RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

新宿クリエイターズ・フェスタ2014

2014-08-31 21:30:00 | 美術
見てきました。

会期は2014年8月22日から2014年9月7日。

新宿の街がアートに染まるときがやってきました。
今年も行ってきました!!
そして写真撮ってきました。


まずは北川フラム氏監修「都市のユーモア展」
様々なアーティストの作品が展示されています。

【新宿野村ビル】
渡辺元佳「ショウジョウタチノコカゲ」


人型のオブジェ。
夜には光るそう。


【新宿モノリス】
大石雪野「彼らは形を手放していく」


鉄でつくられた動物たち。


ゆがんでいるのにリアル。


しっぽはふさふさ。


【エステック情報ビル広場】
内山翔二郎「ある惑星の住人」


蚊ですよ、蚊。
巨大な。




ふんころがし。
こんなにかっこいいふんころがしは初めて見ました。笑


【新宿三井ビル】
大川友希「江戸城」


カラフル~。


【新宿センタービル】新宿アイランド
中井川由季「あいまいな接合 新宿に」




なんだろ、これ。。


【新宿アイランド】
高梨裕理「深い水Ⅲ」


蜂の巣のような、、なんでしょう。。。


【新宿住友ビル広場】
石坂祐子「ZOO」


頭のでっかい動物たち。


かばさんもこんにちわ。


さて、以下は特別展です。

【住友不動産新宿グランドタワー】
《椿昇特別展示》
椿昇「Daisy Bell」


どうしても上にあるものが目玉焼きに見えてしまうのです……


【住友不動産新宿オークタワー】
《螺旋の深海宇宙へ》
河口洋一郎「Shecco」


Shell(貝)とCosmos(宇宙)から名づけられました。
なんと5億年未来の宇宙を旅する貝なのです。


ハデでかわいい!!


【新宿NSビル】
《草間彌生特別展示》
草間彌生「真夜中に咲く花」

今回展示されるのは新作のバルーンだそう。


新作……
あ、でも私が以前に見た「真夜中に咲く花」はバルーンじゃなかったし。
というか見にくい……


上の階から見下ろしてみた。
目玉があるよー!!


展示の全体像はこんな感じ。
なかなかシュール。
でも、素敵。
すごく素敵。
大好き

以上になります。
無料で楽しめる展示たち。
まだまだありますので、気軽にふらっと見てみたらいかがでしょう。



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ガウディ×井上雄彦 シンクロする創造の源泉

2014-08-30 21:30:00 | 美術
見てきました

森アーツセンターギャラリー

会期は2014年7月12日から2014年9月7日。

ガウディとはアントニ・ガウディ(1852-1926)
19世紀~20世紀にかけて、地中海沿いの美しい街バルセロナを中心に活動。
現在も造り続けられているサグラダ・ファミリアが有名ですが、グエル公園、カサ・ミラなど世界遺産にも登録されている独創的な作品を遺しました。
動きのある曲線、鮮やかな色彩、大胆な構図。
とても私好みなのです。笑
そんなガウディの建築は他のどの様式にも属することのない唯一無二の存在として知られ、世界中の人を魅了しています。
あぁ、一度は『スペイン・ガウディ建築を巡る旅』とかをしてみたい。。。

井上雄彦さんは国内発行部数が1億部を超える「SLAM DUNK」をはじめ「バガボンド」「リアル」といった人気作品を世に送り出している漫画家さん。
ごめんなさい、、私、井上さんの漫画読んだことないのです……
知っているのは京都・東本願寺に描いた親鸞の屏風絵。
写真で見ただけなのですが、「こんな作品が描けるのか」と驚いたのです。

基礎知識はこのぐらい。
ガウディと漫画家のコラボってどんな展示なのだろう、と気になって行った次第。
井上さんのファンだらけだったらどうしよう、と不安だったのは事実。笑
なお、井上さんは「日本スペイン交流400年」の親善大使だそう。
実際、この展覧会のためにバルセロナのカサ・ミラに滞在して作品を描いたそうです。

今回はガウディ自筆のスケッチや図面。
大型の建築模型やガウディがデザインした家具など貴重な資料約100点が展示されています。

最初は井上さんの作品が多くてガウディはおまけ程度に認識していたため、思っていたより多くて感激。
というか、ガウディ展としてとても興味深くおもしろいものでした。
井上さんのほうがおまけ的な印象に。。
ガウディの人生を漫画にしたものが数点あった程度なので。。
ごめんなさい、井上さんが必要だったのか分かりません。

では展示について簡単に。

まずは小さなシアタールームで4分ぐらいの映像を見ます。
井上さんが描いたガウディが登場。
段々若返り東京の街並み、そしてスペインの街並みへ。
ガウディが手掛けた作品が映し出されます。
内容は特にありませんでした。。。
なんかガウディの生涯について紹介でもあるのかと思った……
拍子抜けしたところで展示へ。
全部で3つの章から構成されていました。
年代順でその功績が分かるようになっています。

