として……(笑)
誰!??誰だよ、その作家???
気になる……。

さて。
今回は手紙とか資料が多くてペリアンデザインのものは思っていたより少なめでした。
日本とのつながりを紹介する展示だからかな。

この展示、昨年から巡回しているのですが、スタートが板倉準三設計の神奈川県立近代美術館鎌倉。
板倉準三とのエピソードなんかもおもしろかったし、なんだか感慨深いものがありました。



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近代京焼と京都ゆかりの絵画-受け継がれるみやこの美-

2012-05-30 21:30:00 | 美術
見てきました

泉屋博古館分館

会期は2012年4月14日から2012年6月17日。

今回は住友コレクションの中から、京都の江戸時代中期以降から、近代にかけての焼き物や絵が展示されています。

ここ、展示室が2つあるのですが。
入って右側にある展示室は普段、青銅が展示されているんです。
毎回、ほぼ。
だから今回も展示は半分で残りは青銅か~って思っていきましたが。
今回、両方とも企画展示でした。
そしてとても素晴らしかったです。
期待せずにいってごめんなさい。

まずは左側、そして右側の展示室です。

木島桜谷「燕子花図」
展示室に入ってぱっと目に入ります。
金屏風に鮮やかに描かれる燕子花。
こうゆう作品に惹かれるのは、やはり尾形光琳の「燕子花図」が好きでいいもの、って刷り込まれているからでしょうか。

野々村仁清「色絵能田川水差」
仁清にしては、、なんだか素朴に見えました。
和歌の意匠を取り組んでいる作品とのこと。

呉春「野菜図巻」
たけのことか、かぼちゃとか、なすとか、野菜が写実的に描かれています。
色合いも美しかった。

原在中・在明筆/冷泉為泰・為章賛 「春花図」
派手な花器に生けられたこれまた派手、というか華やかな草花。
そこに冷泉為泰と為章の賛が。
漢字なので漢文かと思いきや、和歌。
漢字で表現する、というスタイルのようです。

静かだし、人少ないし、作品は華やかだし。
雅な京文化に触れられます。



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観世宗家の至宝

2012-05-29 21:30:00 | 美術
見てきました

大倉集古館

会期は2012年4月7日から2012年6月3日。

私、ブログの記事は携帯で書いて送ってるのがほとんどなんです。
PCで編集するときは写真が多いときとか、リンク貼るときなんです。
今回も携帯で書いて送ったと思ったんです。
そしてPCで編集した、って思ってたんですけど。

……ありませんでした。

あれ、公開日設定していたのに公開されないぞ??
ということで気付いて、記事一覧で調べたところ、ない。
携帯の送信記録にもなし。

?????

私の記憶違いかな、と思いつつも。
この記事書くために調べたこと、とか展示品について書いたこと、
とかは鮮明に覚えているのです。

夢??

夢にしては記憶鮮やか。
そして何より、、せっかく書いたのに~!!

なんだか2回目書いてる気分。
というより2回目書いてるんですけど。
記録がないから1回目になるのかなぁ。。
なんだか書く気が失せ気味です。。。

さてさて。どーでもいい前置きが長くなりましたが。
能楽のお話です。
観阿弥清次・世阿弥元清父子によって、南北朝時代から室町時代初頭にかけて大成したといわれています。
その始祖の流れを継ぎ、能楽の中心であり続けるのが観世宗家。
その観世宗家のお宝、、
世阿弥直筆の「風姿花伝」や宗家伝来の能面、能装束、資料などが展示されています。

能といえば以前に三井記念美術館でもみています。
今回も能面や衣装が目を惹きます。
能装束の「薄茶地唐花文様銀襴翁狩衣」「萌黄地蜀江錦翁狩衣」は徳川家康から拝領したというもの。
歴史を感じさせられました。



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インカの風

2012-05-28 21:30:00 | ミュージアムショップのお菓子たち
インカ帝国展でお土産買ってきました。

何買おうかな~(≧ω≦)
って財布見たら。
「か、金ねぇぇぇぇぇ!!!!!」
はい、お金が全然入っていませんでした。
Σ( ̄□ ̄;)
いい歳した大人なんだからさ。
ある程度の金額は入れておきたいものですな。。

カードはあるけど。。
こうゆうとこって使えない場合多いし。

財布の中の金額で買えるものにしよう!!
(買わない、という選択肢が出てこない・・・笑)
予算883円!!

