RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

レオナルド・ダ・ヴィンチ展 - 天才の肖像

2013-05-31 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都美術館

会期は2013年4月23日から2013年6月30日。

「春です。レオナルドです。」
となんとも呟きたくなるキャッチフレーズがついたこの展示。
やっとや~っと行ってきました。

ダ・ヴィンチの展示はこれまでも数回行っていますが。
Bunkamura、よかったよね~
思い出してもうっとり。
というわけで「万能の天才」ですもの。
今回も期待期待♪

イタリア、ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵する作品を中心にした展示です。
このアンブロジアーナ図書館・絵画館。
17世紀初頭に設立されたもので、コレクションが日本で紹介されるのは今回が初めて。
今回は油彩や素描コレクションから厳選された作品約100点の展示です。

まずは、アンブロジアーナ図書館・絵画館についての紹介がありました。
アンブロジアーナ図書館・絵画館はローマのヴァチカン美術館と共にカトリック世界の双璧をなす由緒正しい図書館とのこと。
ボッロメオ枢機卿が1618年に自らの蒐集した美術品を図書館へ寄贈したのが始まりで、併設の美術学校と絵画館の礎になったそうです。

ヴェスピーノ(本名アンドレア・ビアンキ)「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチの同名の作品の模写です。
この作品のレオナルド作は2つありますがロンドン・ナショナルギャラリーの方とのこと。
これはボッロメオ枢機卿の依頼でレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の記録と保存を目的に制作されたものだそうです。
ボッロメオ枢機卿って美術が好きな方だったのかな。
なんとなくこういった活動を聞くと嬉しくなるよ。
岩窟の中で聖母子と聖ヨハネと天使が座っています。
ナショナルギャラリーのオリジナルと比べると光輪や聖ヨハネの十字架が描かれていないそうで、オリジナルの方が後から描き加えられたという説の裏付けになっているそう。
う~ん、おもしろいですな~。
ただこちら、顔や額がゴールドでかなりテカテカしてて。
ちょっと違和感覚えました。

ここで個人的に目を惹いたのは「東方見聞録」
あのマルコ・ポーロの、教科書で学んだ「東方見聞録」
その写本です。
当時、大人気だったらしく、複数の言語に翻訳されていたそうで、ラテン語版とヴェネト方言版がありました。
きれいな字でしたよ~。
何が書かれているのかは一切分かりませんが。。
本物を見れたことにちょっと感激。
あと、地図なんかもありました。
当たり前ですが、今とだいぶ違います。
でもイタリアの形はけっこう似ていました。

で、今回の目玉。
「アトランティコ手稿」
アトランティコとは台紙に使用された紙がアトラス(地図帳)と同じ判型だったことに由来したそう。
死後に弟子のメルツィによって冊子にされ、彫刻家、蒐集家の手を経て1632年にアンブロジアーナ図書館・絵画館に寄贈されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の中で最も大部なものです。
1118枚からなり、初期から亡くなる直前までの素描や覚書があるとか。
今回は22点、展示されていました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:レオナルドの蔵書目録」
レオナルド・ダ・ヴィンチの蔵書の目録です。
紙の下のほうに右寄せで書かれています。
読めないから何が書かれているのか、かの有名な鏡文字なのかも分かりませんでしたが。。
字が小さいです。。。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:浮き輪と可動橋の構造」
浮き輪をつけて泳ぐ男性が描かれていました。
なんだかかわいい。
これ、西洋美術史上初の泳ぐ人の姿であるかもしれないとのことです。
浮き輪してるって事にも惹かれる(笑)

レオナルド・ダ・ヴィンチ「音楽家の肖像」
今回のチラシにも使われている作品。
ダ・ヴィンチの油彩です。
ミラノ時代の傑作とされています。
現存唯一のレオナルド・ダ・ヴィンチの男性肖像。
赤い帽子をかぶって、手に小さな紙を持っています。
この紙は楽譜だそうで、ここから「音楽家の肖像」となったそう。
髪の毛はくるくるしているのですが、かなり細かい。
明暗も強いです。

この時代の画家達は多くが工房を持っていました。
有名なのはラファエロですかね。
レオナルド・ダ・ヴィンチも持っていましたが、かなり小規模で弟子は5~10人程度だったとか。
活動もミラノ周辺と限られていましたが、かなりの追従者がいて工房の弟子と追従者を合わせて「レオナルデスキ」と呼ぶそうです。