《1章 トネット少年、バルセロナのガウディへ》
トネットとはガウディの子どもの頃の愛称。
1852年6月25日、ガウディはバルセロナの南に位置するカタルーニャ州タラゴナ県で生まれました。
体が弱く、内気な少年で屋外で遊ぶより、自然をじっと観察している時間のほうが長いような子でした。
幼くしてリウマチを患ったことも影響していたようです。
その観察眼は、鋭く、授業で鳥の翼は飛ぶためにあると説明した教師に対し、鶏は翼を走るために使っている、と反論したそう。
幼いガウディが自らの周囲にある物をよく観察していたことを示すエピソード。
後年、ガウディは自然を"常に開かれて、努めて読むのに適切な偉大な書物"と語りました。
16歳で家族とともにバルセロナに移り住み、建築学校へ。
第1章では子ども時代と学生時代、卒業後、無名の建築家ガウディを辿るものとなっています。

ガウディというとたっぷりとひげを蓄えた肖像がを思い出しますが、建築家になる前の「1876年のアントニ・ガウディの肖像」(ジュアン・マタマラ)はひげもなくふっくらとしています。
その2年後1878年に建築家の免許をとるのですが、そのころにはやせてひげもたっぷり。
変貌ぶりにびっくり。
「大学講堂<卒業設計(建築家資格認定試験)>」といったものも見れてとてもおもしろい。
また設計図も多いのですが「カイ通りガウディ事務所用の自らデザインした机」などといったものも。
そうそう、ここは床が六角形のパネルで覆われていました。
色は青というか緑というか。
とてもさわやかな色。
これはガウディがデザインしたものでバルセロナのグラシア通りにも用いられているのだとか。

《2章 建築家ガウディ、誕生》
建築家としてデビュー間もない26歳のガウディに転機がおとずれます。
当時の新興ブルジョワ、アウゼビ・グエイ(グエル)との出会いです。
パリ万国博覧会に出展するクメーリャ手袋店のためにショーケースをデザインしたガウディ。
その作品を通じてガウディの才能を見初めたのです。
グエイは、その後40年あまりの間パトロンとしてガウディを支援。
グエイ邸、コロニア・グエル教会地下聖堂、グエル公園などの設計を依頼しました。
建築家ガウディの名を世に広めた作品が次々と作られるのです。
第2章では当時の建築界で名を馳せるようになった黄金期のガウディが建てた珠玉の代表作を図面やスケッチ、写真、模型、そして家具やデザイン・パーツなど多様な作品が展示されています。

この時期は円熟期。
グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなどの代表作がずらり。
「カサ・ミラ、通称ラ・ペドレラ(石切場)石膏模型」なんかはその特徴的な曲線がどのように全体的に使われているのかとてもわかりやすい。
今回の展覧会の制作のために井上雄彦さんがアトリエを構えたのもこのカサ・ミラなんだそう。
すごいな、、、私も滞在してみたい。。。
またカサ・バトリョとカサ・ミラの扉や扉の取っ手とかも展示されていてどきどきです。
ここのあたりも床は六角形。
色は白。
おぉ、床が床って亀が泳いできた!!
これはプロジェクションマッピングの進化系「Mediarium(メディアリウム)」という技術だそう。
とっても素敵でした。
モノクロのモザイクタイルがぱぁっと花が咲いたように色づいていくのです。

《3章 ガウディの魂 -サグラダ・ファミリア》
建築家として名声を得たガウディ。
ガウディは後半生を熱心なカトリック教徒として過ごしました。
1914年以降、宗教関連以外の依頼を断り、サグラダ・ファミリアの建設に全精力を注ぎます。
その成功とは裏腹に、クライアントとの軋轢や創作への迷い、家族や友人の相次ぐ死などがガウディを襲います。
バルセロナ市の財政危機もあり、サグラダ・ファミリアの建築は進まず、同時に進めていたコロニア・グエル教会堂の建設工事は未完のまま中止に。
さらに1918年、40年来連れ添ったパトロンのエウゼビ・グエイが亡くなりました。
このころから、取材を受けたり、写真に撮られるのを嫌い、サグラダ・ファミリアの作業に集中するようになりました。
サグラダ・ファミリア内で生活し、身なりも気を使わないような状態となります。
ここではサグラダ・ファミリアに焦点を当てた展示となっています。

「サグラダ・ファミリア聖堂:受難の正面(ファサード)」などの設計図は見ていてこみ上げてくるものが。
いまだに完成しないサグラダ・ファミリア。
ガウディ自身もその完成が見えないことを知りながら、この制作に打ち込みました。
サグラダ・ファミリアにはファサードが3つありますがこの受難のファサードだけはガウディが生きているときに完成しました。
ほかの2つ、「誕生のファサード」は現在建築中、「栄光のファザード」は計画すらまだだとか。
「サグラダ・ファミリア聖堂:模型」で全体像を見れますが本当にこのように完成するのでしょうか……。
なお、ガウディはサグラダ・ファミリアの2代目建築家。
最初の(1代目の)設計図もありましたが、それはそれは普通の聖堂でした。

1926年6月7日、ガウディはミサに向かう途中に路面電車に轢かれました。
浮浪者と間違われて手当てが遅れ、事故の3日後に73歳で亡くなります。
遺体はサグラダ・ファミリアに埋葬されました。

ガウディは模型などを重視し、詳細な設計図は役所へ届け出る分などの最小限しか書きませんでした。
それはサグラダ・ファミリアでも同じ。
スペイン内戦でそれらの模型も破片となってしまい、ガウディの構想に基づいて弟子たちが作成した資料などは大部分が消失してしまいました。
ガウディの死後、もはや忠実にガウディの構想通りとはならないこの建築物の建造を続けるべきかという議論もありましたが、、職人による伝承や大まかな外観のデッサンなど残されたわずかな資料を元に、時代毎の建築家がガウディの設計構想を推測するといった形で建設が現在も進められています。