……うん、本当にね。
財布にはもしものことを考えて、タクシー乗れる金額ぐらいは入れておきたいね。
ま、タクシーはカード使えるけどね。

さ、気を取り直して。


インカコーラ \150-
見てすぐ買おうと思った一品(笑)
残念ながらまだ飲んでいないので。
仕事で疲れて帰ってきたときに、インカ帝国に思いを馳せながら飲みたいと思います。
(現実逃避。。)


キャンディです。
\300-
パッケージのイラストは「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」の美術監督 山本二三さん。
インカ展とコラボしていてグッズがかなり素敵でした。
しかもミュージアムショップが3Dシアターのあと。
あの後にこれは卑怯(笑)
あんなにもすごい映像見せられた後に、幻想的なインカを見せられたらねぇ(-ω-)
ポストカードとか買おうか迷ったさ~。
中のキャンディはインカの太陽が描かれていてかなりかわいい

以上が今回の買い物です
450円ですっごく満足なんですけど(笑)



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インカ帝国展

2012-05-27 21:30:00 | 美術
見てきました

国立科学博物館

会期は2012年3月10日から2012年6月24日。

いつかは行きたい、マチュピチュ。
高度な文明を持ち、独自の文化を築き、あっという間に滅んだ。
空中都市と呼ばれる場所。

30歳までには行きたいな~と思っていますが、なんか難しそうです。
色々。

じゃあさ、せめてせめて気分だけでも体験してこよう!!と。
え!? よくよく考えたら虚しくないかって!??
そんなことない!!
いつもいつも私は空想で色々な国、色々な美術館へ行っているのです。
(´;ω;`)

インカ帝国、とかなんか胸の奥をくすぐるよね。
マチュピチュが発見されたのは1911年7月24日。
アメリカのイェール大学のハイラム・ビンガムが2人のペルー人と初めてマチュピチュの地に足を踏み入れました。
そう、発見されて100年!!
7月24日に101年!!
ハイラム・ビンガムが行く前に地元の農夫が訪れた、との説もありますが。
このビンガムの"発見"はナショナル・ジオグラフィック誌に掲載されて大評判。
「謎の空中都市」
ここから科学調査が始まります。
そして今尚続いています。
つーか、ナショナル・ジオグラフィック誌の歴史の長さにびっくりだよ(笑)

今回はインカの始まりから滅び行くまで、そしてマチュピチュまでの展示。
考古学、人類学、歴史学の3つの視点でどのような文明だったか最新の研究結果とともに展示されています。

まずは《インカ:帝国の始まりとその本質》
インカ帝国の歴史からです。
高度な文明が栄えたとされるインカですが、車輪や鉄器、文字すらもつことはありませんでした。
展示品は、
解明半ばの不思議な紐の記号「キープ」
聖なる山の生贄に供えられた小さな人形など。
生贄って聞くといい感じはしませんが。
時代が時代ですし。
子供を聖なるもの、とし神に奉げるといったことは自然の流れかもしれません。
「金合金製の小型人形像」「金製の牡のリャマ像」
など金で作られた小さな像が見ていて欲しくなりました。
が、こちらはスペインが攻めてきた際に、溶かされ金の延べ棒にされてしまったものが多く、残っているのは数少ないそう。
「キープ」はロープにたくさんの結び目があるのですが。
この結び目の位置で数字を記録していたようです。
文字を持たないインカでは重要な情報伝達手段だったことでしょう。

次に人類学。
《帝国の統治》
インカ族がアンデスで急速に勢力を拡大し、一大帝国を築いたのは今から600年ほど前。
そんな彼らがどのような生活を営んだ人だったのかは未だに分かっていません。
今回、この展示に合わせて、インカの人たちの骨やミイラの調査を行う研究がスタートしたとのこと。
インカに滅ぼされたチャチャポヤ人(言いにくい…)のミイラや、ハイラム・ビンガムが集めた人骨のDNA調査などです。
ここから分かったことが展示されているのです。
ミイラの保存状態のよさにびっくりします。
眼球が残っているミイラとかもあったからね。。
文章だけですと怖い気もしますが。
実際、深夜に思い出して書いていて怖いですが(笑)
そのときは不思議とそんなことは思わなかったな~。

