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インドネシアに着物を売り込め

2015-10-30 07:30:00 | 報道/ニュース

10月17日 おはよう日本


愛媛県松山市の衣料品メーカー。
もともとは使われなくなった着物をリサイクルして洋服や小物を製造していた。
国内の着物の市場が縮小するなかで
国民の約8割がイスラム教徒というインドネシアに活路を見出そうと取り組みを始めた。
(衣料品メーカー 伊東信二社長)
「あらゆる自由なファッションを取り込むファッションになってきて
 日本の伝統的な着物
 帯、和の素材
 日本の素材はいいものがたくさんあるので。」
人口2億5,000万。
インドネシアの首都ジャカルタ。
ピンクや黄色といった色鮮やかな服を着た女性の姿が目立つ。
イスラム教徒の女性は頭や体を布で覆う女性が多いが
インドネシアではその中でおしゃれを楽しむ女性が増えている。
専門家を通じてこうした変化を知ったこの会社では
色鮮やかな着物の生地なら現地の女性に関心を持ってもらえるのではないかと考えた。
(インドネシアの文化を研究 折田真一さん)
「大前提のなかに
 “透けない”
 “体のラインが見えない”
 “手や足を足首・手首まで覆う”というのが前提にあるが
 着物を見てみると満たしている。
 そういう意味でも受け入れられやすい。」
こうした条件を満たしたうえで着物の魅力をアピールしようと会社ではデザイナーと検討を重ねた。
{和服としては柄が派手じゃないかと思うけど
 ムスリム(イスラム教徒)の方が使うとなるとこういったものがいい。」
「刺繍とか派手なものじゃないしここらへんもいいんじゃないですか。」
試行錯誤の結果3種類の服が完成した。
グレーを基調にしたシックな装いには頭を覆うヒジャブの部分に豪華な着物の柄を施した。
紫を基調とした服は着物を意識して帯を縫い付けた。
袖の部分も着物風である。
(デザイナー 堀内ちはるさん)
「見てもらうとわかるが素材・染め・織りの良さは日本人が昔から培ってきたものなので
 そういうものが土台にあるのでどんな形に作ってもすごく素晴らしいものに仕上がる。」
9月 着物で作った服を売り込もうとインドネシアを訪れた。
商談の相手はインドネシアで約150店舗を展開している大手の高級ブランドである。
色鮮やかなデザインでわき女性を中心に人気を集めている。
社長の伊藤さんはサンプルを持参した。
着物の帯で作った新作のジャケットも紹介した。
「日本の着物を着たときの帯。」
メーカーの反応は上々。
現地での販売に向けて価格やデザインの調整を進めていくことにした。
(衣料品メーカー 伊東信二社長)
「日本の素材はいいね
 着物はいいねという気持ちになる方がひとりでも多く増えてくれれば
 本当によかったなと思って
 いまから頑張っていこうと思っています、」

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