ベルナルディーノ・ルイーニ「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」
レオナルデスキの画家です。
油彩にポプラの板。
色鮮やかで500年以上も前のものとは思えない。
人物の穏やかな様子、衣服の柔らかそうな感じ。
背景の暗さで人物が浮かび上がるかのように感じました。

ベルナルディーノ・ルイーニ「幼子イエスと子羊」
幼いイエスがこちらをみています。
髪の毛ふわふわでくるくるでやわらかそう~。
ほっぺたもぷにぷに。
質感まで伝わってくるような感じです。
でもじっと見つめられるとちょっと怖いかんじも(笑)
イエスと子羊の組み合わせはダ・ヴィンチが試みたもののひとつ。
それをこういった形でみれることも感慨深い。

レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆は油彩は1点、あとは手稿などと思っていたより、、名感じはありますが。
もともと貴重なレオナルド作品。
これだけ見れたことに満足です。
やっぱりルネサンスは知っておきたい、見ておきたい。
西洋美術館ではラファエロを、そして今回はレオナルド・ダ・ヴィンチを。
秋にはなんと、ルネサンス三大巨匠に最後の一人、ミケランジェロの展示もあります。
今年はルネサンス&イタリア芸術に注目!!かな。



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じんじゃー

2013-05-30 21:30:00 | ミュージアムショップのお菓子たち
大神社展でオリジナルグッズを購入してきました

和風の可愛らしいパッケージに入っているのは飴
「ジンジャー飴」¥500
ジンジャーの香り豊かな飴です。
ちなみに裏にはこんな図が。

全国の神社。
こまかいとこまで気を使ってるなー。

神社展でジンジャーアイテム。
こうゆう駄洒落がトーハクで出るとは。
べたべたすぎてなんだかほっこりした気持ちになったよ。
好き!!(笑)

あと富士山クッキー買いました。

1つ¥150-
富士山もパワースポットだしね。
胡椒は絶対美味しそうだなー。

他にはジンジャークッキー(¥500)、ジンジャー糖(¥400)もあります。
神社エールなるものもありました(笑)
神々が応援してくれるなんで

これを食べたらきっとパワー全開!!なハズ。



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国宝 大神社展

2013-05-29 21:30:00 | 美術
見てきました

東京国立博物館

会期は2013年4月9日から2013年6月2日。

トーハクといえば、国宝や重文たっぷりの展示。
「興福寺阿修羅展」「空海と密教美術展」「法然と親鸞」など様々な展示で国宝や重文を扱い、また観客動員数を伸ばしてきましたが。
よく考えたら「寺院」ばかり。
今回は仏に負けるかとばかりに(!?)神様大集合!!な展示です。

さて、今回の展示は「神社」
今年は伊勢神宮の第62回式年遷宮が行われるそうで、それを記念して神社本庁をはじめ全国の神社の全面的な協力を得て、神宝などがまとまった形で観られる展示になっています。
ちなみに、式年遷宮というのは20年に1度御社殿を作り替えて神様にも移って頂くという大規模な儀式。
およそ1300年前に第1回が行われてから現在まで続けられているそう。

「紅麻内衣」
広島、厳島神社所蔵の国宝です。
安徳天皇の産着、との伝承あり、と。
私は平家物語大好きっ子なので壇ノ浦の戦いあたりで泣くのですが。
幼い安徳天皇が入水したってだけで泣きそう。。
深い赤い色。
目を惹きます。そして胸がぎゅっとなる。

「梅蒔絵手箱」
国宝です。
そして我が地元、静岡の三島大社所蔵です。
うん。
もともと蒔絵は好きですが。
化粧道具などを納めた手箱だそう。
細かいところまで丁寧に細工されていて、また梅の花の小さく可愛らしいようすもすごく好き。
北条政子奉納だと伝わっているそう。

