RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

新宿クリエイターズ・フェスタ2013

2013-08-31 21:30:00 | 美術
見てきました

新宿駅周辺全域を会場として開催されるアートイベントです。
会期は2013年8月23日から2013年9月8日。

CGアートの第一人者である河口洋一郎さん。
「瀬戸内国際芸術祭」などの国内のアートイベントを多数手がける北川フラムさん。
現代美術家の椿昇さん(初参加)や、新宿に縁の深い写真家・森山大道さん(初参加)など注目の作家が出展しています。
そして草間彌生も!!!!!
2011年はスペインから始まる世界巡回展示。
2012年は大阪から始まる国内巡回展示、ルイ・ヴィトンとのコラボレーション。
2013年も国内を展示は巡回し、森美術館のLOVE展で新作「愛が呼んでいる」を発表。
六本木ヒルズ10周年のコラボレーション、日テレ24時間テレビのチャリTシャツのデザイン。
どんだけ働くんだろう……
最近、「死」を意識した発言も多い。
「時間が足りない。まだまだ作りたいものがある。」って言うし。
84歳という年齢を考えても不安なところがある。
すごくイヤだけど。
私は「202歳くらいまで生きるかもしれない」という言葉を信じてる!!!!!笑
*美術手帖2012年4月号インタビューから


ポスターも草間の「いまわしい戦争のあとでは幸福で心が一杯になるばかり」が使われています。

今回、草間の作品は2ヶ所。
まずはアルタ。
ビル全体が赤い水玉で覆われます。

「LOVE FOREVER」2013 ・YAYOI KUSAMA
「愛」と「平和」のメッセージです
アルタビジョンにも、1日に約20回水玉の映像が映し出されるそうですが、この暑さのなか、それを待つことはできませんでした……。

そしてもう1ヶ所。

新宿NSビル1Fアトリウムでは初公開となる新作バルーンが展示されています。
新作というと、以前どっかで見たことある、、という記憶がありましたが。


初めて見た!!!!!
ヤヨイちゃんのズボン姿
かけているバックもかわいい


横から。


後ろから。


横から。


顔アップ。
トコトンも相変わらずかわゆす


★関連記事★
永遠の永遠の永遠 (大阪)
大いなる巨大な南瓜 (大阪)
チューリップに愛をこめて、永遠を祈る (大阪)
明日咲く花 (大阪)

六本木アートナイト1

永遠の永遠の永遠 (埼玉)
ヤヨイちゃん (埼玉)
明日咲く花 (埼玉)
チューリップに愛をこめて、永遠を祈る (埼玉)
大いなる巨大な南瓜(埼玉)

永遠の永遠の永遠1(松本市美術館)
永遠の永遠の永遠2(松本市美術館)
パルコとバス
ホテル

永遠の永遠の永遠(静岡)

水玉狂騒(LOUIS VUITTONコラボについて)

チャリTシャツ

LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで
LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで  2回目
LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで  3回目

水玉ガーデン

私の大好きな私


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LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで  3回目

2013-08-30 21:30:00 | 美術
見てきました

森美術館

会期は2013年4月26日から2013年9月1日。

えっと、会期末ぎりぎりに3回目行ってきました
1回目は気に入った作品について
2回目は草間彌生の「愛が呼んでいる」について
3回目の今回は全体的な流れを振り返りつつ、ちょっと付け足して書いていこうかと思います

たいていの美術館では入口に出品作品リストがありますが、森美術館は置いてません。
そのかわりHPからダウンロードできるようになっています。
今回はそれを持参してセクションを確認しつつ。
作家名や制作年、素材なんかも気にしながら見てきました