かつては完成まで300年かかると予想されていましたが、スペインの経済成長や入場料収入などに支えられて進捗は加速。
2013年には9代目設計責任者のジョルディ・ファウリが、ガウディの没後100年の2026年に完成予定と発表しました。
見に行きたい……
建築中も見てみたいけど。。。

そして、サグラダ・ファミリアといえば、外尾悦郎さんという方が主任彫刻家だったと思うのですが。。
一切触れられていませんでした。
ガウディの功績とは関係ないとはいえ、現在進行形のプロジェクトなのになぁ。。。

でも思っていたよりガウディの資料が多くて大興奮な展示でした。

今回、図録を買ってしまいました。
だってすごくかっこよかったから。笑



2冊で1組となっていて2800円。
ガウディ本と井上本となっています。

本当はガウディ本だけが欲しかったから購入かなり迷ったんだけどね……
ばら売りしてくれればいいのに。。。

あと、折り紙。

ガウディのデザインをモデルにしたものでカラフルでかわいい!!
これはアルバム作りなどに活用したい!!



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グレース・ケリー写真展

2014-08-29 21:30:00 | 美術
見てきました

西武渋谷

会期は2014年8月19日から2014年9月7日。

グレース・ケリー(1929-1982)
ハリウッドで活躍した女優でありながら、人気絶頂の最中にモナコ大公レーニエ3世妃と結婚し、引退。
今回は、永遠のファッションアイコンとして今なお人気のグレース・ケリーの写真展です。

1951年22歳のときにハリウッドデビュー。
ヒッチコック監督に見いだされ「裏窓」「泥棒成金」などに出演。
1954年の「喝采」で、アカデミー主演女優賞を受賞。
そしてカンヌ映画祭会場で出会ったモナコ公国のレニエ3世公に見初められ、1956年に結婚しモナコ公妃となりました。
1982年、不慮の交通事故により52歳で亡くなりました。

同時代の女優、マリリン・モンローの明るさとセクシーさを前面に出した美貌とは対照的で、気品に満ちたそたたずまいは「クール・ビューティー」と賛美されました。
そんな彼女を女優時代から撮り続けたフォトグラファーがハウエル・コナン。
仕事に対する思いで意気投合した2人。
特にグレースがハウエルの仕事でもっと惹かれたのは自分が納得写真しかメディアに出さない、嫌な写真は処分する徹底ぶりでした。
グレース・ケリーはハウエルを信頼し、仕事でもプライベートでも依頼をしました。
マンハッタンの私邸、名作の撮影風景、ウェディングの裏側など、ハウエルだけが撮影できた写真の数々が展示されています。

展示は小さいものですが、全5章で構成されています。
   
《第1章「運命の女」~アイコニック・スタイル~》
《第2章「素顔のグレース」~プライベート・スタイル~》
《第3章「恋に落ちて」~ロマンティック・スタイル~》
《第4章「伝説のウェディング」~ウェディング・スタイル~》
《第5章「世界で一番美しいママ」~マダム・スタイル~》

年代順の展示です。
第1章では女優時代のドレススタイルを。
そしてハウエル・コナンとの出会いの写真もありました。
2人がであったのは1955年、映画雑誌「フォトプレイ」の撮影。
このあたりの写真は息をのむほどに美しい。
とくに、ほぼメイクなしのグレース・ケリーが海から出てきてこちらを見つめる写真。
この写真は雑誌「コリアーズ」の表紙になったもの。
彼女の仕事が推して約束の雑誌撮影ができなかったため、プライベートの旅行先からここで撮影をしましょうと連絡をしたのです。
自然体で美しい。

ハウエル・コナンは、グレース・ケリーの写真を撮影したことでカメラマンとしての地位を確立したといわれています。
ハウエルの撮ったグレース・ケリーの写真を見てエリザベス・テーラーやオードリー・ヘプバーンなど当時の有名なハリウッド女優たちが、彼女のように撮って欲しいと依頼するようになった程。

第2章はリラックスした写真ばかり。
大きな口を開けて笑ったり、オレンジを食べたり。
男物のシャツをさらっと着て海辺にいたり。
あぁ、自然体できれいな人は何をしてもきれいなんだな、と実感させられます。

第3章はモナコ公と出会ってからのスタイル。
上品でとてもすてきなものばかり。
モナコ公とグレースはなかなか会うのも大変だったでしょう。
友人のハリウッド俳優の家で会うプライベート・ショットやアメリカのグレースの家でのモナコ公との2ショットなど貴重で、ハウエルだから撮影できたものばかり。
グレース・ケリーは結婚するにあたって、船でモナコへ向かいました。
その船上での写真も素敵です。
犬の散歩をしていたり、家族と楽しそうに笑っていたり。
この船旅、マスコミはグレースをどうにか撮ろうとしていたそうで、グレースはほとんど船内に引きこもっていたそうです。
一定の時間マスコミの前に出て撮影を許可しましたが、ハウエルはいかなるときも自由に撮影を許しました。

第4章はウェディング写真。
ハウエルだけが撮影をゆるされたもの。
これまたものすごく美しい。
ベールをかぶってこちらを見つめる様子などなんと形容したらいいものか。
輝くほど。