最後に歴史学。
《滅びるインカ、よみがえるインカ》
インカ帝国はスペイン人に滅ぼされ、消滅した。。。
一般的に語られるのはこちら。
しかし近年、スペイン人征服後もクスコに多くのインカ族の末裔が住んでいたことが分かってきたそうです。
1533年にスペイン人によって最後の皇帝アタワルパが処刑されたことにより、帝国は崩壊。
その後は植民地として独自の文化を生み出して生きます。
このあたりからは絵画の資料も多く、よりインカ帝国の人々、をイメージしやすかった。
キリスト教文化が入ってきたことにより、十字架などの展示品もありました。

そのあとは写真撮影可のコーナーが。
アンデス特産の織物などについての資料です。


実際にアルパカやリャマの毛に触れることができます。


それぞれ、着色したイメージとか。
真ん中の濃い紫色はとうもろこしでの着色です。


こうやって並ぶとすごくきれい。

ちなみにアルパカさんの毛は高級織物に使われたそうです。
リャマは袋やロープなど。
なるほどね~。

とても楽しい展示でしたが。
感動が最後に!!
「マチュピチュ3Dシアター」
3Dってすごいね(笑)
もう素晴らしかったです。
空から眺めるマチュピチュ
美しくって鳥肌ものでした

行きたいけど、行けないかもしれない。
だから楽しもうって思って見ていた展示でしたが。
これ見て
「絶対に行きたい!!行かねば!!」
に変わりました

とりあえず。
那須のアルパカ牧場行きたい~!!!!!

休日はかなり混雑しているようです。
私は金曜日の夜に行きましたが、それでも人を多く感じました。
でもでも!!
ぜひ見てほしい
おすすめです



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空からの眺め -大江戸八百八町-

2012-05-26 21:30:00 | 美術
見てきました

太田記念美術館

会期は2012年5月1日から2012年5月27日。

今回は空からの眺めってことで上から眺めたかのようなアングルの浮世絵です。
東京スカイツリーも開業し、ますます高いところへ人が行くようになりましたが。
江戸時代の人も高いところから景色を望むのが好きだったようです。
浮世絵には高い場所に集まり、眼下に広がる景色を楽しむ人々が描かれています。

江戸時代の景色って美しいですね~
って。。
江戸時代、、そんなに高い建物ないのに何故描ける??
と疑問が。。。
浮世絵師は、想像力を駆使してはるか上空に視点を定め、作品を描いているのです。
なんかすごいぞ!!

まずは肉筆画。
歌川広重「待乳山雪月夜之景」
もう、好きです
美しい雪景色。
しかも夜
最高の組み合わせじゃないか!!

歌川国芳「東都三ツ股の図」
スカイツリーらしきものが描かれている!!
と話題になった作品。
この謎のタワー、他の国芳の作品にも描かれていて、実は井戸堀り用の櫓ではないか、とのこと。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 東都浅草本願寺」
歌川広重「東都名所 神田明神東坂」
にも国芳作品に描かれている謎のタワーにそっくりのタワーが描かれています。

二代目歌川広重「江戸名所一覧双六」
なかなか面白かったです。
江戸全体の景色なのですが、江戸城のあたりは雲がかかってわからない、という。

歌川広重「東都名所 両国花火」
これは単純に花火が美しい。
夜空にあがる一筋の光と大きく華やかな花火が素敵です

最後にあったのが、小林清親。
「東京新大橋雨中図」
「大川岸一之橋遠景」
どちらも素敵すぎ!!
清親大好き
特に
「大川岸一之橋遠景」
は、人力車や人夫は月の光で逆光になりシルエットで表現。
幻想的で美しい作品でした
海外の方が、"I like this one"って言ってて、思わずうなずく(笑)

どれも素敵な作品で大満足な展示でした



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レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想

2012-05-25 21:30:00 | 美術
見てきました

Bunkamura ザ・ミュージアム

会期は2012年3月31日から2012年6月10日。

西洋美術史上、最も偉大と言われ、最も有名と言っていいレオナルド・ダ・ヴィンチ。
ルネサンスを代表する画家であり、科学者であり、彫刻家であり、建築家であり……
万能の天才、と呼ばれた人。
ただ、有名なのに残されている作品はとても少ない。
そして残された作品は数々の謎が秘められていて500年近くたった今でも私たちを翻弄するすごい人。
そんなレオナルド・ダ・ヴィンチの画業に迫った今回の展示。
人体のデッサンのために墓を暴いたとの逸話も残るダ・ヴィンチの数少ない肉筆画が展示されています。

うん、よくよく考えたら私、ダ・ヴィンチの肉筆画ほとんど見たことないかも。
「ダ・ヴィンチ展」とかは行くけど大体はかの有名なメモたちだし。
イタリアでみた「最後の晩餐」ぐらい??
これは今まで見た感動作品ランキングで3位以内には入る!!