まずSection1. 愛ってなに? What is Love?
ここには
デミアン・ハーストの「無題」
ロバート・インディアナの「LOVE」
ギムホンソックの「LOVE」
ジェフ・クーンズの「聖なるハート」
澤柳英行「You Will Be Possessed by Love in 30 Seconds」
などなど、1回目のブログで取り上げた作品がずらり
様々な形の《愛》が展示されています
毛利庭園に設置されている、ジャン=ミシェル・オトニエルの「Kin no Kokoro」もこのセクションに該当
バーバラ・クルーガー「無題(恋とは落ちてしまうもの)」は森タワー52Fの東京シティビュー入口付近の壁面に展示されています
美術館に入る前、美術館から帰るとき、忘れずにご鑑賞を

Section2. 恋するふたり A Couple in Love
顔に布が捲かれた男女がキスする、ルネ・マグリットの「恋人たち」
フランシス・ピカビアの「カップルの肖像」
コンスタンティン・ブランクーシの「接吻」
今回は彫刻の森美術館所蔵の作品が来ていましたが、同じ作家の似た作品をブリヂストン美術館で見ることができます
オーギュスト・ロダンの「接吻」やマルク・シャガールの作品もこのセクション
ジョルジョ・デ・キリコの作品は4月26日から7月2日までは「ヘクトールとアンドロマケー」、
7月3日から9月1日は「ヘクトールとアンドロマケーの別れ」が展示されています
デヴィット・シュリグリーの「"グッド・ソング"ブラーのミュージックビデオ」は映像作品。
なかなか可愛らしいイラストのビデオ、、と思いつつ。。。
ちょっとグロくて、ちょっと切ないストーリーでした。
音楽の感じと映像の感じがとても合っていました
トレイシー・エミンの「あなたを愛したのはあなたのせいよ」
こちらはネオンの作品
トレイシー・エミンは今回3つの作品があり、
「あなたを愛すると誓うわ」はSection1.
「あなたは信じられないほど私を愛してくれた」はSection3.
とそれぞれに展示されています。
私はSection2.の本作が一番好き
ナン・ゴールディンは写真。「「性的依存のバラッド」シリーズより」
思わず目を背けたくなるようなものも。
ここは小さな部屋になっていて、奥は18禁!!
鈴木春信、葛飾北斎などの誰もが聞いたことがある人も春画を描いてたのですね。
えげつないです。
源氏物語絵巻の模写も
こちらは以前に東京藝術大学大学美術館で見たものと同じかな。。
荒木経惟「センチメンタルな旅」
奥様との旅行の写真。
モノクロの写真がノスタルジックでちょっと妖しく美しい世界に連れて行ってくれます。
他には杉本博司の「杉本文楽 曽根崎心中 付け観音廻り」などもここ
曽根崎心中も"恋するふたり"……

Section3. 愛を失うとき Love is Losing
悲しい別れも愛にはつきもの
ここには明るい別れもあり、悲しい別れもあり。。
ジョン・エヴァレット・ミレイ「声を聞かせて!」
この展覧会で展示されている作品の中で一番切ない。
どうしようもない、届かない思いに追い詰められる男性。
その情景を見ていると、こちらの胸もいやな感じにドキドキし、締め付けられます。
アーデル・アービディーン「愛を確実にする52の方法」
こちら映像作品
作家本人が喋り続けるのです。
女性の心をつなぎためるためのノウハウを
*彼女の髪型を褒めろ
*誕生日じゃなくてもプレゼントはこまめに
*愚痴は彼女ではなく友達に
うぉ~。どこの国でも同じなの??(笑)
おもしろいけどめんどくさっ!!
でもさ、愛を繋ぎとめるためのノウハウが「愛を失うとき」ってSectionにある時点で……(笑)
TANY「昔の男に捧げる」
こちらも映像作品
TANYさんが元彼を公園でぼこぼこに殴るというシュールな映像。
BGMは五輪真弓「恋人よ」
元彼は現代アーティストの会田誠!!!!!
実際お二人は付き合っていたようで。
何やってんの!?と思いつつ。
おもしろいけど、芸術家ってやっぱり変わっているんですかね~との認識をする作品
岡本太郎「傷ましき腕」
これは岡本太郎展でも見た作品。
岡本太郎の代表作の一つ。
腕に大きなリボンがかけられたもの。
ひときわ目立っていました。