「富士浅間曼荼羅」
所蔵は静岡県の富士山本宮浅間大社。
全国の浅間神社の総本社です。
富士宮の浅間神社です!!
そして私の毎年の初詣先(笑)
母親の実家が徒歩10分弱なので、小さいころからおなじみの場所。
そこにトーハクで出会うとは……
大きくそびえる富士山。
手前には浅間神社。
富士山の右には日輪、左には月輪。
富士山の中央には金色の参道。
頂上には鳥居があり、富士山自体がご神体という雄大な作品です。
いや~、さすが静岡。(笑)
ちなみにですが、富士山頂は浅間神社の所有です。
所有、というと若干の語弊がありますが。
浅間神社は富士山の8合目から山頂までの土地を境内としています。
浅間大社が位置する富士宮市街地の「本宮境内」に対して、富士山頂部(8合目以上)は「奥宮境内」。
富士山頂には浅間大社の奥宮もあります。
……描かれている山頂の鳥居はこれのことだと思います。
しかし正式に土地登記されていません。
ただ1974年の最高裁の判決では8合目以上の富士山頂部の土地は、浅間大社の「境内地」、すなわち所有地である事が明確に。
静岡でも山梨でもなく浅間神社。
ただ、ここには郵便局もあります。
富士山頂郵便局。
郵便番号もあって、〒418-0011
富士宮郵便局の管轄です。
もう静岡でいいじゃん。

「直刀 黒漆平文大刀」 茨城・鹿島神宮
見ての感想は「大きい」
2m以上ある巨大な刀。
直刀としては日本最大のものだそう。
鞘は黒漆塗りでした。
装飾も見事で大きいものにありがちないい加減さはなく国宝に、神社所有にふさわしい立派なものでした。

そうそう。
「日本書紀」や「古事記」の写本も展示されていました。
教科書で見たものが現実に見れると感激です。

トーハクといえば《国宝・重文〇〇件!!》《展示品の〇〇%は国宝!!》といった国宝たっぷりの展示をしてきています。
今回は国宝・重文が180件!!
本当に日本中の貴重な品が集まった感じです。
ありがた~いものにたくさん出会える上に国宝たっぷりとはなんとも拝みたくなる展示です。



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ハウスのDJ します。

2013-05-28 19:30:00 | 日常
書こうか迷ったんだけどね~。

こんな紙、貰いました。
貰ったというか、くっついていました。
バックに。
セロテープで。

すみません!
銀座でお見かけして
気になったので
良かったらメール下さい!
明治大 政経出身
西村
ドコモのアドレス
趣味でハウスのDJをします。

字が汚いけどこんな感じ。
一応、個人情報なので一部加工しました。

これ、2回目なんだ。
前回は銀座じゃなくて渋谷。
だから文面も「渋谷でお見かけして~」
前回は持っていた紙袋にセロテープでくっついていた。
紙は同じわら半紙にペンも多分同じ。
書体も文面も名前も同じ。
ただ、前回、いつもらったかの時期が不明確なんだよね。
というのも、その紙袋、片付けていたら発見され、そんな紙がくっついていることに気付いたという(笑)
ただ、2~3年ぐらいは前だと思うんだよね。。。

こうゆうのに連絡することって絶対ないから1回目は気にもしていなかったんだけど。
2回目になると気になって。
だって、これ常習でしょう。
セロテープ持ち歩くってなかなかしないと思うんだ。
で、ちょっと調べたら同じような紙貰ったって人のBlogを見たからさ。
文面一緒だし、紙もペンも字体も一緒だったの。
ただその人は岡崎さんからだった。
名前、複数あるみたい。
これ、メールしてみるべき??
すっごく気になるんだけど。
前回の紙捨てちゃったのを後悔してる。

前回はもっと読めなくて。
今回は前回より読めたの。

ただ気になるのが
「趣味でハウスのDJします」
ここ。
前回も同じこと書いてあったけどさ。
日本語おかしくない!??
趣味でやっているなら「DJしています」じゃないのかな……。
こんなこと気にしちゃいけないのかな。。

とりあえず、貼られたことに気付かなかったってことが気持ち悪いんだよね。
2回とも家に帰ってから気付いたから。
これ、勝手に貼られたことってなにか罪に問えるのかな。。

どうしよう。
気になる。
誰か情報こっそり下さい。
いや、無視すればいいんだろうけど。。。



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グレートジャーニー人類の旅~この星に、生き残るための物語