ってワケでドキドキです
どうしよ、感動して泣いたりしたら。

今回は
"ダ・ヴィンチの弟子や同時代の画家、また彼の追随者や流れをくむ画家たちの作品を通じて、ダ・ヴィンチの美の系譜をたどります"
ってことなのでダ・ヴィンチ作品は少ないのですが。
約80点の展示です。
今回の注目は日本初公開の3作品!!
円熟期の傑作と言われる「ほつれ髪の女」
比類なき描写力を見せ付けられる「衣紋の習作」2点
この言葉だけでご飯3杯いけるね!!(?)
さらにプライベート・コレクションのためなかなか目にすることのない「岩窟の聖母」も。
出品作の約9割が日本初公開!!
やばい、さらにご飯がすすむ~★

入り口からそわそわしつつ行ってきました

まずはデューラーの「柳の枝の飾り文様」がお出迎え。
ダ・ヴィンチ考案とのこと。
ダ・ヴィンチの名前は故郷のヴィンチ村に由来。
ヴィンチはラテン語でユーラシア柳のこと。
ヴィンチ村にもこの柳があったそうです。

ベルナルディーノ・リチニオ「鏡を持つ高級娼婦の肖像」
色、艶、すごい。
これが1540年頃の作品とは思えない。
とにかく美しい。

さて。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「衣紋の習作」
これ、ホントに習作!?
ってレベルの高すぎる作品。
ダ・ヴィンチは
「衣類は人が着ているように描かなければいけない」
と言っていたそうですが。
人体が描かれていないのに、動き出しそう。
前に歩き出しそう。
もう、衣類のしわも陰影も恐ろしいぐらいにリアル。
明暗でここまでできるのか、と。
写真を加工したとかじゃなくて、これを描いた人がいるなんて。
これ一つで「天才」と呼ばれることに納得します。
ここまでの作品はこの先出会わないかもしれない、と思わせられます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「老人の頭部(ボワイーの断片)」
サイズは50×70(mm)程度。
ものすごく小さいのです。
最低限の線で描かれています。
これだけの線でこんなに表現できるのか、と。

レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説)「岩窟の聖母」
今回の目玉の一つでもあるこの作品。
ダ・ヴィンチによる「岩窟の聖母」はルーヴルにオリジナルが、ロンドンナショナルギャラリーに別Ver.があります。
今回展示されているものはプライベートコレクション。
そう、個人が所有しているのでなかなか見ることができないのです。
って聞いていたので楽しみにしていたのですが。
「衣紋の習作」を見たあとだと、なんだか。。
すごさの伝わってくる感じが弱いというか。。。
色とか鮮やかで美しかったけどね。

サライ(カルロ・ペドレッティ説)「ほつれ髪の女(模写)」
サライはダ・ヴィンチの愛弟子でもあり、モデルでもありました。
ちなみにサライは小悪魔って意味。
ダ・ヴィンチが引き取ったサライは非常に美しい少年でしたが盗癖があり。
それでも可愛がってたんだなー。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」
今回のメインでしょう。
顔の影。
流れる髪。
伏し目がちの美しい表情。
今回の展示のタイトル「美の理想」そのもの。
もう、オーラがすごかった。
ほっぺたぷにぷにしたい~って感じです。
そうゆう感覚まで伝わってくるのです。
息をしそうなリアルさ。
繊細で知的で上品で。
他の展示品とは別格です。

レオナルド・ダ・ヴィンチとジャンピエトリーノ(カルロ・ペドレッティ説)「マグダラのマリア(ルクレティア?)」
マグダラのマリアですから。
女性が描かれているわけです。
展示されていた数々の女性の中で1番かわいいです(笑)