Section4. 家族と愛 Family and Love
ジョルジョ・デ・キリコ「画家の家族」
浅田政志「浅田家」
これはおもしろかったな~
そして家族愛について衝撃を受けた折元立身の「アート・ママ」
榮榮&映里「草場地」
こちらは夫婦のポートレイト
だんだん家族が増えていくのです。
最初はすました顔だったのに増えていくにつれて優しい感じの顔に変わっていたのが印象的
ジャン・シャオガン「血縁」
「血縁」というタイトルで3作品展示されています。
表情に乏しい男女、そして子どもが描かれています。
なんとなく引っかかる作品。

Section4. 広がる愛 Love Beyond
ローリー・シモンズ「ラブ・ドール」
ラブ・ドールとの日常を写真にしたもの
てか、すごいね、この人形。
本物みたい
なんでも日本製とか。
すごいね、日本
これも愛が成せる技!?(笑)
ジム・ダインの「岩上のビッグハート」もこのセクション
サルヴァドール・ダリ「ポルト・リガトの聖母」
とっても大きな作品。
見上げるほど。
今回の展示の絵画作品はシュルレアリストが多くて楽しい


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
説明不要ってことで(笑)


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
森美術館に行ったことがあるかたは分かるかなぁ。。
今回、草間作品は小さな部屋に展示されています
そこは出口に近いんだけど、夜景も見れちゃうきれいな部屋なんです
今回、窓越しに夜景と作品がキレイに映ったので写真撮ってみました
とても幻想的


津村耕佑「ファイナルホーム」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

そして最後に初音ミク
インスタレーションです。
大きなスクリーンで映像がずっと流れています。
私が感心したのは1回目にも書いたけど、3Dプロジェクター。
ソニーが制作した立体視プロジェクターで、360度どこからでも覗き込める仕様
これ、すごい
まじまじ眺めちゃう。
こういった技術が日本を支えてくれているんだなぁ、と。
電子系は韓国が~とか台湾が~とか中国が~とか最近言うけど。
そんなことないよ、これ見たら日本まだまだこれからだよ!!って思う。

というわけで。
盛りだくさんに書きました
あと2日。
森美術館は夜10時まで開館です。
まだ見ていない方、ぜひぜひ行ってみて下さい

今日はいつもより、ハート多めの使用です



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鹿島茂コレクション3  モダン・パリの装い 19 世紀から20 世紀初頭のファッション・プレート

2013-08-29 21:30:00 | 美術
見てきました

練馬区立美術館

会期は2013年7月14日から2013年9月8日。

鹿島茂コレクションの第3弾!!
第1弾は「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画
第2弾は「鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール-アール・デコ、色彩と線描のイラストレーション
今回はチラシに描かれている女性もかわいい!!
どんなものかと行ってきました。

久しぶりに行くと遠いな、練馬区。

さて、鹿島茂氏。
執筆活動のみならず膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られています。
第3回目の今回は、19世紀から20世紀初頭のアール・デコの時代までに描かれたファッション・プレート(ファッションイラストの版画)を紹介。
写真も映像もない時代、「ファッション・プレート」は、最新の流行を伝える有力なメディアでした。
今回はそのファッション・プレートに焦点を当てた展示。
それぞれの時代の流行のファッションから華やかな女性の装いが見れちゃうわけです。

今回は多数の作家の作品が展示されています。
そんななかで私一押しはジョルジュ・ルパップ。
もうおしゃれで色使いも素敵で今でもポスターに使える!!
PARCOとかラ・フォーレあたりで。

