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円安・ウォン高をチャンスに!韓国の個人貿易

2013-06-25 08:00:12 | 報道/ニュース
6月22日 おはよう日本

円は韓国の通貨ウォンに対してこの1年で20%以上値下がりした。
この円安・ウォン高は日本の製品を仕入れている個人貿易の人たちにとってチャンスになっている。

大阪港の国際フェリーターミナルの韓国釜山に向かうフェリー。
韓国に帰る人たちの中で目立つのが大きな段ボール。
日本で買い付けた大量の商品を税関に申告しているのである。
円安傾向が強まった去年の秋以降
日本で製品を買い韓国で売る個人貿易が増えている。
パク・チンソクさん(48)は最近月に1度の割合で日本に来ている。
ソウル近郊に事務所を構えるパクさんが主に取り扱っているのはタオル。
夫婦で始めて12年。
これまで中国などの製品を扱ってきたが
同業者との競争が激しく利益を上げることが年々厳しくなっていた。
そこで目をつけたのが日本製のタオル。
円安でこれまでより安く購入できるようになったのである。
(パク・チンソクさん)
「日本製のタオルは品質がとても良く人気です。」
インターネットも活用し順調に売り上げを伸ばしている。
(パク・チンソクさん)
「利益を1割から2割得るのは難しい。
 それを円安によって得られるのだからこれはまたとない機会です。
 大きなメリットを感じています。」
パクさんはいま扱う商品の種類を増やそうとしている。
6月中旬に大阪のタオルの卸売会社を訪ね早速商談が始まった。
(パク・チンソクさん)
「もう少し安くなりませんか。」
(タオル卸売業者)
「最初は弊社が泣くかもしれないですが
 後は徐々に返してください。」
この日 パクさんは5,000セット買うことにした。
円安・ウォン高をきっかけに個人貿易に関心を持つ若者も増えている。
背景には景気の減速などで深刻化する就職難や失業がある。
(講師)
「日本は韓国よりもさまざまな商品がそろっている。」
個人貿易のやり方を教えてくれる説明会の参加者の多くは20代から40代。
(参加者)
「円安は僕にとって最高の幸運。
 いまの仕事を辞めて個人貿易で頑張りたい。」
イ・ギュファンさん(31)は個人貿易の研修会に申込み日本にやってきた。
イさんは大学を卒業した後小さな会社を転々とした。
去年就職した建設関連の会社は景気の悪化だ給料を未払いのままである。
イさんは今回約3万円分のアウトドア用品を買い付けた。
元手はこれまでためてきたわずかな貯金。
今後 韓国では売っていない商品を取り扱う個人貿易に本格的に乗り出すつもりである。
(イ・ギュファンさん)
「日本に眠る良い商品を探し出し
 個人貿易をぜひ軌道に乗せていきたい。」

個人貿易の成功を夢見て海を渡る韓国の人々。
為替相場の変動は彼らの人生にも大きな影響を与えている。








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