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電力小売り全面自由化まで半年 ③大手電力会社は

2015-10-23 07:30:00 | 経済フロントライン

10月10日 経済フロントライン


大手電力会社は危機感を募らせている。
東京電力はこれまで外部に委託してきた安全点検を直接社員を当たらせている。
顧客との接点を増やし要望をヒアリングするためである。
「電力の自由化が始まってお客様が重視するポイントは?
 いろいろな電気料金メニューをいま考案中でして
 さらにお安くできるメニューがございましたら私の方からぜひ提案させていただきたい。」
(客)
「昔は官庁と一緒でふんぞり返って“電気売ってやる”という雰囲気があったけど
 今はお客様 お客様ということでだいぶ腰が低くなってサービスもそれなりに良い。」
経営体質の見直しを迫られる東京電力。
自由化を見据えて競争力を強化しようと発電所でもコスト削減を進めている。
火力発電所では2年ごとに点検が必要である。
発電を止めて実施することから1日に1億円以上のコストがかかる。
その点検の日数をいかに短くできるか。
今年から経営幹部に加わったトヨタ自動車の元常務とともに数百項目にのぼる作業を見直している。
(トヨタ自動車から招へいされた 内川晋特任顧問)
「こっちを外している時には前の部位は取り付けを始める。
 こっちの部位は同時に分解を始める。
 もっと上手にやれる方法をぜひ考えてください。」
例えばファンの点検。
これまでは羽を手作業で寝かせ片面ずつ点検していた。
これを見直し羽を立てる台を作成。
両面を同時に点検できるよう改善した。
点検期間を1日半短縮につながった。
足場も新たに設置。
これまでは点検の度に仮設の足場を組んでいたため非効率だったという。
(東京電力 常陸那珂火力発電所 風見倫良所長)
「1,5日の短縮でそのメリットは全体で2~3億円程度と考えている。」
こうした細かい積み重ねで全体の点検日数は80日から50日に短縮。
この発電所だけで50億円ほど削減できるという。
(東京電力 常陸那珂火力発電所 風見倫良所長)
「1分でも1秒でも短くすることがコストダウンにつながる。」
 この自由化を境にですね
 とにかく競争に打ち勝ってきちんと利益を上げていける企業に生まれ変わる必要がある。」

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