続いては世界で1番有名な女性っていっても過言ではないでしょう。
「モナ・リザ」のコーナーです。
モナ・リザは描いているときから模写されていたようです。
今回は約20点展示されていました。
その中で注目は「アイルワースのモナ・リザ」
ダ・ヴィンチによる未完成作説のある作品です。
確かに他の「モナ・リザ」よりはオーラがあります。
ルーヴルの「モナ・リザ」より若いです。
そして可愛らしい。
というより、美しい。
肌も美しいし、手元がきれいです。
ちょっと妖艶な感じも好みです
背景はルーブルのと違い岩山が広がっています。
そして両脇に円柱があります。
どっかで似たの見たな~と思って考えると。
過去にボルケーゼ美術館展で見た、ラファエロが描いた「一角獣を抱く貴婦人」
ラファエロはこの作品をモナ・リザにインスピレーションを得て描いたといわれていますから、この作品、本当にダ・ヴィンチかもしてない!??
個人蔵のため研究者でも見たことがある人も少ないとのこと。
貴重なものが見れて感激です。
この後もしばらく続きます、「モナ・リザ」
なんかね~、だんだん馬鹿にされているかのように感じてしますのです(笑)

ポール=プロスペル・アレ「《モナ・リザ》を描くレオナルド・ダ・ヴィンチの工房を訪問する、ラファエロとルカ・パチョーリ」
とにかく!!
描かれている女性がみんなかわいいです
私好み(笑)

ジュゼッペ・ベナーリャ「レオナルドの肖像」
レオナルドって言ったらこの顔を思い浮かべるんじゃないんでしょうか。
あの、有名なやつです。
最後に展示されていました。

レオナルドが活躍したのは今から500年ほど前。
それでも描かれた作品は美しく、また美の理想の高さに驚かされる展示でした。



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毛利家の至宝 大名文化の精粋

2012-05-24 21:30:00 | 美術
見てきました

サントリー美術館

会期は2012年4月14日から2012年5月27日。

今回の展示は
「毛利家の至宝 大名文化の精粋
国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開」
というタイトルになっております。

楽しみで楽しみで
作品が国宝になっている画家って雪舟以外には
狩野永徳、長谷川等伯、円山応挙、与謝蕪村、渡辺崋山、、、
って何人かは名前があがるのですが。
国宝登録件数、一番多いのって雪舟じゃないかな。
そんな気がする。
国宝見れるってだけでテンション上がる不思議。

さて。
雪舟も楽しみですが、毛利家の至宝です。
毛利家といえば毛利元就。
安芸の小規模な領土から中国地方のほぼ全域を支配化に置くまでに勢力拡大。
用意周到で合理的な策略や駆け引きは「戦国最高の知将」とまで評されるように。
毛利博物館は国宝4件、重文9件を含む約2万点もの毛利家縁の品を所蔵していますが、今回、そこから約130点の展示です。

さっそくメインについて。
雪舟の「四季山水図」は毛利家で永く大切にされてきたもの。
雪舟の代表作であり、日本絵画史上の傑作のひとつとされています。
16mもの画面に四季の移ろいが描かれています。
長い巻物作品、といったら「清明上河図」を思い出しましたが、こちらは並ぶこともなくスムーズに見れました。
とにかく、圧倒されます。
力強い山水があるかと思えば、海原などが繊細な筆遣いで描かれている。
さすが、毛利家。
持っているものが違いすぎます。

さて。
これを見たらだいぶ満足してしまったのですが。

まだまだお宝続きでした。

毛利元就や毛利輝元などの甲冑武具や肖像画は、教科書で見たことある!!ってなるものばかり。
元就の息子、隆元が描いた「枇杷に鷹図」
素晴らしい描写力です。
自画像もありましたが、かなりの腕。
毛利家の歴代の中でも画力に秀でてた人だったようですが、本当に素晴らしかった。

さらにさらに、「古今和歌集」「史記呂后本紀第九」など教科書で出てきた貴重な典籍も所蔵。
元就の詠んだ連歌などもあり、戦国時代といえども雅な文化があったんだなーと。
座敷を飾る絵画たちも豪華すぎて、家にあったら卒倒しそうです。
毛利家の美意識、レベル高すぎ!!

