RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

独断と偏見で選ぶ!! 美術展大賞2013

2013-12-31 21:30:00 | 美術
今年もこの日がやってきました
「独断と偏見で選ぶ!!美術展大賞」
そろそろ毎年恒例と書いてもいいかしら。。。
私が見に行った展示の中から私の好きなものをランキング形式で発表する日。
見に行った展示のチラシを見たり、手帳を見たり。
あぁ、あれ面白かったな~とのんびり浸ると時間が足りない。
2013年は188の展示を見てきました。
(会期が分かれているものも(前期・後期など)1つの展示として測定)
思った以上に見に行けたな~。
そして基本的には都内でこんなにも展示があるんですね。

さっそくですが、ランキングの発表をしていきたいと思います。

第10位
アンリ・ルソーから始まる 素朴派とアウトサイダーズの世界
世田谷美術館のコレクションで構成された展示。
他の美術館とはちょっと違ったコレクションをする世田谷美術館ですが、その感性がすごく好き。
この展示もアウトサイダーとよばれる画家たちの作品。
ボリュームもあり大満足の展示でした。

第9位
「ターナー展」
(関連記事→「その1」、「その2」)
ターナーの描く眩しいばかりの光に目も心も眩みました。
日本にいながらここまでまとまって見れる機会もそうそうない。
貴重な機会を楽しめました。

第8位
奇跡のクラーク・コレクション-ルノワールとフランス絵画の傑作
日本ではなかなかなじみのないクラーク美術館の印象派コレクション。
良品ぞろいでとても美しい世界でした。
優しい作品が多いので、仕事後の疲れた心に沁みる展示でした。

第7位
アンドレアス・グルスキー展
今まで見たことのない写真の世界が広がっていました。
来年はカミオカンデの見学に応募したいと思います。

第6位
「プーシキン美術館展フランス絵画300年」
(関連記事→「その1」、「その2」、「その3」)
ずっとずっと待っていた展示。
かなり期待をして行きましたが、その期待を上回る展示内容でした。
なんだろう、、あの感動。
今思い出してもすごく満足できる展示です。

第5位
夏目漱石の美術世界展
夏目漱石の小説の中などに出てくる作品を展示し、その世界を楽しむというありそうでなかった展示。
漱石への理解もイギリス芸術への理解も深まりました。
漱石自身の描いた作品が見れたのも面白かった~。
年明けには泉屋博古館分館にて漱石が酷評した「木島櫻谷」の回顧展が開催です。
こちらも楽しみ。

第4位
貴婦人と一角獣
まさかこれが来日するとは。
こんなにも大きく、美しく、謎に包まれたタピスリーがあるのか、と感嘆した展示。
その展示空間は美しく、どこを見ても素晴らしい作品に囲まれるという贅沢な空間でした。
《我が唯一の望み》の謎、、
知りたい気もしますが、いつまでも分からないことがより作品を魅力的にしているのかもしれません。

第3位
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
スペイン、リアリズムに個人的に思い入れがあるので。。
リアリズムとは何なのか。
ただそっくりに描くのなら写真でいいじゃないか。
そこを超えた気持ちがありありと伝わってくる展示でした。
見ている途中からなんともいえない嬉しいような切ないような気持ちがこみ上げてきて、見終えたあとはぐったり。(思い入れありすぎ……)
こうゆう展示を見たい。

第2位
「カイユボット展 -都市の印象派-」
(関連記事→「その1」、「その2」)
カイユボットの作品をまとめて見る貴重な機会。
印象派を支えた印象派。
日本で初の回顧展。
どの作品も素晴らしく、またカイユボットの優しい眼差しが感じられるかのようでした。
お金持ちらしく上品さが感じられましたが嫌味ではなく、今までの展示とは少し違った印象もありました。
また見たいなぁ。。