2013-05-27 21:30:00 | 美術
見てきました

国立科学博物館

会期は2013年3月16日から2013年6月9日。

「グレートジャーニー」
アフリカに生まれた人類が、世界中に拡散していった人類最大の旅路を、イギリス人の考古学者ブライアン・M・フェイガンはそう名付けました。
今回の展示は1995年からフジテレビで放送されたドキュメンタリー番組「グレートジャーニー」をベースに、人類拡散の歴史と厳しい環境で暮らす人々の姿などを、人類学・考古学・民族学など様々な方向から捉え検証したものとなっています。
また2006年からは日本人の祖先が日本列島に到達したレートを巡る「新グレートジャーニー」も放送されました。



番組で関野さんが旅で辿った熱帯雨林・高地・極北・乾燥地帯の4つのエリアを、その地で生きている人々の生活や知恵を、紹介しています。
一部撮影可能でしたので写真とともにどうぞ。


熱帯雨林に住む人の住居の模型。
蝙蝠などが入りにくいように小さな入り口になっているとか。

この近くにウーリーモンキーという動物の剥製がありました。
なんと、これ、食べるんだそうです……
調理方法まで解説されていました。

ここにあった展示品で注目は「干し首」
国立化学博物館に収蔵されてたものが10年ぶりに展示です。
かつて世界には首狩りを実践していた多数の部族がいました。
部族間の抗争の戦果として、宗教的な意味合いから。。
しかし時代が変われば意味も変わる。
19世紀中ごろから、アマゾンの先住人たちは観光客目当てにお土産として干し首を売買していました!!!!!
おっそろしぃぃぃぃ。
これもお土産用に持ち帰られたものだそう。
ここは撮影不可です。
可でもしないかな……


こちらは高地の住居。
南米の高地といったらインカ帝国ですが、そのあたりになります。






とうもろこしにじゃがいもにとうがらしに……おなじみの食材。


そしてアルパカ
って、このアルパカ、もふもふしてない!!!!!
もふもふしてないアルパカなんて……

続いて、極北。

おうちの中でお肉を干しています。
重要なタンパク源ですから。


トナカイの毛皮でつくられた防寒具。
マイナス40度の世界でも汗をかくぐらいにあたたかいとか。
すごいな、トナカイ。


大きい~。
近くに映像がありましたが、これを捕獲し捌いていました。
なかなか衝撃の強い映像でしたが、これも生きるため。


移動はやっぱりトナカイのソリだよね

そして乾燥地帯。

ゲルです。
モンゴルなどで遊牧民が主に使用しているもの。
入り口から左が男性、右が女性と使うところは分かれているようです。


らくだ、大きいよ~。

そしてここにも注目のものが。
「チンチョロミイラ」
チリ北部のアタカマ砂漠からの初来日(!?)です。
ミイラといったらエジプトを思い浮かべますが、チリではエジプトよりも古くからミイラの文化がありました。
今回のミイラも約5000年前のもの。
こちらも撮影不可ですので気になる方は会場で。


こちらは関野さんが東南アジアから日本まで航行した手作りの「縄文号」

そしてこちらもちょっとニュースになったかな。
アファール猿人復元プロジェクト。
ナインティナインの岡村さんが復元学術モデルを務めたってことで。

う~ん。
猿人のころから、家族という単位があったことが感慨深い。

そんなことを考えつつミュージアムショップへ。

「グレートジャーキー 鮭の旅 この川で、子孫を残すための物語。」
うん、おもしろくっていい!!!
買わなかったけど(笑)



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上野より愛をこめて

2013-05-26 21:30:00 | 美術
お手紙が届きました

ラファエロ展の開催記念で展覧会ロゴとロディの消印サービスがありました。
ロディ(Rody)はイタリアのレードラプラスティック社が発売している馬をモチーフにした乗用玩具。
今回、ラファエロ展のナビゲーターも務めています。

このサービス、期間は5月21日から5月24日で10時半から16時のあいだ。
5月23日に会社休んで行った私は(笑)さっそくやってきたよ。
前日にHPを見て知った私は家で手紙を書き書き

切手ですが、会場でもロディの切手を販売しているようですが。
ここは日本代表、キティちゃんで行かねば!!!!!