最後、
「毛利家と江戸麻布屋敷 近世から現代へ」
ミッドタウンのあるあたり。
江戸時代は長州藩毛利家の下屋敷があったとのこと。
ミッドタウン建設の際に発見された遺物なども展示されていました。

とても楽しい展示でした。
そして、雪舟。
やっぱりと言うかなんと言うか。
これ見れただけで行った価値あります。
あぁ、毛利美術館ありがとう



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KATAGAMI Style -世界が恋した日本のデザイン

2012-05-23 21:30:00 | 美術
見てきました

三菱一号館美術館

会期は2012年4月6日から2012年5月27日。

「KATAGAMI」
型紙
かたがみとは、(洋裁において)生地を裁断する際に使用する衣服の型を書いた紙、または、その型を切り抜いた紙のこと。
パターンとも言われる。
[wikipediaより]

なんか、楽しくなさそうだな~、
でも年パス持ってるし。
行ってみようかな~
って気持ちで行きました。
失礼な子でごめんなさい。

今回の型紙、私が思っていたものとは違いました。
くまのぬいぐるみを作るときに使う型紙とは違ったのです

さて、舞台は19世紀後半。
ある意味、大好きな世紀末(笑)
期せずして行ったのにちょっと笑った。
この頃、万国博覧会などを通じて日本の美術は西洋へ。
その斬新な構図、デザインは芸術家たちの注目の的に。

よく聞く「ジャポニズム」現象ですが。
絵画の分野ではよく聞きます。
ゴッホが浮世絵好きだったとか、リヴィエールが浮世絵好きだった、とか。
モネの「着物を着た少女」とか。
ロートレックは着物着ておどけた写真を撮っていた、とか。
ミュシャのポスターでおなじみ、フランスの女優、サラ・ベルナールは日本の日傘を持ってほほえむ様子が写真に収められています。

今回は「工芸」分野にスポットを当てた展示です。
たしかに「ジャポニズム」というと絵画ばかりで工芸品は思い浮かばない。。

第1章は着物など日本のもの。
第2章以降はイギリス、フランス、ベルギーなどと地域ごとにまとめられています。
約400点とボリュームたっぷりの展示です。

着物などの染織品の文様染に使われる日本古来の型紙。
西洋にもたらされると、各地で起きた美術工芸改革運動に影響を与えます。
「アーツ・アンド・クラフト運動」なんかは聞いたことがあるかと思います。
その運動の中心人物、ウィリアム・モリスの作品もありました。
リバティ社のプリント、"リバティプリント"も型紙にインスパイアされたものだったってことにびっくり。
すごいね、日本。

日本で生まれた型紙が海を渡り、染色という本来の用途を超えて、西洋の美術工芸改革運動の中で広がりを見せていった様子がわかります。

職人が彫った型紙をこんなにも間近で見たのは初めて。
とにかく繊細。
素晴らしい技術だと思います。

なんかね、つまらなそうとか思ってごめんなさい。
こんなにもおもしろい展示とは思いませんでした

あと、型紙ではないのですが、19世紀関連でオスカー・ワイルドの「サロメ」は読んでおこう、と思いました



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ダミアン・ハースト「New Spot Prints」

2012-05-22 21:30:00 | 美術
見てきました

8/ ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERY

会期は2012年4月26日から2012年5月28日。

今日もヒカリエの話題になります。
8階はギャラリーフロア「8/ (ハチ)」。
いくつかのギャラリーやショップが集まったフロアです。
その中の「TOMIO KOYAMA GALLERY」で開催されています。

ダミアン・ハースト
現代アートを少しでも見たことある人ならピンとくるこの名前。
イギリス出身・在住のアーティストに送られるターナー賞で、牛を切断したものをホルマリン漬けにし受賞。
物議を醸したアーティストです。
私は過去に森美術館で行われた「ターナー賞展」でこの作品見ています。
いや、、あんまり見れなかったけど。

そんなインパクトが強いのですが、今回の展示はグロ系ではなく、もう一つの代表作。
カラフルなドットが並ぶ空間。
薬をイメージした「スポット・ペインティング」シリーズです。


水玉といえば草間彌生ですが、こちらは印象が全然違う。
爽やかなんだけど、、
薬ってきいて死のイメージが。
病院って雰囲気です。


ちなみに展示品、買えます。
私が欲しいなって思ったのは70万円でした



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