第5章ではママになったグレース。
グレースは結婚後もハウエルをモナコへ呼び、撮影をしていたのだそう。
子どもを抱いている写真など優しい表情ばかり。
年をとっても美しい。

1982年9月、ハウエルは家族の公式クリスマス肖像を撮影するため、モナコへの旅行を予定していました。
そこに入ってきたのはグレースの事故の連絡。
1982年9月13日、グレースは運転中に脳梗塞を発症。
そのまま急カーブの坂道でガードレールに激突し、道路横の崖から転落。
事故後すぐに病院へ搬送されたが意識が回復しないまま翌日に亡くなりました。

ハウエルが唯一カメラを持たずにグレースと会ったとき。
それはグレースの葬式でした。
その後、ハウエルはカメラから距離を置きます。
誰かを撮影することなく1999年に亡くなりました。

とても素敵な展示でした。
グレースとハウエルの信頼関係からなる写真は美しかった。
とてもおすすめです。



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あの手この手

2014-08-28 21:30:00 | 日常
先日、引き締めたいって書きました。
体重500gさえも動かないので、さらに追加で。

お菓子はこれにしてみる。
仕事中、おなかすくし、甘いものがどうしても欲しくなるので。
体によさそうってことで選んでみた。
少量で腹もちよくってちょっと甘いもの。


あと、入浴剤。
いつも入浴にはたっぷり時間とって汗かくぐらいに入っているけど、もっと、と思って。
いかにも効きそう。笑

期待したほどではなかったけど……
いつもとの違いがわからなかった。。。



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ゴー・ビトウィーンズ展 こどもを通して見る世界

2014-08-27 21:30:00 | 美術
見てきました

森美術館

会期は2014年5月31日から2014年8月31日。

"こどもを通して見る世界"
とのことなので、森アーツミュージアムで開催されていた「子ども展」みたいな感じかな、と想像していました。
「子ども展」は画家が描いた子どもの絵を展示し、大人も子どもも絵画を楽しめる展示でした。
記事はこちら↓
子ども展 (その1)
子ども展 (その2)
子ども展 (その3)

「ゴー・ビトウィーンズ」とは
写真家ジェイコブ・A・リースの生み出した言葉。
19世紀後半のアメリカで、英語が不自由な両親に変わって、いろいろな用事をこなしていた移民のこどもたちのこと。
"媒介者"という意味なのだそう。
私が思っていた展示とはちょっと違ってきそうです。
移民が英語を取得するのはなかなか大変。
でもこどもはすぐに吸収していきます。
文化や言語など異なったものの境界線をひょいっと飛び越えられる、こどもらしい世界がありました。
なかなか説明するのが難しい展示でしたが、簡単に気になった作品を書いていきます。

《1.文化を超えて》
ジェイコブ・A・リース「街に眠る浮浪児たち(「我々以外のこの世のもう半分の人々はどう生きているか」シリーズより)」
ジェイコブ・A・リースは新聞記者として勤務しながら、スラム街の移民を撮影しました。
身を寄せ合うこどもたちなど、その生活がそのまま写されていました。
ほかにも児童労働をテーマにした写真などもありました。
こういった写真は社会的な注目を集めたそうです。
そして彼はフォトジャーナリズムの先駆者と呼ばれるように。
彼自身、デンマークからの移民でした。

宮武東洋「バトントワラーになるのを夢見て練習する少女たち。収容所の中であっても出来るかぎり、子供たちには普通の生活をおくらせる配慮がなされた。(「マンザナー収容所」シリーズより)」
宮武東洋はアメリカ移民の日系1世の写真家。
日米開戦により在米日系人が強制収容所送りとなります。
宮武もカリフォルニア州のロッキー山脈の山あいにあったマンザナー強制収容所に妻子とともに入れられます。
隠し持っていたレンズでカメラを自作し、撮影していたところ、写真に理解のある収容所所長のおかげで公認カメラマンとなりました。
この写真は3人の女の子がバトントワラーの恰好をしてポーズを決めている場面。
収容所内でも元気に過ごしているところを見るとほっとすると同時になんだか胸が痛みます。
他にも美容院で髪を切ったりパーマをかけたりしている写真。
こういったことは気分転換にもなったそう。

影山光洋「エリザベス・サンダース・ホーム 澤田美喜園長と最初に集められた子供たち」
景山光洋は、戦前から戦後にかけての日本の報道写真家。
この写真には一列に並んで座ったこどもとその後ろに笑顔の女性が写っています。
撮影された場所はエリザベス・サンダース・ホーム。
このホームには戦後、日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合国軍兵士と日本人女性の間に強姦や売春、あるいは自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たちのための施設でした。
戦後、岩崎本家が財産税として大磯駅前の別邸を政府に物納しましたが、1948年に三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘である澤田美喜がこれを募金を集めて400万円で買い戻します。
そして孤児院として設立しました。
写真に収められているこどもたちは第1期生。
ママちゃまと呼ばれ親しまれた澤田の笑顔がとても素敵です。
また、当時はそういったこどもたちに偏見があったため敷地内に小学校と中学校も設立。
聖ステパノ学園小学校・中学校です。
他の写真を見てもこどもの表情が明るく、とても素敵ですが、一番素敵なのはこの澤田美喜でしょう。
たくましい女性です。