第1位
「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」
(関連記事→「Kin no kokoro」、「1回目」、「2回目」、「3回目」、「LOVEクッキー」)
今年の1位は様々な愛のかたちを表現したこの展示。
展示量も多く、何度も見に行きました。
大好きな草間作品があったこともありますが、今まで知らなかった作家さんがとても素敵な作品ばかりで、新しい発見だらけでした。
愛という正体のつかめないものをテーマにし、あれだけの作品を集めた展示もそうそうないでしょう。

今年は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロのルネサンス三大巨匠のほか、エル・グレコやフランシス・ベーコン、オディロン・ルドンなど大満足な展示です。
エル・グレコやベーコンにおいては日本に来てくれるなんて!と感激。
日本画においては川合玉堂に速水御舟、竹内栖鳳に横山大観、下村観山……
教科書で必ず目にするような作家の回顧展が多かった。

来年もかなり楽しみな展示がそろっているので美術館に行く機会はますます増えそうです。
いっぱい書けるぐらい行きたいな。
2014年もよろしくお願いいたします。



今年最後の記事です。
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KOHEI NAWA|SANDWITCH

2013-12-30 21:30:00 | 美術
見てきました

EYE OF GYRE

会期は2013年12月8日から2014年2月16日。

現代アーティストの名和晃平氏が主宰する「SANDWICH」
京都・伏見にある創作のためのプラットフォームです。
総勢約40名のスタッフによって構成される「SANDWICH」
ディレクターの名和を中心に「ART」「PRODUCTION」「ARCHITECTURE」「GRAPHIC」「OFFICE」チームを編成しているそう。

今回、ここではスタジオの制作現場がそのまま再現されたかのような空間や、作品作りのメイキングなどが見られます。

先日見てきた「NISSAN ART AWARD 2013」グランプリ受賞者のためのトロフィーも展示されています。
また、よく見るオブジェ表面をビーズで覆った作品の製作中のものも見れちゃいます。
興味深くおもしろいです。

映像ではこれまでのアートプロジェクトの記録などが流れていました。
2011年に東京都現代美術館で開催された「SYNTHESIS」なんかは懐かしく見てしまう。笑
おもしろかったのは犬島の「家プロジェクト」
見に行きたい。
直島とかあのあたりの島を巡りたい。

小さい展示ですが、これまでの作品や制作の過程が見れることなど、なかなか興味深い展示です。



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バラ色

2013-12-29 21:30:00 | ミュージアムショップのお菓子たち
西洋美術館で購入しました
「モネのバラ色サイダー」
ピンク色がかわいい!!

他にはアンリ・シャルパンティエのしあわせサブレがモネ展限定パッケージで発売されていました。
何個も買っていく人もいました。
買おうか迷ったけど……
食べたことあるし、パッケージなんて捨てちゃうし。。
我慢しました。
だんだん我慢を覚え、大人になってきました。笑



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モネ、風景をみる眼 - 19世紀フランス風景画の革新 (その2)

2013-12-28 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2013年12月7日から2014年3月9日。

待望のモネ展です。
今回の展示は国内有数のモネ・コレクションを誇る国立西洋美術館とポーラ美術館の所蔵品をベースに構成されています。
昨日、「その1」を書いたので今日は「その2」です。

《III. 反映と反復》
モネの光の表現への探求は、モネの眼の自然の外観からさらに奥へと向かっていきます。
水面に映る光を描いたり、同じモチーフを繰り返し描くなどしていきます。
ここでは1880年代から1890年代の作品、そして同年代の象徴主義の画家たちの作品が展示されています。

クロード・モネ「グラジオラス」
縦に長い画面に描かれた咲き誇るグラジオラス。
無背景の中に、日本風の焼き物を花瓶にしています。
浮世絵というか琳派というか。
ジャポニズムの影響を感じます。

クロード・モネ「エプト河の釣り人たち」
川べりで釣りをする婦人が描かれています。
手前に川と川辺の草が描かれ、画面の上半分は川辺に生える樹木。
水面には景色が映りこみ、空はピンク色。