あれ、、この流れ、、、どこかで、、、、と思った方はこちらの記事をどうぞ(笑)
乃木坂より愛をこめて


この状態で出してきたよ。

届いたのはこちら。

うわっ、写真光が強すぎ(笑)
でも、かわゆす!!!!!



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水玉の履歴書

2013-05-25 21:30:00 | 美術
買っちゃいました
水玉の履歴書

草間の初の新書。

内容は少なめなのであっさり読み終わりますが。
この人の言葉の選択好き。
そして時代を考えてもこの人はすごい。
この人のパワーの10分の1、100分の1の力が私にあったら……。
私はここにいないかな(笑)

まだまだ作りたいもの表現したいものがいっぱいあって、時間が足りないそう。
作品が世に出る瞬間を楽しみにしています。
月並みな言葉ですが……。


ジョージア・オキーフがいい人過ぎて好きになります(笑)



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ラファエロ

2013-05-24 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2013年3月2日から2013年6月2日。

ルネサンスを代表する画家、ラファエロ・サンツィオ(1483-1520年)
ルネサンス絵画を完成させ、後の画家達の手本となった人です。
美術の才能に秀で、美男子でモテモテだった、37歳の若さで亡くなった、、、
とか断片的な情報は知っているけれど。
そして他の展示でいくつかの作品を見たことがあるけれど。
本格的な展示は初めてかな。
今回、ラファエロの作品23点に、ラファエロの周辺で活動した画家たちや、彼の原画による版画、それを図案化した工芸品等に至るまで、計約60点の展示です。
ラファエロ作品はイタリアに行った際にヴァチカンで見ているのですが。
今ほど美術に興味が強くなくて……
また絶対行こうとは思っています。
ので、今回の展示で勉強です。

ラファエロ・サンツィオ「自画像」
一番最初に展示されていました。
20代はじめの頃の自画像です。
黒いベレー帽を被り、ちょっと長めの髪のラファエロが振り返っています。
涼しげな顔立ち、って感じかな。
知性はありそうな雰囲気。
全体的に柔らかな印象です。
穏やかな性格で、一様に皆に褒め称えられる人物だったそう。
「ラファエロという人物には、優しさ、勤勉さ、美しさ、謙虚さ、品の良さを通して魂のあらゆる美点が光が輝いている」
後世の画家、ヴァザーリはラファエロをこう評したそう。

ラファエロ・サンツィオ「若い男の肖像」
赤い帽子をかぶった男性の肖像です。
長い髪でちょっと微笑んでいます。
最初の自画像にもちょっと似ている。。
優しそうな感じとか。

ラファエロ・サンツィオ「無口な女(ラ・ムータ)」
口を結んでいるので無口な女と呼ばれるそうです。
これは手を組んで座る女性の肖像。
あら、このポーズ、、モナ・リザ??
ラファエロは1504年にフィレンツェに進出。
この頃のフィレンツェではレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティが政庁舎の壁画の注文を受けて下絵を制作していて、ラファエロは2人の芸術から大きな刺激を受けたそう。
モナ・リザのような優美なポーズもこの影響があるそう。

ラファエロ・サンツィオ「聖家族と仔羊」
仔羊に跨る裸のキリストと、それを支えるマリア、その後ろに杖をつくヨセフ。
仔羊と幼いキリストという組み合わせはよく見かけますが、この構図はレオナルド・ダ・ヴィンチによって試みられたそう。
この作品もダ・ヴィンチ作品を参考にしているのでは、とのこと。
仔羊はキリストのその後の受難を示すもの。
ヨセフの表情が曇って見えるのはそうゆう理由かな。

ラファエロ・サンツィオ「大公の聖母」
ラファエロの数ある聖母子像のなかでも最も有名で、今回の目玉!!!!!
ポスターにも使われている作品です。
黒い背景に、青と赤の衣のマリアが裸の赤ん坊のキリストを抱いている姿。
マリアの優しそうな眼差しや穏やかな様子がとても気品あり素敵です。
服の鮮やかな青も爽やか。
背景が黒だと色が映えて美しすなぁ~と見ていたところ、ラファエロが描いたときは窓が描かれていたそう。
後世になって、背景が黒の聖母子像が流行り、そのときに黒く塗りつぶされたのだとか。。
なんかがっかりエピソード。。
あと、聖母子像ってよくあるのに、なぜ"大公の"なのか。
ときは18世紀末。
ナポレオンはフランス軍を率いてトスカーナ地方に進軍。
ときのトスカーナ大公であったフェルナンド3世の治世はこの進軍で一度終わります。
フェルナンド3世は亡命先のウィーンに送り届けられた「大公の聖母」をことのほか大切にし常に身近に置いたそうです。
こうしてこの聖母像は「大公」の聖母と呼ばれるようになった。
というこちらはぐっとくるエピソード。