ジャン・オー「パパとわたし」
ジャン・オーはニューヨークを拠点に活動する中国生まれの写真家。
ここに写っているのは中国人の少女とアメリカ人の養父。
美しい緑を背景に写っています。
とても幸せそう。
ですが、気になるのは女の子ばかり、ということ。
養子にしたいという要望は女児に多いそうですが。。

《2.自由と孤独の世界》
奈良美智「おたふく風邪」「ミッシング・イン・アクション」「最後のマッチ」
いつもの目のつりあがった女の子。
「ミッシング・イン・アクション」は軍隊用語で"作戦 行動中行方不明"、"戦闘中行方不明"という意味。
ここではこどもの行方不明として使われています。
「最後のマッチ」はマッチを1本手にした少女。
このマッチが燃え尽きてしまったら……と考えずにはいられない。

テリーサ・ハバード / アレクサンダー・ビルヒラー「エイト」
映像作品。
雨のなか、びしょ濡れになりながら自分のバースデーケーキを切る少女。
パーティーのための料理やジュースは雨が入り台無しです。
なんだか切なく、でもなんとなく分かる。
心の中ってきっとこんな感じなんでしょう。

《3.痛みと葛藤の記憶》
クリスチャン・ボルタンスキー「シャス高校の祭壇」
1831年にシャス高校にいたユダヤ人高校生の写真です。
なんども撮影したためちょっとぼやけたようになっています。
この後の運命は、、と想像させるには十分です。

トレーシー・モファット「母の返事、1976年 (「一生の傷 II」シリーズより)」
トレイシー・モファットはアボリジニ出身のオーストラリアの写真家。
これまでの暴言やトラウマの経験を写真で表現したもの。
それには勇気がいたでしょう。
この作品に写っているのはちょっと太った着飾った女の子。
そこに母の返事がなかなか残酷。
こういった言葉、こどもなりに傷つき忘れないのでしょう。

《4.大人と子どものはざまで》
梅佳代「女子中学生」
うーん、文章にするのもちょっとな写真。
思春期特有の悪ふざけといったところ。
梅佳代自身も10代だから撮れたと言っていたようにその勢いを感じます。

フィオナ・タン「明日」
スウェーデンの高校生を1人1人映したもの。
笑ったり、澄ましたり、はにかんだり。
なんて大人っぽいんだ。。。

近藤聡乃「きやきや」
胸がむずむずするアニメ。
なんだか不思議で懐かしい気分になるような。。
少女が3つの時間を生きるようすなのですが、優しい絵と穏やかな流れがとても素敵な作品。

《5.異次元を往来する》
塩田千春「どうやってこの世にやってきたの?」
これはかなり興味深く面白い。
小さいこどもたちに生まれる前のことや生まれてきたときのことを聞いているのです。
そしてこどももたどたどしいながらにしっかりと答えているのです。
女の子が「生まれるのも大変なの」と。
なかなか衝撃的。
そして、あぁ、そうだよなぁ、と。

リネカ・ダイクストラ「女の人が泣いています(泣く女)」
これもおもしろかった。
映像作品。
リバプールの小学生たちが口々にしゃべっています。
"ひどい顔"
"怒っている"
"じつは幸せ"
これはピカソの「泣く女」を見ての感想なのです。
私たちが今この作品を見たらピカソということとタイトルから何が描いてあるのかわかってしまいます。
でも先入観なしでこどもの視点で見るとこう感じるのか、と。
新鮮でした。

以上になります。
なかなか興味深く面白いものでした。
そして人は大人になるにつれ、何かをどこかへ落としてきてしまうんですね。
いや、捨てているのかな。。
こどもを通して新しい発見のある展示でした。



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ミッション[宇宙×芸術] -コスモロジーを超えて

2014-08-26 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都現代美術館

会期は2014年6月7日から2014年8月31日。

「2001年宇宙の旅」
なんて小説ありましたね。
一般人が宇宙に行くのはまだまだ難しいですが、以前よりもだいぶ身近になった宇宙。
幕張メッセでは「SPACE EXPO 宇宙博 2014 | NASA・JAXAの挑戦」が開催中ですが、東京都現代美術館でも宇宙の展示です。
それも芸術とのコラボレーションで。
……どうやって??
今回は、アートインスタレーション、人工衛星やロケットの部品(フェアリング)などの宇宙領域資料、宇宙にかかわる文学、マンガやアニメーションなどエンターテインメント領域などで、「拡張/集束する世界をとらえ、描写する」試みだそう。

参加アーティストはチームラボ、名和晃平、鈴木康広ら日本の現代アートの有名どころ。
ドイツのユリウス・フォン・ビスマルクもいるし、なんと大御所松本零士先生まで。
幅広い。。。
また、JAXA長期ビジョン/JAXA2025のためのイラストレーションやなつのロケット団といった、アート作品ではなく、ダイレクトに宇宙と関わりを持つ組織からの出展も。
なんかよく分からないけどすごい感じ!!??