モーリス・ドニ「踊る女たち」
古代風の服を着、花の飾りを頭にのせた女性たちがたくさん描かれています。
ドニらしい淡く優しい色使いが印象的です。
装飾的。

クロード・モネ「陽を浴びるポプラ並木」
視点が低く、川に浮かべたボートから見た景色を描いたと思われます。
背の高いポプラ並木は画面に収まりきりません。
明るい光が射し込みまぶしさを感じます。

クロード・モネ「セーヌ河の朝」
激しく動きのある筆致で描かれています。
川岸の木々が水面に映りこんでいますが、緑で全面的に覆われています。
近くで見ると全体像が分かりにくい、、印象派的な作品です。

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「ナポリの浜の思い出」
浜から木々の間の道をこちらに向かって歩いてくる2人の女性。
とても楽しそうに歩いてきます。
コローって静かなイメージの作品が多いのですが、これは話し声が聞こえてきそうな明るい作品。

アンリ・ウジェーヌ・ル・シダネル「三本のバラ」
外の明るさが影を落とす室内、テーブルの上にあるピンクのバラだけが明るく描かれています。
大き目の筆致で描かれています。
さっきまで人がいたような、寂しい静けさが画面を覆います。

ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ「貧しき漁夫」
静かな水辺の舟で祈りを捧げる男性。
舟の中では赤ちゃんが眠っています。
落ち着いた色で統一され、寂しげな印象を与えつつも高い精神性をもたらしています。

パブロ・ピカソ「海辺の母子像」
夜の海辺で、赤ちゃんを胸に抱く母親。
シャヴァンヌの「貧しき漁夫」の隣に展示されていました。
どちらも静かな祈りが感じられます。
こちらは青を貴重とした作品。
母親が手にした赤いバラだけが鮮やか。
これがより祈りを感じさせます。
もとは「悪の華」というタイトルだったそうです。

オディロン・ルドン「ブルターニュの海」
丸く明るい太陽がうかぶ海。
空と海と陸とすべてのマティエールが描き分けられ、とても美しく調和しています。

オディロン・ルドン「ヴィーナスの誕生」
ヴィーナスの誕生といえば、ボッティチェリ。
そんなイメージで見たらびっくりします。
緑色の幻想的な海。
巻貝の中から出てきたのはずいぶんと太っ、、ふくよかなヴィーナス。
美の女神とは認めたくないのですが。。。

《IV. 空間の深みへ》
1883年、モネはジヴェルニーに転居します。
セーヌ河とエプト河が合流する自然豊かな水辺のこの土地で後半生を過ごし、多くの着想源を見出していきました。
特に1890年代から自宅の庭に整備し始めた睡蓮の池は、モネの代表作となる「睡蓮」の連作をめぐる数々の作品を生みます。
ここでは、モネが水面の表現から光の表現を追及した作品が展示されています。

エドマン=フランソワ・アマン=ジャン「日本人の肖像(黒木夫人)」
和服姿で描かれているのは後に貴族院議員となる伯爵黒木三次の妻竹子。
国立西洋美術館のコレクションの核となる松方コレクション。
その所有者、松方幸次郎の銘でモネと松方を引き合わせた人物でもあります。
モネに孫のように可愛がられたそうで、モネの希望でいつも着物で訪れたとのこと。
ジヴェルニーでは、昼食の席で首相クレマンソーもよく一緒だったとか。
すごいな。。
彼女がいたからこそ、このコレクションを見れたのかもしれません。

クロード・モネ「しゃくやくの花園」
赤とピンクのしゃくやくが咲く誇る庭。
晩年の着想源となった庭で最初のころに描かれた作品だそう。
このあと、あの有名な睡蓮の庭が出来ていくのです。

クロード・モネ「舟遊び」
今回のチラシやポスターにも使われている作品。
ボートにのる白い服の二人の女性。
水面には二人の影と空に浮かぶ雲が映っています。
青やピンクをベースとし、明るい印象です。