ラファエロはキリスト教世界の中心都市ローマで働く機会を伺っていたようで、1508年についにその機会が。
当時の教皇ユリウス2世が居室の装飾のため同時を代表する画家をローマに呼び寄せたそうで、その中にラファエロも。
当初はチームの一員だったものの、やがて全体の装飾を任されることになったようで、大きなプロジェクトをいくつも手がけていたそう。
その後1514年にはサン・ピエトロ寺院の造営主任になったり。
古代遺跡の保護などにも携わったり。
ヴァチカンでは多くの人文主義者と交流したそうで、ラファエロほど貴族や学者と交流した画家はそれまでいなかったとのこと。
しかし、1520年に37歳の若さで熱病によって亡くなります。

ラファエロ・サンツィオ「友人のいる自画像」
2人の男性が描かれています。
後ろに描かれている人物がラファエロ本人とのこと。
手前に描かれている男性のモデルが誰かは分かっていないそうですが、一番弟子のジュリオ・ロマーノではないか、とのこと。
すっごく仲がよさそうで本当に友達のよう。
師弟関係って幹事ではないな~。
ラファエロはこの作品を描いた年に亡くなったそうです。

最後にはラファエロから影響を受けた作家達の作品がありました。

ジュリオ・ロマーノ(本名:ジュリオ・ピッピ)「聖母子」
一番弟子の作品。
ラファエロは熱心に指導をしたそうで、その中でもジュリオ・ロマーノはマントヴァの宮廷画家を務めるほどの腕だったとか。
この聖母子像は今まで見た中でも一番、柔らかい印象があります。
マリアと幼くてやんちゃな印象のキリストが頬を寄せて微笑んでいます。
手には花も持っています。
とっても仲のよい親子、といった印象。
色鮮やかで綺麗だし、肉体の柔らかそうな感じもすごく素敵でした。
マリアの服が赤と白、そして緑が使われていることもおもしろい。

会期末も近いということで、かなりの混雑のようです。
最終週は閉館時間が20時まで延びるそう。
日本でこれだけのラファエロ作品が見れる機会はそうそうない。
現地で見るにしても大変なはず。
この貴重な機会にぜひぜひ行ってみて下さい。

おまけに。

こんなのありました。
ここでポーズを決めたなら、あなたも聖母の輝き(笑)



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うっとりしませんか

2013-05-23 21:30:00 | ミュージアムショップのお菓子たち
展示を見た後はカフェでゆっくり限定メニュー♪
とはよく思うのですが。
「貴婦人と一角獣展」を見た日は混んでいてそれが出来ませんでした……
が、後日、六本木に来てお茶したくなったので。
国立新でのんびりカフェタイムです

今回は2階のサロン・ド・テ ロンド。
巨大な逆円錐の上部にある円形(ロンド:仏語)の空間です。

「貴婦人と一角獣展」限定のメニューは
「貴婦人と一角獣」タピスリーへのオマージュ
チョコレートのジェノワーズ ココナッツのソルべ ブラッドオレンジソースと共に

コーヒーまたは紅茶がついて1,350円。

千花模様(ミルフルール)の鮮やかな朱色は、チョコレートとの相性の良いブラッドオレンジソースで表現。
ケーキはピスタチオやナッツを敷いて草地に見立てられ、貴婦人や動植物のモチーフが。
かわいいし、美味しい
最初の一口をどこから食べるか迷ったけど、食べ始めたらあっとゆうまでした。
白いのはクリームかと思ったらココナッツアイスでした。
これおいしかった
チョコレートケーキ自体もおいしかったよ。

朝の開館時間からお昼も抜いて美術展巡りをした後だと、余計においしく感じる(笑)
お昼食べる時間がもったいないからお昼ご飯は食べないことが多いんだけど。
さすがに疲れたので。。。
休んだらこの後も1つ行くよ!!!!!(笑)