とにかく行ってみなければ!!
一部撮影可能でしたので写真も一緒にご紹介します。

入って宇宙の歴史を見つつ、目を惹いたのは写真。
《NASA「宇宙への旅―25年の歴史」》です。
あの月に降り立った写真などが展示されているのです。
おぉ、、、なんか感激。
かっこいい。
そして宇宙で神秘的で美しい。

そのあとはなんだか暗い空間へ。。
天井には一面の星。
「SUPER MEGASTAR-Ⅱ」の体験展示です。
そう、日本が世界に誇るプラネタリウム・クリエーター大平貴之さんの「SUPER MEGASTAR-Ⅱ」
一度見てみたかったんだ~!!
今回は靴を脱いで絨毯の上に上がれます。
そして置かれているのはビーズクッション。
これを枕にごろんと寝転がって鑑賞できるのです。
おぉ、いい空間や。。。
途中、流れ星が現れたり、オーロラが現れたり。
外の暑さを忘れ、違う世界へ行ったかのよう。


チームラボ「Cold Life / 冷たい生命」(書:紫舟)
"生"の文字が、だんだんと花を咲かせていきます。

氷の樹のようにも見え、涼しげ。
"世"の木は回転しながら、変化していきます。

このあとは名和晃平の作品があったり、松本零士の原画があったり。


"なつのロケット団"とはSNS株式会社で液体燃料ロケットを開発している集団の名称。
これは2013年8月10日に打ち上げられた「すずかぜ」
初めて音速を超え、テレメトリーデータの採取も成功。
機体も無事回収されたものだそう。
すごい、すごいね。
夢があってかっこいい。
HPも見てみたけれど、宇宙の写真とかすごく素敵でした。
萌えキャラみたいなのがいて、一瞬色々迷いますが(笑)内容はすごく真面目。
打ち上げたものの報告などもしっかりあります。
かっこいいぞ!!


チームラボ「憑依する滝、人工衛星の重力」
チームラボによる巨大な滝。
といっても水が人工衛星に勢いよく落ちている感じはありますが、その逆で人工衛星が進んでいくかのようにも見える。
とっても大きくて見上げんばかり。

以上になります。
個人的にすごく好きなのはフェアリング。
打上げ用ロケットの積荷(人工衛星など)を熱などから保護する役割を果たし、大気圏離脱後に分離して落下する部分です。
これの実物が展示されているのです。
落下したものが、ってことです。
ちょっとめくれていて中がどうなっているかも見えたし……
かっこいいな~。
技術ってすごいな~と感心するばかり。
アートの面ももちろんおもしろいのですが、こういった普段分からない部分が見れたことがとにかく面白かった。
星空も見れるし、勉強にもなるし。
楽しい展示でした。


こんな写真が撮れるところもありました。
本物みたい~。すごく綺麗でした。

そして。

「キミも人工衛星になってみないか!!」
って。。。
JAXA……
おもしろくてこうゆうの好き。



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食事

2014-08-25 21:30:00 | 日常
最近、お菓子を控えています。
引き締めようと思って。
食事は豆腐がメイン。
間食は会社ではもらったお菓子を食べる程度。
家では食べない。
どうしてもおなかがすいたらめかぶを。
ただ、めかぶ好きだからいっぱい食べたくなって困る。笑
つるつる食べられてすごく好き。
夜10時以降は食べないようにしています。
まぁ、もともと寝る直前まで食べていたのが悪いからその悪癖を治している、と思えば。。
今、始めて1週間。
とりあえず2週間はこの食生活しようって思っているので、しばらくお菓子の話題はありません。。
ストレッチもしているので、全身が痛いです……



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涼風献上

2014-08-24 21:30:00 | 美術
見てきました

根津美術館

会期は2014年7月26日から2014年9月7日。

暑い暑い暑い~。
毎日暑い!!!!
「土日は美術館行くぞ~!!」
って思っていても暑さにやられ、早々に帰るか家からなかなか出れない日々。。。
冷房の効いている部屋が一番だよ。
それでも展示はどんどん始まるし、会期末は迫ってくる……

今回は涼しげなポスターが印象的。
そして「涼風献上」
"涼やかな風をお届けします"
という意味の言葉で夏のあいさつなどに使われるのだそう。
なんて素敵な言葉なんだ!!

展示は「涼」を感じさせる作品、連想させる表現のある作品から構成されています。

《風》
虎巌浄伏賛「拾得図」
着物の裾がひらひらとなびいています。
なるほど、風を感じる。。。
これまで「拾得図」となるとその表情ばかりに注目していました。
テーマを変えると新しい場面が見えてきますね。

伝 夏珪筆「風雨山水図」
傘を差し前かがみの男性。
しなる枝。
これはかなり強い風。
涼しいとかではなく、うわってなりそうな感じです。

単庵智伝筆「柳燕図」
風を切って飛ぶ燕、風にそよぐ柳。
これは爽やかな風が感じられます。

海北友松筆 海山元珠賛「鍾離権図」
鍾離権は中国八仙の一人。
漢鍾離とも呼ばれています。
画面左から吹く風が剣に乗って浮遊している鍾離権の服、髭をなびかせています。
不思議な世界。

「染付雪柴垣文団扇形皿」
団扇の形という珍しいお皿。
柴垣に雪の積もる様子が描かれています。
暑い季節に使うお皿に真冬の光景とは、少しでも涼しくしたいという気持ちでしょう。
染付の青も鮮やかで涼しげ。
"鱧の梅肉添えの盛り付けなどを想像しても…"とキャプションにありました。
うん、いいなぁ。
鱧は爽やかでさっぱり食べられそう。
この時期、先付なんかで鱧そうめんが出てくると嬉しくなる私。笑

