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目指せ!アンチエイジングな生活

2013-06-18 08:00:26 | 報道/ニュース
6月3日 おはよう日本

愛媛大学医学部付属病院は
老化の進み具合を検査するアンチエイジングドッグを早くから解説し
老化研究の拠点として知られている。
受診した273人のデータをもとに去年ユニークな論文を発表した。
“見た目の年齢は血管年齢の指標になる”。
まず専用のソフトで皮膚のたるみやしわ 目元の角度などを解析。
それを100万人分の顔のデータと照らし合わせて見た目年齢を推定する。
続いて血管年齢の検査。
血管内部の壁は老化とともに厚くなっていく。
その厚みで血管年齢を割り出す。
ある女性の検査結果は
見た目の年齢は67歳だが実は93歳で血管年齢も若く71歳だった。
一方 見た目が老けている人は血管も老化している傾向が
約300人のデータから明らかになっている。
実年齢63歳のある男性は
見た目年齢が74歳 血管年齢も実際に年齢より10歳以上上の73歳だった。
血管の老化は命にかかわる。
老化の進んだ血管は壁が厚くなり動脈硬化になっている。
(愛媛大学医学部付属病院 伊賀瀬道也医師)
「血管の血液が流れている部分老化の原因となる物質AGEがこれだけのスペースになっている。
 ここからさらに狭くなるとこの血管自体が詰まる可能性がある。
 脳梗塞になることがある。
 欧米の研究では見た目の年齢が高い方は早く寿命を終えてしまうデータがある。」

一体なぜ見た目の血管の老化が関連しているのか。
最近の研究である物質が原因になっていることがわかってきた。
その老化物質を研究している同志社大学大学院 八木雅之准教授。
老化の原因となる物質AGE
体を構成しているたんぱく質に体内の余分な糖が結びついたものである。
通常たんぱく質は柔軟性があり肌や血管の弾力を支えている。
しかし血糖値が高い状態が続くと余分な糖がたんぱく質に結びつき茶色く硬いAGEになる。
肌のたんぱく質がAGEになると弾力が失われてたるみやしわの原因になる。
血管で作られると動脈硬化を引き起こし老化を早める。
八木さんは血糖値を上げず体内にAGEを作らないことが老化を防ぐうえで重要だと言う。
(八木雅之准教授)
「老化に占めるGEが作られる糖化の影響はかなり大きい。
 あらゆるところに糖化は起こっているのでこれを防ぐことがアンチエイジングにつながる。」

ではどういう生活を送ればいいのか。
前出の 見た目年齢67歳 血管年齢71歳の脅威的な若さを保つ
93歳の松木菊枝さんの暮らしからヒントを探る。
分析はアンチエイジング研究の第一人者
同志社大学大学院アンチエイジングリサーチセンター 米井嘉一教授。
松井さんは家族と同居しているが食事は3食とも自分で作っている。
献立に必ず入れるのが海藻と玄米に野菜 きのこ。
どれも植物繊維が豊富である。
ポイント① 食物繊維の摂取
食物繊維は小腸に長くとどまり糖がくっつくため小腸から糖が吸収されることを妨げる。
そのため血糖値の上昇が抑えられAGEが作られにくくなるのである。
食物繊維は血糖値の上昇をどの程度抑えるのか。
 米井教授の研究室の実験。
 麺の量同じかけうどんと野菜うどんを食べた後の血糖値の変化をはかった。
 麺の量が同じにもかかわらず野菜うどんの場合は血糖値の上昇が3割低くなった。
さらに食物繊維の多い野菜を先に食べるとより効果的だと言う。
(米井教授)
「食べる順番は食物繊維 たんぱく質 最後に炭水化物が基本。」
もうひとつ米井さんが注目したのが松井さんが日課にしている運動。
古雑誌を束ねた4キロの重りを足で持ち上げる運動を食事中やテレビを見ているときに行う。
ポイント② 太ももの筋肉を鍛えることでより多くの党を消費できる体になると指摘する。
(米井教授)
「人間にとって最大の筋肉が太ももなので 
 太ももでグルコース(ブドウ糖)が使われるAGEが作られることも抑える。」
さらに食事から1時間後には80歳から始めた趣味の卓球の練習。
ポイント③ 食後に有酸素運動
接収した糖が吸収され血糖値の高くなる時間帯に有酸素運動をすることで
余分な糖をしっかり消費している。
(米井教授)
「健康長寿を達成するために理想的だと思う。
 100点満点じゃないですかね。」

専門家は
膝をゆっくり曲げ伸ばすスクワットももちろん
片足で1分ずつ立つトレーニングも有効だと言う。



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