あとはルイ=マリー・ランチ「上流階級と中産階級」
なんてタイトルっ!!と驚きつつも。
描かれているドレスは繊細で華やか。
特にピンク色を使ったものが多く可愛らしい印象でした。

ルイ=マリー・ランテ「才能、地位、美貌によって有名となった女性たちのフランス・ギャラリー」
これまたなんてタイトルっっ!!!
誰か知っている人が描かれたりしていないかな~と良く見ましたが。
「~~・~・メディチ」
というのしか分からなかった……
歴史を勉強しなおそう。。。
これまた繊細でレースの細かい刺繍までも版画で描いているところは素晴らしいとしかいえません。

京都服飾文化研究財団(KCI)による当時の実物資料も素晴らしかった。
特に2F展示室のランヴァンのイヴニング・ドレスとパキャンのイヴニング・コートは素敵すぎる。
ちょっと日本チックなコートもおしゃれ。

なかなか美術的には表に出てこないファッション・プレート。
こんなにも素晴らしいものがあるなんて、と驚きの展示です。



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チャリティー

2013-08-28 21:30:00 | 好きなもの
今年の24時間テレビのチャリTシャツは販売枚数100万枚を越えたそうです。
今までで一番売れたのは2012年。
現代アーティストの奈良美智さんデザインの約76万枚。
それを一気に更新しました
さすが彌生!!
私、24時間テレビとかまったく興味ないけど買った。
たぶん、こうゆう層が買いまくっていると思う。
ヴィトンコラボは高くてなかなか手が出せないけどTシャツ1500円なら買える。
海外向けに輸出しようかと思ったもん(笑)

さて、チャリTシャツ以外にもグッズがあったので購入しました。
クリアファイル
全4色。
Tシャツと同じ模様、同じ色です。

ノート

白のみ。
これでなにかしら勉強しようと思う。

うん、これは物欲を満たすための行為ではない
チャリティーだ。



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深海-挑戦の歩みと驚異の生きものたち

2013-08-27 21:30:00 | 美術
見てきました

国立科学博物館

会期は2013年7月6日から2013年10月6日。

深海。。
一般的に、海面下200mより深い海を指しますが、厳密な定義は存在しないそう。
深海には光合成に必要な太陽光が届かないため、表層とは環境や生態系が大きく異なります。
高水圧・低水温・暗黒・低酸素状態などの過酷な環境条件。
そこに住む生き物は未だに謎が多く、人々が惹き付けられます。
そんな深海も人類のあくなき挑戦により徐々に明らかになりつつあります。
大人も子どもも興味津々、な展示です

まずは《深海の世界について》
深海は太陽の光が届かず暗闇の世界。
また気温も低い。高い圧力がかかる。。
そんな深海の世界を触ったりして体験できます。
当たり前ですが、深くなれば深くなるほど冷たい。

そして《深海に挑む》
有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型も展示されていました。

大きい。
その名の通り、6500mまで潜水できます。
世界でも2番目に深くまで潜れるそう。


中はこんな感じ。
ここに3人は狭いかな~。


中がどのようになっているか映像で映し出されていました。

潜水船で一番怖いのは火災。
潜行服はF1ドライバーが着ているものと同等の燃えにくい素材を使ったものだそう。

化粧品が油性で可燃の可能性があるため化粧は禁止。
あれ、、そういえばしょこたんこと中川翔子さん、番組企画で乗っていた気が……。
このときは事前に使用する化粧品の可燃試験を行い合格した物だけを使っていたそう。
大変なんですね。

