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北海道新幹線開業まで半年 広がる利用客の呼び込み

2015-10-02 07:15:00 | 報道/ニュース

9月26日 おはよう日本


本州と北海道を結ぶ北海道新幹線が3月26日に開業する。
いま東京~函館は新幹線と特急で5時間半余。
北海道新幹線が開業すると東京~新函館北斗は4時間で結ばれる。
新幹線の駅に近い函館市やその周辺では新幹線の利用客を呼び込もうという動きが活発になっている。
こうした動きは北海道の他の地域にも広がっている。

9月5日に函館で行われた食のイベントでひときわ盛り上がりを見せていたのが
日高や胆振(胆振)地方のブースである。
函館以外の地域から道内で唯一の出店した。
特産の煮物の販売をしているのは日高胆振の全18の自治体や地元企業で作る協議会のメンバー。
登別温泉から鬼も応援に駆け付けた。
(日胆地域戦略会議 成田晃さん)
「胆振・日高の存在を函館の人 道外の人にPRするのが最大の目的です。
 新幹線が函館に来ますので
 その後に日胆(日高・胆振)エリアに来ていただきたい。
 一生懸命PRしています。」
必死に地元をPRする背景には新幹線効果から取り残されるという強い危機感があった。
新幹線が乗り入れる函館エリアから特急に乗り換えて札幌に向かう場合
いまは日高胆振地域を通過する。
しかし北海道新幹線が延伸すると小樽方面を通る北回りになるため
新幹線が来ない地域になってしまうのである。
新幹線効果をどのように地域に呼び込むのか。
施策として協議会が考えたのが噴火湾の横断ルートである。
8月 協議会は旅行会社の商品開発担当者たちを道南の森町に招いた。
噴火湾クルーズの実証実験に参加してもらうためである。
乗り込むのは32人乗りのクルーズ船。
明治初期には人や物資を運ぶために使われていたこのルート。
雄大な景色と
野生のイルカやクジラが見られることもあり
観光ルートとして再開拓できると見込んだのである。
参加者にイルカの姿を見せられるか。
協議会の担当者は気をもむ。
そしてイルカの群れが姿を現した。
参加者も普段味わえない体験に興奮気味。
(修学旅行を扱う旅行代理店 担当者)
「水族館でしか見られないものが野生で室蘭が目の前に見えるところで見えたりするので
 これからの観光資源としてはいい目玉になると思う。」
(航空会社の旅行開発担当者)
「新幹線で来た方がこの船を使って室蘭に来てもらって
 新千歳空港で帰れるのはいいことだと思う。」
2時間近くの船旅を終えて室蘭に到着。
一行は登別温泉に向かった。
噴火湾クルーズの観光客を地元の観光名所に誘うことで
宿泊や買い物など地域経済の活性化につなげられると期待している。
(日胆地域戦略会議 成田晃さん)
「イルカも見られましたしほっとして非常にうれしいです。
 来年3月に開業が迫っていますので地域全体で盛り上げていきたい。」
新幹線が来ないからこそ知恵を出すことで観光客を呼び込む。
日高や胆振の取り組みは他の地域にとってもヒントになりそうである。

 

 

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