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「原爆の子の像」物語 米国でミュージカル上演

2015-10-04 15:43:01 | 報道/ニュース

9月27日 おはよう日本


広島市の平和公園にある「原爆の子の像」。
像のモデルとなった佐々木貞子さんの生涯を描いたミュージカルが
9月 アメリカで上演された。
演じたのはアメリカの子どもたちである。
広島の原爆で2歳のとき被爆し
昭和30年 12歳のときに白血病を発症して亡くなった禎子さん。
回復を願って病床で鶴を折り続けた禎子さんの生涯をアメリカの子どもたちはどう伝えたのか。

アメリカ ロサンゼルスで上演されたミュージカル。
12歳の佐々木貞子さんが幼いころ被爆し
その後白血病になって亡くなってしまう悲劇を描いた。
病に倒れた禎子さんを支える兄 雅弘さん役のカーソン・デービスさんは
これまで原爆のことを深くは知らなかったと言う。
(カーソン・デービスさん)
「原爆について以前は最低限の知識しかなかった。
 学校で学ぶだけで済ませていた。
 禎子さんの話は聞いたこともなかった。」
ハワイでの舞台でのリハーサル中に雅弘さん本人が見学に訪れた。
このとき禎子さんが残したメッセージを聞くことができた。
(佐々木正弘さん)
「憎しみや恨みの心は決して自分の新しい歴史の中に残してはなりません。
 思いやりの心は禎子が自分の命を使って教えてくれた一番大切な心がけです。」
(カーソン・デービスさん)
「原爆でどれほどの人が影響を受けたか
 その結果どれほど多くのことが起きたか
 何が起きたか忘れないという気持ちを伝えたい。」
病に倒れた禎子さん。
自らの回復を願った鶴を折る場面。
デービスさんは死期が迫っても希望を失わない妹を思う気持ちを歌に込めた。
衰弱しながら弱々しく
鶴を折り続ける妹を見るのはつらい
でも僕は彼女の力強い魂に 
希望を失わない
My wissy (私の望み)
is for no more pain for any of us (それはこれ以上だれも苦しまないこと)
ミュージカルの最後
原爆の子の像を前に子どもたち全員で禎子さんの折り鶴に託した思いを歌い上げる。
禎子さん
そして命を落とした人たちの思いを大切にしよう
これはぼくらの叫びです
これは私たちの祈りです
世界に平和を築くための
(観客)
「幼い子どもたちがこんなに苦しんだことに新たに気づかされた。」
「平和について考えないといけない。
 二度とこんなことが起きてはいけない。」
(カーソン・デービスさん)
「アメリカ本土や
 できれば日本もまわって
 できる限り広くメッセージを伝えたい。」
原爆投下から70年。
平和を願う禎子さんのメッセージは海を超えて次の世代に引き継がれている。
禎子の光のもとで すべてかなうよ

 

 

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