さて。お待ちかね。
約380点の深海生物の標本を展示する《深海生物図鑑》


タカアシガニさんも登場だよ。
うん、カニ好きです
(食べるほうで)
でもこれを最初に食べようと思った人は勇気があると思う。
先人の勇気に乾杯


色がきれいすぎて。。。







海の中って不思議な生き物でいっぱいですなぁ~。


巻貝さん。


あ、、なんかしばらくカニ食べなくてもいいかなって気分になる。。。


全長約5mのダイオウイカの標本です。
吸盤もしっかり見えるよ~。


その上には模型。
空とぶイカ。


ダイオウグソクムシ。
きもい!!気持ち悪すぎっ!!!!!
先日、沼津港深海水族館が55センチもあるリアルなダイオウグソクムシのぬいぐるみを発売。
鳥羽水族館では何十日も何も食べずに過ごしていることがニュースになったりと話題のやつです。
大きい。
そして気持ち悪い。

そして先日、ものすごいニュースがありました。
NHKがダイオウイカの撮影の成功した、と。
NHKスペシャル「シリーズ深海の巨大生物」でその模様が放送されましたが、反響もよかったようです。
その撮影で使用されたカメラがこちら。

どーん!!!!!
HDW700カメラ用水中ブリンプだそう。
ハイビジョンカメラ用の耐圧ケースです。
すごい頑丈そう。。
水圧考えたら当たり前かもしれませんが、そもそもこれを開発するところからすごい。
これらで撮影したダイオウイカをはじめ深海の生物たちの映像を巨大スクリーンで放映しています。
かっこいい!!

というわけでとっても楽しめる展示でした。
知らない世界を知る欲求を満たす展示。

ミュージアムショップにはイカの人形だらけでした。
実寸代ダイオウイカの人形は¥200,000-
誰が買うんだ!!??



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アメリカン・ポップ・アート展

2013-08-26 21:30:00 | 美術
見てきました

国立新美術館

会期は2013年8月7日から2013年10月21日。

今年、注目の展示、、、
ってお前毎回注目の展示って書いてるやろー!!と言われそうです
そうだよ、注目しすぎで忙しいんだよ!!!!!

ポップ・アートとは、1960年代に盛んになった大量生産・大量消費の大衆文化を主題とする一連の芸術動向のこと。
この言葉が最初に登場したのは、1950年半ばのイギリスですふぁ、アメリカにおいて花開くこととなります。
第二次世界大戦後のアメリカは、まさに大量消費社会。
テレビやラジオの普及により商品や広告のイメージが世に溢れ、ハンバーガーやコカ・コーラといった商品はアメリカの代名詞ともなり世界中に広まっていきました。
ポップ・アーティストたちは、商品のイメージやオブジェ、メディアの手法を取り入れることで、自らを取り巻く社会を作品に表そうとしていきます。
それは、前世代の抽象表現主義が作品を崇高で難解なものとし、作家を英雄視したのに対しての行動でもありました。
複製物や日用品を用いることで、作家性を匿名化し、芸術を卑俗な生活と結びつけるものでした。

今回の展示作品は絵画、彫刻、素描、版画等、約200点
アンディ・ウォーホルの最高傑作「200個のキャンベル・スープ缶」が日本初公開
ウォーホル以外には
ロイ・リキテンスタイン
クレス・オルデンバーグ
ジェイムズ・ローゼンクイスト
トム・ウェッセルマン
これらのポップ・アートの巨匠たちに加え、
ロバート・ラウシェンバーグ
ジャスパー・ジョーンズ
先駆者達の代表作まで。
そうそうたるメンバーです。
これらは全て個人コレクション。
ジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻のコレクションです。
アメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級。
パワーズ・コレクションを世界で初めてまとまった形で紹介する展示です。

アメリカ合衆国コロラド州を本拠地とするジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻。
ポップ・アートを黎明期である1960年代から、パトロンおよびコレクターとして積極的に支援していきます。
作家を直接支援することによって、現在見るような個人コレクションとしては世界最大級のポップ・アート・コレクションを築き上げました。
1960年代におけるその最盛期の名作をまとまった形で紹介する展覧会は、日本でほとんど開催されたことがありませんでした。
今回の展示は、ポップ・アートの魅力と真価を紹介したいと願う、主催者の熱意と、日本出身であるキミコ夫人の母国に対する思いによって開催されたもの。
今見ないでいつ見るの!?なぐらい盛りだくさんな内容となっていました。