クロード・モネ「バラ色のボート」
先ほどの「舟遊び」とよく似ています。
こちらはボートがバラ色と明るいのですが、水は緑色と暗いためか全体的に暗い印象。
水面を見ると、映りこむ影と見える水中の水草まで描かれています。
水の深さなどまでもがはっきり感じられる作品。

クロード・モネ「睡蓮」
全面が水面。
ピンクのつぼみが明るい雰囲気にしています。
水面には木々の影が描かれています。
水面の睡蓮と水面に映る影しか描かれていないのですが、華やか。

クロード・モネ「睡蓮」
2つ睡蓮が並んでいました。
こちらはオランジュリーの睡蓮のための習作の一つ。
大きく咲き誇る睡蓮の花。
その下に伸びる茎までも描かれています。
色彩の微妙な違いがとても美しい。
近くでよく見るとかなり厚く絵の具が重ねられています。

クロード・モネ「黄色いアイリス」
うねるような茎、大きい筆致で厚く大胆に描かれています。
眩しいぐらい明るく大きい。

《V.石と水の幻影》
晩年のモネは光と周りが一体化するような幻想的な作品を生み出すようになります。
1890年代から1900年代にかけての作品です。

クロード・モネ「ウォータールー橋、ロンドン」
ロンドン、テムズ河を描いた連作の一つ。
ウォータールー橋が、霧の中にぼんやり。
水と橋の境目はあいまいです。
全体的にピンクが使われ明るい色彩の作品です。

クロード・モネ「国会議事堂、バラ色のシンフォニー」
こちらは夕陽の逆光に浮かび上がる国会議事堂。
国会議事堂はシルエットで表現され、光の強さを感じます。
ピンク色に染まり明るい空は、とても美しい。

クロード・モネ「チャーリング・クロス橋、ロンドン」
明るい橋の上を進む列車の煙が覆う画面。
シルエットで表現された建物。
ぼやけた世界の中にも橋やその影、水面などもしっかりと表現されていて、モネの観察力そしてその表現力に感服です。

クロード・モネ「ルーアン大聖堂」
夕陽を浴びて赤く染まる建物が眩しく美しい作品。
下側には灰色で描かれた影がありますが、これは大聖堂に向かいの建物の影。
モネはこの建物の2階の部屋にイーゼルを立てて、ルーアン大聖堂の連作を制作したそうです。

クロード・モネ「サルーテ運河」
ヴェネチアを描いた作品。
描かれた青い空と建物は画面下にいくにつれてぼけた感じに。
水面から立ち昇る水蒸気でぼんやりとしています。
が、色は爽やかで美しい。

ポール・シニャック「サン=トロペの港」
点描で描かれた作品。
ピンク色に染まる空と海が美しい。
明るい色ばかりで描かれた港はにぎやかで楽しそうです。

といった感じです。
最後のほうは力尽きたのか、文章がいい加減になってきた気が……
うん、気のせいだ。
とてもいい作品ばかりですので、ぜひぜひ行ってみてください。
おすすめの展示です。



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モネ、風景をみる眼 - 19世紀フランス風景画の革新 (その1)

2013-12-27 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2013年12月7日から2014年3月9日。

待望のモネ展です。
今回の展示は国内有数のモネ・コレクションを誇る国立西洋美術館とポーラ美術館の所蔵品をベースに構成されています。
もう、すごい期待。
「モネ展」の都内開催は久しぶり。
回顧展としての展示はたぶん、2007年の国立新美術館開館記念「大回顧展モネ」以来なんじゃないかなぁ。。。
国立西洋美術館が私立美術館と組むことも初めてだそう。
この展示は先にポーラ美術館で開催。
そのときからとってもいい噂が流れていたのですが、なかなか箱根には行けず。
上野に来るのを待っていました。
そしてウキウキで行ってきました!!
平日会社休んで。笑