《水辺の生き物》
韓旭筆「藻魚図」
悠々と泳ぐ魚、エビ、カニ、そよぐ水草。。
涼しげです。
魚は鱗まで丁寧に描かれています。

「松鶴図屏風」
六曲一双の屏風。
水辺の景色です。
右隻には鶴が2羽とむくげらしき白い花。
左堰には鶴が1羽と泳ぐ鴨。
のんびりとしていて仲がよさそうな鴨が微笑ましい。

「染付白鷺文皿」
瑠璃地の丸いお皿。
2枚の大きな蓮の葉と3羽の鷺が配されています。
鷺の表情がユーモラス。
青いお皿はさわやかでいいですねぇ。

《水辺に憩う人々》
芸阿弥筆 月翁周鏡ほか2僧賛「観瀑図」
勢いよく流れ落ちる滝。
滝壺も水しぶきをあげ溢れんばかり。
音が山中に響き渡るようです。
うーん、ここに水滴を浴びに行きたい。

和玉楊月筆「太公望図」
池のふちでしゃがみこんで垂らした糸を見つめる太公望。
なんだか微笑ましい。
なにかいいものが釣れるといいなぁ。

伝 狩野正信筆「観瀑図」
靄のかかる山中。
岩場から水が流れ落ち、それを見つめる2人。
旅の途中か、山中の知人でも訪ねていくのか。
こういった景色を見れば、疲れも一時的にしのげそう。

長澤芦雪筆「赤壁図屏風」
六曲一双の屏風です。
右隻には舟を浮かべ、そこから月を愛でる人々を。
左隻には船ではなく、陸地から赤壁を眺めんとする人々を描いています。
打ち付ける波の音だけが響きそうな静かな場面。
"赤壁"というと歴史的な景勝地で雄大な作品のイメージ。
それを"涼"という観点から見るとは。。。
テーマが違うだけでこんなにも味方が変わるのか、とびっくり。

《夏から秋へ》
<伊年>印「夏秋草図屏風」
六曲一双の屏風です。
夏から秋にかけて見られる草が描かれています。
右隻には山百合、紫陽花、立葵、菊に撫子。
左隻にはすすき、石竹、朝顔、女郎花に桔梗、ほおずきなど。
空間がとられ、そこに風が吹いていそう。

狩野宗秀筆「粟に雀図」
うなだれる粟のぶつぶつがちょっぴり気持ち悪いほど。
3羽の雀がその周りを飛び交います。

《秋を迎えて》
土佐光成筆「粟に鶉図」
今度は雀ではなく鶉。
白く垂れ下がった粟を見上げる鶉。
これはかわいらしい。

野々村仁清作「色絵武蔵野図茶碗」
風になびく一面のすすきの原の中、埋もれるように月が表現されています。
いわゆる武蔵野の景色。
白い釉薬で月を表現しています。
華やかで美しい作品。
デザイン性もあって、この作品はかなり好き。

乾山銘「色絵紅葉文向付」
紅葉を大胆にあしらった作品。
根菜の炊いたのとか入れてほしい。笑
涼しくなるを通り越して、秋に食べたい温かくなるものが想像できました。

以上になります。
展示数が多くないため、ゆったりと鑑賞できました。
時々ソファに座って眺めて、また近づいて眺めて、とのんびり涼をとってきました。
さぁ、帰ろうと思ったら、外は大雨。。。
止むまで再度の鑑賞です。
これも夏らしい景色かな。



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泥象 鈴木治の世界 「使う陶」から「観る陶」、そして「詠む陶」へ

2014-08-23 21:30:00 | 美術
見てきました

東京ステーションギャラリー

会期は2014年726月日から2014年8月31日。

今回は鈴木治(1926-2001)の個展です。
千家十織の永樂善五郎の工房でろくろ職人を務めていた鈴木宇源治の三男として生まれます。
京都市立第二工業学校窯業科卒業。
海軍航空隊の整備兵として入隊。
戦後、本格的に陶芸家の道を歩みます。
1948年に八木一夫、山田光らとともに結成した前衛陶芸家集団「走泥社」の中心的存在。
"オブジェ"といわれるようなものではなく、あくまで土と火による表現を追求し、その思想を「泥象」という言葉に託しました。
馬や鳥などの動物、自然現象から着想を得、独自の作風を切り広げます。
その長年の功績から、1999年には陶芸界から初となる朝日賞を受賞。
今回は没後初めての大規模個展。
初期から晩年までの未発表作品を含む約140点の展示です。

鈴木の作品は赤い化粧土を施した焼締めと、清らかな青白磁のふたつの技法を主軸としています。

3「白釉肩壺花生」4「黒絵細瓶」
細いとっくりのような形。
白地に黒で葉を文様化したものが施されています。
洗練されていて、おしゃれ。

8「作品」
立方体を斜めにし、三本脚で支えているもの。
謎です。
どこに飾ったらいいのでしょう。

42「兄と弟」
黒い目と思わしき点が2つ。
鼻と思わしき凸が2つ。
上下どちらから見ても顔に見える……
これ、絵画などではよく見るけれど、陶器では初めてかなぁ。。