まず出迎えてくれたのはウォーホルによるジョン&キミコ・パワーズ夫妻のシルクスクリーンの作品。
あのよく見る手法のやつです。
色使いでウォーホルってわかるってすごいよな~。
そしてこの展示への期待が高まります。

まずはロバート・ラウシェンバーグ。
テキサス州生まれのラウシェンバーグはジャスパー・ジョーンズとともにポップ・アートの隆盛にも大きな役割を果たします。
「ブロードキャスト」
代表作のひとつ。
抽象絵画的で荒々しい筆遣い。
ラウシェンバーグは1954年から10年ほどの間に、コンバイン・ペインティング、およびコンバインと呼ばれる一連の作品を制作しました。
これもそのコンバインと呼ばれる作品。
写真などで見るとただの抽象絵画ですが、なにやら突起物が出ている、、
この作品、ラジオが内臓されているそうで、当時は実際に放送を聞けたそう。
「カードバード」「カードバードⅡ」
こちら色違いのダンボールが並んで展示されている、と思ったら、ダンボールの断片を組み合わせたコラージュを再現したもの。
ラベルやテープ、汚れまでもを再現して制作されています。
「リボルバー」
こちらも有名。
絵が描かれた大きな円形のアクリル板を5枚、並べてあるもの。
回転する、らしいんだけど。。
動くところが見たいな~。
今でも動くのかな。。

そしてジャスパー・ジョーンズ。
ジョージア州生まれ。
先ほどのラウシェンバーグとともにアメリカのポップ・アートの先駆者とされています。
ラウシェンバーグとは友人同士でもあったそう。
星条旗、標的、数字といった記号や大衆文化のイメージを用いた作品が特徴的。
展示品は「標的」や代表作「旗」のシリーズなどこれまた有名どころがずらり。
「地図」
キャンバスに木炭と油彩でアメリカが描かれたもの。
右下4分の1だけは油彩で描かれ他の地域は木炭で描かれています。
このような作品は他にもあるそうですが、その真意をジョーンズは話したことがなかったそう。
ジョーンズの生まれたジョージア州はこのあたり。
この南部の地域では黒人差別がひどく、それに対するなんらかのメッセージではないか、とも言われたそう。
ポップアートというカラフルで楽しいといったイメージを覆す作品でこれは好き。

その後はラリー・リヴァースとジム・ダインがあり、グレス・オルデンバーグ。
作家ごとに展示はまとめられていたので見やすいし理解しやすい。

グレス・オルデンバーグ「ジャイアント・ソフト・ドラム・セット」
ソフト・スカルプチャーです。
ぐにゃぐにゃのドラムセットは目を惹きます。
この人の作品はやわらかそうで可愛らしい印象のものが多かった。
消火栓とか擬人化できそうです。

次は「友人としてのアーティストたち」というコーナーでした。
ここには友人として彼らと付き合って集まったものたちが。
パワーズ夫妻はこういったものを実際に家の壁にかけ楽しんでいたようで小さめなサイズのものが多く感じました。
クレス・オルデンバーグ「洗濯バサミ」
約20cm×約15cm程度の小さな作品。
描かれているのはタイトルのまま洗濯バサミが1つ。
紙にさらっと描いたような印象で、普段の交流の深さを感じ取れます。