そして予想以上に素晴らしい展示でした!!!
滞在時間4時間と今まででも最長クラス。笑
メモも多いので2つにわけます。
展示は5つの章に分けられていたので、今日は《I. 現代風景のフレーミング》と《II. 光のマティエール》を書いていきます。

"モネは眼にすぎない。しかし何とすばらしき眼なのか。"

最初に書かれていたこのセザンヌの言葉を見て、胸が震えます。
モネに相応しい賛辞。
そして今回の展示に相応しい。
今回はモネの作品の光や色彩、筆触分割などから、「眼」の軌跡を辿る展示となっています。

《I. 現代風景のフレーミング》
ここではモネがバルビゾン派の影響下に制作した初期の作品やパリの鉄道や駅など1860年代から1870年代の絵画だ展示されています。
また、若きモネに大きな影響を与えたブーダン、マネ、コロー他ピカソやシスレーといった印象派の仲間たちの作品も。
伝統的な遠近法を出発点としつつ移ろう光の下の変化と動きに満ちた19世紀の風景を独自の視線で切り取り、素早い筆致と鮮やかな色彩で描き出しています。
"私の眼はしだいに開かれた。自然を理解し、愛することを知ったのだ"
これはブーダンとの出会いを回想するモネの言葉。

クロード・モネ「並木道(サン=シメオン農場の道)」
モネが24歳のときの作品。
木漏れ日が道に注いでいる情景。
光の様子とか、描いている主題が、コローの「ヴィル・ダヴレー」に似ています。
この場所は芸術家がある集まる場所になっていたようで、ブーダンに誘われ作品を制作していたそう。

カミーユ・コロー「橋のたもと」
と思っていたらコローです。
画面手前から奥へ続く道、そこを歩く人物。
大きな樹木が印象的です。
やはりコロー作品は光が見えますね。

クロード・モネ「セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ」
川遊びをしているのか、ボートには立派な服を着た人が3人。
ボートが波立つ水面に映っています。
揺れるポプラの木々も光を浴びて美しい。

ウジェーヌ・ブーダン「トルーヴィルの浜」
モネの師であるブーダン。
よく空を描いたことから"空の王者"と呼ばれました。
青空がとても綺麗です。
浜辺には着飾った人々が集っています。
ここはパリの上流階級の人々に人気の行楽地だったそう。

クロード・モネ「散歩」
草原を散歩する日傘をさした女性と子供。
遠くにはポプラ並木。
手前の女性は樹木の大きな影の中に入っていて暗いです。
光と影の色のコントラストが目立ちます。
また空の色の微妙な加減が美しいです。

クロード・モネ「グランド・ジャット島」
ここを描いたものはスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が有名ですね。
ここはパリ北西にあるセーヌ河の川中島だそうで、幅200メートル、長さは2キロ。
当時の身近な行楽地として人気だったそう。
左手には蛇行する水とそこに沿った道を歩く人々。
河にはボートも浮かんでいます。
自然溢れる景色ですが、対岸には工場地帯も。
自然と人工物を対比させているというよりも近代パリの溶け込んだ景色といった感じで自然に表現されています。

ポール・セザンヌ「ポントワーズの橋と堰」
なんて色が美しいんだろう。
静かな色ですっきりとまとめられています。
左に道がかかれ中央には大きく川が。
その両岸は木々が並び、橋が架かっています。
橋の向こうには町の景色も。

シャルル・メリヨン「『パリの銅版画』:ル・プティ・ポン」
1853年にオスマン男爵によりパリは劇的に変わります。
ここには改造前の古い町並みが描かれています。
味があっていいじゃないか。

クロード・モネ「貨物列車」
白い煙を吐きながら走る列車。
画面左から右へ向かっていきます。
向こう側には同じく白い煙を吐き出す工場たち。
手前には日傘をさす婦人と男性。
日々近代化していくパリの日常が描かれています。