19「假名文字壺」
白い壺で、上部には「ひらがな」が散らされています。
面白いデザイン。
ほかにも18「数の土面」のように数字を散らした円盤などがありました。

16・17「土偶」
土偶……
ずいぶん前衛的です。
と思いつつも本来の土偶のデザインだってある意味前衛的だよな……とよく分からないことを考え始めました……

22「泥像」
ここから赤い化粧土を施した焼締めのものがしばらく続きます。
もう、なんと形容したらいいのか分かりません。
4つの石のかたまり、それぞれに丸が書いてあります。
うん。。

52「魚」
牛乳パックかと思ったら魚。
うん、そういわれるとそう見えてきます。

32「馬」
これは馬って分かりました。
でもぱっと見たら神社なんかの鳥居かと思うかも……

49「雪の中の馬」
こちらも馬。
首を曲げたかたち、、下を向いたような状態です。
体に雪の結晶の模様が施されています。
赤い色に白い結晶。
きれいです。

87「花の馬」
ここから青磁。
これはとてもかわいらしい。
小さな花がいっぱい敷き詰められています。
これまでの作品と一味違いちょっと驚き。

76「花入」
斬新。
試験管のように細い瓶が4×4並べられ、束ねられています。
面白い。。

92「走れ三角」
ピラミッドみたいな形のオブジェ。
そこから足みたいなものが6本生えています。
内4本が下についていて2本はくねっと曲がっています。
なにこのかわいいオブジェ。
こんな短い足じゃ走れるわけないじゃん、って言いたくなる。
でも、なんだかえっちらおっちら一生懸命走る姿が想像できるのです。
これ欲しい。。。

65「輪花 夏草の皿」
爽やかな大皿。
料理を盛り付けるならフグ刺しでしょう。
透けて見えるところがいいんだから。

116「泥象 三十八景」
これは手のひらサイズの作品。
これまでは抱きかかえるような大きな作品ばかりでした。
1つ1つに名前がついているのですが、それがとても素敵です。
「雲ノすきま」「太陽のブランコ」「雲ノ化石」「風ノ通り路」「雲ノ鏡」「風のカーテン」
この発想がいいな。
作品もそれっぽく見えてくるのです、不思議。

115「泥象 百種」
先ほどの「泥象 三十八景」と似ています。
手のひらサイズの青磁の置物。
こちらも名前が素敵。
「月のえくぼ」「冬の花火」「最初の星」「夢境」「星の化石」「風の妃」
どうゆうときにこのフレーズが浮かんでくるのでしょうか。。
これは名前も作品も本当に素敵で家に欲しいぐらい。

129「秋日の章」
〈使う陶〉から〈観る陶〉へ、〈観る陶〉から〈詠む陶〉へ
鈴木がある作品のシリーズとともに発表したこのフレーズ。
ここではその作品が展示されています。
一つ一つの作品を見て、その流れを見て……
物語が出来てくる。。。
なんだろう。。胸にこみ上げてくるこの感じ。
夕日が照らすススキの原を眺めているような、夕日の輝く海を見るような、そんな感覚。

77「爈 虎児」
かわいい。
ちょっとずれた目にぽかんと開けた口。
こうゆう作品もあるんだなぁ、と。

63「爈 阿吽」
阿吽といえばにらみをきかせて恐いイメージですが、恐くない。
ゆるゆるです。

25「白い皿」26「白い向付」
普通の器。
本当に普通。
ここまで普通じゃないものがならんでいたので、いきなり拍子抜けな感じも……
でも普通にキレイで素敵です。

86「徳利」
おしゃれすぎるよー。
欲しい。
日本酒飲まないので床の間に飾りたい。
それぐらい素敵な造詣。
1人暮らしで部屋に床の間なんてないけど。

85「香盒 十二支」
十二支それぞれ並べられています。
どの動物も特徴とらえていて分かりやすい。
それでいて脱力系。

80「寿盃(ジュッパイ)」
青磁の盃。
大きさが少しずつ違う盃を一番大きな盃を中心にしてだんだん小さいものへとぐるりと螺旋を描くようにならべてあります。
大きさが少しずつ違って、いっぱいある……
マトリョーシカ!?
とてもとても素敵で洗練された雰囲気がありました。

154「「蘖」展出品予定作品」
2000年制作ですから亡くなる前の年となります。
それでもなお次の展示のための作品を作っていたんですね。
作品の上には葉っぱが1枚のっています。
不思議な詩情のある作品。

以上になります。
とてもおもしろくて、とても素敵な展示でした。
簡潔で、でも温かみのある造形が、観ていてとても楽しい気持ちにさせてくれるのです。
また詩情を感じるところも素敵でした。
とてもとてもおすすめの展示です。



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水着

2014-08-22 21:30:00 | 好きなもの
買っちゃいました!!

Chuan Pisamai(チュアンピサマイ)というタイのお店のです。
お花がいっぱいでかわいい!!

BUYMAで購入しました。
タイからの発送です。
注文したのは7月中旬。
注文後、製作とのことでしたので到着はお盆のころ。

もう、水着の季節終わっちゃったじゃん、と思うでしょうが。
私、仕事で輸出入しているので、完成後タイからどのくらいかかるかも予想できています。
到着するのが今頃だって分かっていました。
水着のシーズンが終わったとしても欲しかったんだ!!
一目惚れだったんだ!!

……そうゆうことです。笑

お花がふわふわ~と思いきや、けっこうしっかり接着剤でついているので硬いです。笑

で。
いつ着よう……
てか、かわいすぎて無理かも……
かわいすぎて似合わないから観賞用かな。。。



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