そしていよいよアンディ・ウォーホル。
アメリカのポップ・アートの旗手。
アメリカのポップアーティストとして彼の名前を聞いたことがない人って少ないはず。
「200個のキャンベル・スープ缶」
今回のチラシにも使われ、ウォーホルの最高傑作ともされる作品。
とても大きい。
圧倒されます。
よく見たらひとつひとつ味が違うんですね。
トマト、オニオン、コンソメ、ベジタブル……
ずーと見ていたら自分のほうに缶が倒れてくるんじゃないかという錯覚を起こしました。
それほどの存在感。
テーマとしては現在同じ国立新美術館で開催中の「アンドレアス・グルスキー展」で展示されている「99セント」に通じるものがあるかと。
もちろんあの有名な「マリリン・モンロー」や「毛沢東」も。
NYの処刑場に取材した「電気椅子」もあります。
1つ1つが大きいので並べられたときの存在感がハンパじゃない。
国立新美術館の展示室の天井が高くてよかったな~と感心(笑)
そして今、展示の看板娘「キミコ・パワーズ」
このコレクションを作り上げた主人公。
ウォーホルは有名人の作品が多いのですが、この作品は比較的早い段階で、一般の人物をモデルとしたシリーズとのこと。
なんだか羨ましい。。
このあたりはキミコ夫人のポートレートだらけでした。
「金色の卵」「白い卵」
こちらは小さめの作品。
このあたりには小さめの作品が多数。
ウォーホルは誕生日やクリスマスには自身の作品を多数見せて、「どれが欲しい?」と。
それをプレゼントしていたそう。
うぉぉぉぉ~、羨ましす!!!!!
この「金色の卵」と「白い卵」はそれぞれ黒い背景に卵が描かれたもの。
シンプルながらに色も美しく、私も自宅に飾るなら欲しいよ。。

ロイ・リキテンスタイン
ウォーホルと人気を並べるポップ・アートの巨匠。
マンガの一部を使った作品やドット、直線を使ったアートなど。
「鏡の中の少女」
これまた代表作が。
赤い背景に金色の髪の少女が鏡を覗き込んでいるというもの。
ザ・ポップアートといった感じで楽しい作品が並んでいました。
「ムーン・スケープ」
はではでな作品が居並ぶなか、ちょっと変わった感じがして惹かれました。
シルクスクリーンでロウラックス・フィルムというものを使用した作品。
揺らめく世界が幻想的。

その後はメル・ラモス、ジェームズ・ローゼンクイスト、トム・ウェッセルマン。
トム・ウェッセルマン「グレート・アメリカン・ヌード#50」
彼の代表的シリーズ「グレート・アメリカン・ヌード」のひとつ。
ウェッセルマンは、ヨーロッパの伝統的な絵画の主題であるヌードを題材としつつ、それを広告印刷物などのコラージュによって、大量生産商品に囲まれた同時代のアメリカ的生活の中に表現しました。
この作品でもセザンヌのリンゴやルドンの花、三菱一号館美術館で見たルノワールの「劇場の桟敷席(音楽会にて)」が描かれています。
そんな部屋の中で金髪の女性が赤いガウンを着て煙草をくゆらし、くつろいでいます。
後ろにはピンクのラジオも。
煙草のような大量生産品、ラジオからは宣伝、ほほえんでいる女性も「アメリカの広告」によく出てくるようなイメージで描かれていました。
アメリカン・ヌードとタイトルにありますが、ヌード作品ではありません。笑
その他の作品はヌード多数です。
トム・ウェッセルマン「ヌードと鏡」
ヌード作品ならこれが好き。
シンプルに黒い線で描かれた顔のない女性。
そして鏡。
最後のほうに展示されているウェッセルマンの作品は私にストライク過ぎて。
ずーっと眺めていたい!!!!!
スチールをレーザーカットしてエナメル加工した「横たわるエイミー」もいい。
習作「揺れる黄色いカーテンのある静物」もすごくいい。
西洋画をイメージしたようで、でも色使いは明るくて。
この辺りは複製でいいので欲しかった。

とにかく盛りだくさんでした。
おなかいっぱい。
ミュージアムショップには、やっぱり、というべきか。
キャンベル・スープが売られていました。


これだけ撮影可能。

面白い。

ポップ・アートを年代ごと、作家ごとに展示されていてとても分かりやすかったし、代表作・有名作だらけでまるで教科書のようでした。
2014年には森アーツセンターミュージアムで「アンディ・ウォーホル展」もありますし。
見ておいて損はない、というか見ないと損した気分になること間違いなしな展示です。