カミーユ・ピサロ「冬景色」
ゆるやかに曲がる丘陵地帯の道。
そこを歩く2人の人。
全体的に茶系で寂しい印象。
脇には電柱が見えたりとここでも近代化の影響が見られます。

クロード・モネ「花咲く堤、アルジャントゥイユ」
こちらは全体的に明るいです。
手前に咲く花々。
奥には川が見え、そのさらに向こうには煙を吐き出す煙突。
空は夕暮れの光で優しいオレンジ。
のんびりとした日常が伺えます。

フィンセント・ファン・ゴッホ「ヴィケラ運河にかかるグレーズ橋」
明るく強い色彩が目をひく作品。
川で洗濯する人々が描かれています。
これはゴッホがアルルに到着してしばらくしてから描かれた作品。
運河の目の覚めるような青が強烈です。
また、ボート、洗濯をする女などで赤が使われていてとても目立ちます。
ゴッホの作品はいいなぁ。
強い光を表現しようとしていた様子が伺えます。

ピエール=アルベール・マルケ「ポルト=ヴェルサイユの雪景色」
雪積もる景色です。
灰色の空に煙を出す煙突。
薄暗い景色が冬の昼の情景をよく表現しています。

クロード・モネ「サン=ラザール駅の線路」
蒸気機関車の煙がもうもうと立ち込める駅。
着いたところなのかこれから出発するのか。。
建物は濃い青でシルエットで表現されています。
煙が画面を覆いつくすため、人物などはぼんやりと描かれているのみ。
白とグレーの世界で近代化のパリを幻想的に描いています。

《II. 光のマティエール》
1880年代、モネは身近な田園風景を描く一方、より力強く原始的な自然の姿をもとめて旅に出ます。
"要するに私は海に夢中になっているのです。しかしいうまでもなく、本当に海を描こうと思ったら、海を毎日あらゆる時間に同じ場所で見なければ、そこでの海の生命を知ることはできません"
新しい着想源を求めて、ノルマンディーやブルターニュの海岸へ向かいます。
モネの光への追及は深まっていきます。
ここでは印象派としての活動に区切りをつけた1880年代から1890年代の作品を中心に展示されています。

クロード・モネ「ラ・ロシュ=ギュイヨンの道」
建物の遠景を背景に手前から奥に続く道。
夕陽のピンク色の光と青い影が画面を覆います。
この作品は初個展開催で出品した18点のうちの1点。

ギュスターヴ・クールベ「狩猟者のいる風景」
森の中の川に水を飲みに来た2頭の鹿。
手前の大きな岩には狩猟者が隠れています。
静かな緊張感の漂う空間。
水面に映る景色までも美しい。

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「森の中の少女」
森の川辺に立つ少女。
牛は川の中。
森や空は淡く描かれ、コローっぽい空気が漂います。

カミーユ・ピサロ「エヌリー街道の眺め」
筆触分割で描かれた緑いっぱいの景色。
これ好きです。
木々は細かく、手前は大きく置かれています。
光が明るく眩しい作品。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「木かげ」
かなり細かい点描で描かれています。
葉の茂る木々、地面に落ちた葉。
ずっと奥へ続く道。
柔らかい印象の作品。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「エッソワの風景、早朝」
ザ・ルノワールなタッチの作品。
並木道には仕事に向かう農民が歩いています。
淡い色が優しく美しいです。

カミーユ・ピサロ「エラニーの花咲く梨の木、朝」
点描で描かれた作品。
青い空が印象的です。
背の高い木々が並び、奥には赤い屋根の家。
そして風にそよぐ梨の花。
色彩が明るく朝の爽やかな感じがよく出ています。

ピエール・ボナール「ミモザのある階段」
明るい黄色の景色です。
青い空に黄のミモザがよく映えます。
大きめの筆致で描かれた作品。

クロード・モネ「ジヴェルニーの積みわら」
積みわらを描いた連作の一つ。
ポプラ並木を背景に、日を照り返す牧草地、そして積みわらが描かれます。
積みわらは逆光となり、日差しの明るさがよく伝わってきます。

クロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」
真っ赤な太陽が照らす水面は赤から黄へとグラデーション。
川には解氷が浮かんでいます。
光の変化の表現が素晴らしい。

ギュスターヴ・クールベ「波」
さすがクールベといった印象の作品。
荒々しいタッチで迫りくる波を描いています。
力強さが伝わってきます。
岩に当たり、砕ける様子も迫力満点。

ジョルジュ・スーラ「グランカンの干潮」
砂浜に傾く船が描かれています。
傾いた船のバランスなどが絶妙です。
色彩も青をメインに落ち着いた色合い。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「ムール貝採り」
ルノワールらしい暖かい色で描かれた作品。
海も日の光があたりきれいな色に変化しています。
描かれている子供の顔も可愛らしく幸せな気持ちになれる作品。

今日はここまで。
かなりの量書いた~。
明日、残りを頑張って書きます。



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牛タン、牛タン、牛タンタン

2013-12-26 21:30:00 | 日常
そうそう、牛タン忘れたよ。
ちゃんと食べました。

が、私、体調崩してまして。。
木曜夜から37度代の微妙な熱があったのですが、金曜日はどうしても会社を休めず。
薬を飲んでごまかしている状態でした。
まともなご飯を木曜夜から食べていなかったのです。。
そのためか、ご飯をほとんど食べれず。。
これも完食できなかったのです。。。
あぁ、後悔……


行きの新幹線でも牛タン弁当食べたけどね。笑


おまけに、お土産のチョコ餅。
このキャラクターがかわいい。
青葉城址でも見かけました。
あとは笹かまぼこも買いました。
写真はなし。
美味しかったです。


式では余興やりました。笑

楽譜のデコレーションだけは頑張った!!!!!笑

みんなと協力してできたことはとてもいい思い出。
私は素晴らしい人たちに恵まれています。
なお、披露宴では緊張でご飯食べられませんでした。笑



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仙台

2013-12-25 21:30:00 | 日常
3連休の最初の2日(21-22日)に仙台行ってきました!!
友達の結婚式に参加のためですが、ちょっと観光したので。


初音ミク色と話題になった(!?)はやぶさで行きました。
初!!東北新幹線。
どきどきです。


正宗です。
暗いです。。
なんせ日が沈んでからだったので。。。


光のページェントというイルミネーションも見てきました。
綺麗でした~。


寒かったけど。


人も車も多くて多くて。
年の瀬の独特な雰囲気たっぷりでした。



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うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)

2013-12-24 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都現代美術館

会期は2013年10月3日から2014年1月19日。

なんともかわいらしい名前の展示です。
今回はデザインの展示。
日々進んでいくデザイン。
絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増してます。
そのようなデザインの実践に焦点を当て、現代社会の様々な要素や出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の表現が展示されています。
この展示が目指しているのは、今回の展示作を体験することにより、既存の知識体系や情報伝達のあり方を問い直し、私たちがより能動的に世界と関わる方法を探るきっかけとなること。
世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験を、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスに例えているそうです。
うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴。
だから「うさぎスマッシュ」
今回、撮影可能でした。
驚きの体験を写真とともに紹介します。

まず展示会場で目にしたのはこちらの窓。

レアンドロ・エルリッヒ「ロスト・ガーデン」

覗き込むとびっくり。

窓の向こうに自分がいる!!
(顔は隠させてもらいました。笑)
このお庭、微妙に奥行きや左右がずれていてさっそく不思議の国なのです。

そうそう、私が映っている先ほどの写真。
よく見たら頭から何か生えている様子が確認できるかと思います。

なんと今回の音声ガイド、うさ耳なのです
かわいい~
けど、恥ずかしい……
罰ゲームの視線を浴びつつ鑑賞です。
使い方はいつもの音声ガイドと一緒。

このマークがついたところで聞くことができます。


AMO「EUバーコード」
左は宗教を右は政党の分布を地図に当てはめ配置したもの。
勢力が分かりやすくておもしろい。


アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室+筑波大学貝島研究室
「1000年に学ぶ。戻って住む。忘れない。」
ここに描かれているのは姫路城にポンテベッキオなど長い年月を経て現在に残る建物。
災害からの復興や新しい都市の模索を提案するもの。