本当は3階のブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼで特別限定メニューを食べたかったけど。
そんなに優雅に食べる時間はさすがになかったので。。
写真で限定メニュー見たらおいしそうだったの~(≧ω≦)
ポール・ボキューズおいしいよな~
たまにはに行きたい。



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デザインあ展

2013-05-22 21:30:00 | 美術
見てきました

21_21 DESIGN SIGHT

会期は2013年2月8日から2013年6月2日。

今回は、デザインあ。
NHK Eテレで放送中の教育番組「デザインあ」を展覧会にしたもの。
テレビを見ない私なので知らなかったのですが……
テーマは、「デザインマインド」
洞察力や創造力とともに、無意識的に物事の適正を判断する身体能力は、日々の生活や行動をするうえで欠かせないもの。
この両面について育まれる能力を「デザインマインド」と呼んでいるようです。

とまぁ細かいことは置いといて。
撮影可でしたので撮ってきた写真と紹介したいと思います。

「あ」れ?

展示のタイトル。
一緒に撮影可能です。

「あ」ら!

「あ」の字の一画が欠けています。
自分自身がその一画になって「あ」を完成させよう、というもの。
私は一人なのでもちろん(!?)しません。。


壁にもたくさんの「あ」が。

モノ・オトと映像の部屋

番組の「うた」のコーナーが部屋中にひろがります。
とのこと。
これ、なかなか面白くって、頭にいつまでも残ります。

「5つのテーマ」
「お寿司」、「本」、「器」、「お金」、「学校」の5つのテーマで、デザインを観察するメイン展示室。
身の回りにある日常のモノから、デザインとは何かを楽しく示しています。

お寿司の解散

お寿司をばらばらに分解したもの。
ちょっと、、おもしろい。

お寿司のいろいろ

様々なお寿司を観察です。
夕飯はお寿司に食べたいな……

ちょうどいい

まぐろの握りといくらの軍艦巻き。
大きいものから小さいのまで「ちょうどいいもの」と「ちょうどよくないもの」が並べられていました。
いつも食べているサイズは?って考えるととっさには出てこない。
なお、私はいくらが苦手です。

ごちゃまぜ文庫

よく知っている題名の本。
題名が上下に分かれているのでそれを組み替えて新しい題の本を作ろうというもの。
この展示、小さい子どもがきゃっきゃしているものが多かったのですが、これは大人のほうが楽しんでそう。
"不思議の国の無常"は社会派なにおいがするし、"ジャックとアリス"は恋愛小説、"はだかのじいさん"は危ないし、"いなばのおんがえし"は明日からいなばに優しくしようって思いたくなる。
知り合いにいなばさんいないけど。
一番ヤな感じだったのは"注文の多いメロス"かな(笑)

お金の解散

千円札のデザインを8つのレイヤーに分けてありました。
真上から撮ったら千円札になるのかな。
そんなに身長ないからできなかったのですが。
お札のデザインって複雑って聞くけどこれはおもしろい。

「あ」の広場

お庭に描かれた「あ」。
開催期間中のこの自然の「あ」の変化を楽しめるそう。

あな

世の中にはたくさんの「あな」がある。
そしてそれにはそれぞれ意味がある、と。
星の形のあなを覗いたら、マヨネーズの世界が見えました。

ペンギン物語

これはすごかった。
黒い台の上にガムのパッケージ。
って、、、物がないのに台の上にあるかのように、映像が投影されています。
そして、そのパッケージが動く
これはすごい。
思わず台のまわりをくるくる。
下から覗いてみたり。
上を確認してみたり。
空間に3Dでこんなことができるのか~。
男性のほうが食いつきがよかった気がします。

受け身の生活ではなく、一人一人が選択していくこと。
できそうでできない。
大切なものは何かを考え、思考を深めることの重要性が問われていますが、なかなか。。
今回は冒頭にも出てきた「デザインマインド」を子供も大人も養えるように。
楽しみながら全身で体感できる展示となっていました。

とっても楽しかった
一人でも気にならないよ
いつものことだけど。
なお連日大混雑のようで平日夕方以降が比較的空いているようです。
もう残りも僅かですが、ぜひぜひ楽しんで下さい。



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