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福井利佐「LIFE-SIZED」

2013-08-25 21:30:00 | 美術
見てきました

POLA MUSEUM ANNEX

会期は2013年8月9日から2013年9月8日。

福井利佐さんの個展。
1975年、静岡生まれ。
ここ重要。
切り絵です。
でも今まで見てきた切り絵とは違うのです。
まったく。

今回も写真撮ってきました。


会場はこのようになっています。
薄いガラスの板に挟まれての展示です。


影もきれいに出ています。




白い紙と色の紙を重ねて切っているそう。
後ろから見るとまた違う景色。
白い線より対象がよりくっきり。




細かいところも。


ワークショップで作ったお魚たちも展示されていました
参加した人は嬉しいだろうな~。

新しい世界が広がっていました。
とてもオススメです



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《悲報》 冷蔵庫の扉、おかしくなる

2013-08-24 21:30:00 | 日常
残暑厳しい日々が続く中、悲しい情報が飛び込んできました
東京都のmarukoさん宅で、冷蔵庫の扉が開いているという事態が発生しました。
帰宅後、冷たい飲み物を飲もうと冷蔵庫に手をかけたところ少し開いていることに気付いたとのこと。
飲み物は生ぬるく、ほとんどの食品が汗をかいている状態でした。
「いや~、びっくりです。飲み物ばかりで食べ物がほとんどない状態だったのが幸い、でしょうか。
冷蔵庫の中の水溜りにびっくりしました。
楽しみにしていたチーズケーキやチョコレートたちは食べても大丈夫なのか心配です。」
とのこと。
冷蔵庫の扉の閉まり方が緩いようでぎゅっと押さないと締まらないようです。
思い切ってバーンと締めたらその勢いで今度は冷凍室の扉が開く始末(笑)
「まとめ買いしていた毎日の楽しみのパピコが無事でよかった~」とのコメントから、今回冷凍庫は無事の模様です。
現在はガムテープでとめる応急処置を施しているそう。
「さすがに10年経つので。。これから他のものも調子悪くなるのかと思うと心配です。」
とのことでした。
以上、この時間のニュースをお伝えしました。


あー、どうしよう
冷蔵庫っていくらぐらいするんだろう。。
今月(9月)、お金ないの。。
節約生活するぞー!!って決めて計算していたのに。
無駄金なんて一切ないのに。。。
なので、今月美術館も減らします!!!



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LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで  2回目

2013-08-22 21:30:00 | 美術
見てきました

森美術館

会期は2013年4月26日から2013年9月1日。

2回目見てきました。
(1回目はこちら)
夜10時までとか素晴らしい!!
仕事後に悠々と行ってきました。

今回の目的は草間です
前回も写真撮ったけど、どうしてもデジタル一眼で撮りたくて(笑)

でも他の作品もさらっと見てきました!!

澤柳英行「You Will Be Possessed By Love in 30 Seconds」
この作品はやっぱり好き。
3回ぐらい見てしまったので、しばらく目のチカチカが治りませんでした(笑)
頭がクラクラする気がする。。
人体の不思議も感じられます。
おすすめです


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

わぉ!!
妖し~い。
呼ばれてる、呼ばれてるよ~
危ない何かに。
(一応、危ないという自覚あり。)


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


でとにかく撮る、撮る。
今回の目的これだもん。
家で確認したら109枚も撮影していました。笑
まぁ、連写したりもしたから……
で、気になったので時間も確認。
一番最初の写真から最後の写真までの間は22分!!
22分で109枚ってどんだけだよ。。。


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


というわけで、とっても楽しく過ごしてきました
明日の会社がいやになっちゃうね


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

これで癒されよう



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