マニー・ウェーバー「丸太婦人と汚れたうさぎ」
丸太に腰掛けるうさぎ。
汚れたうさぎは疲れきっているかのよう。
うさ耳つけた自分ももちろん2ショット撮った。笑


竹村真一+Earth Literacy Program「触れる地球」
気象情報や衛星画像、人口密度などほぼリアルタイムに更新される地球儀。
その項目は100以上になるそう。
これを見ていれば世界でおこっていることが同時にみれちゃいます。

ちょっと時間がなくて、後半は駆け足で見ることになってしまったのですが。
スプツニ子!の「ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩」はじっくり見たかったよ~。
絶対好みな感じがしました。

とにかく楽しい。
美術が苦手な人もこういった展示なら楽しく見れるはず。
ぜひぜひ音声ガイドも借りて(300円です)うさぎと一緒に不思議な世界を楽しんでください。



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吉岡徳仁-クリスタライズ

2013-12-23 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都現代美術館

会期は2013年10月3日から2014年1月19日。

今回は吉岡徳仁氏の個展になります。
これまでにも東京国立博物館表慶館で行われた「『Story of…』カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」(こちらは総合監修)、森美術館「ネイチャー・センス展」などで作品を見ています。
今回は大規模なインスタレーション他、日本初公開や新作を含み、その作品の世界を初めて包括的に概観できる展示となっています。
過去最大規模の個展とのことで楽しみに行ってきました。

クリスタライズ(Crystalize)
=形を与え、結実させる

今回の展示の名前にもなっています。
「―自然から生み出される。」という言葉に込められた、吉岡氏の考える人間と自然の関係性とは何か。
それが「クリスタライズ」する光景。

今回の展示は一部撮影可能でしたので、一緒にご紹介します。

「ウォーターブロック」

吉岡徳仁の作品のなかではお馴染みのもの。
きらきら輝くベンチです。
ずっしりと重そうな感じがします。
これ、いいなぁ。。
何度見ても欲しくなる。。。

そしてちょっとだけ見えるかな。
背景にあるたくさんのストロー。
今回、このストローの山たちが会場を区切るための仕切りとなっていました。
ストローの山を掻き分けて進むと出てくる展示品。
ちょっとどきどきして面白いです。

その次はクラッシック音楽が響く部屋。
曲目は「白鳥の湖」
ここにあるのは結晶の絵画「Swan Lake」
なんてなんて美しいのか。
結晶というある意味どう成長していくか分からないものがこんなにも規則正しく美しいとは。

その後は結晶化したバラの彫刻「Rose」
7本の糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」
どちらも素晴らしいのですが、7本の糸を元に完成された「蜘蛛の糸」は元となったものと成長中のものが見れます。

そして500個ものクリスタルプリズムで作られた「虹の教会」

なんて美しく、居心地のいい空間なんだろう。

高さは12メートルを超え、広々とした空間です。
奥から洩れる光が眩しい。
ここは「ウォーターブロック」が配されていて座ることが可能。
ちょっと嬉しい。

最後には代表作の「パーネチェア」と「ハニーポップ」も展示されています。
またこれまでの仕事を紹介する映像も。

展示数は少ないのですが、美しく幻想的な世界に大満足な展示です。



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小さい

2013-12-22 21:30:00 | 食べ物
小さいと可愛く見えるのはなぜだろう。

小さなパン。
中にはそれぞれクリームが。

小さいとすぐに食べてしまって。
もっと味わえばよかったなー、と後悔。



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