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天安門事件から24年 中国を離れた人たち

2013-06-09 08:07:04 | 報道/ニュース
6月5日 おはよう日本

中国の北京で起きた天安門事件では
民主化を求める学生たちの運動が武力で鎮圧され多くの死傷者が出た。
この事件から4日で24年。
本国を離れアメリカに渡った人たちは中国の人権に状況に批判の声を上げ続けている。

1日 ワシントンの中国大使館前で天安門事件の犠牲者を追悼する集会が開かれた。
事件のあと毎年開かれているこの集会にこの日は30人余りが集まった。
しかし参加者は年々減っている。
(集会の参加者)
「中国政府は表面上は経済面で成果を上げているので
 多くの人は民主化を訴える運動から去って行きました。」
風化しつつある天安門事件の記憶。
しかしアメリカには今も中国の人権状況に不満を持つ人たちが入国し続けている。
ロサンゼルス郊外に住む朱喬夫さん(49)。
今年2月 着の身着のままで家族を連れてロサンゼルスに到着した。
政治犯として服役中の兄の朱慮夫受刑囚の窮状をアメリカに訴えるためである。
兄は中国政府が違法だとする「中国民主党」の中心的メンバーである。
一昨年インターネット上で中国ジャスミン革命という反政府デモが呼びかけられた。
(兄 朱虞夫さんの詩)
中国人よ その時が来た
中国は皆のものだ
選択は個人のものだ
自らの意思で中国の未来を選択しよう

こうした動きに裁判所は国家の転覆を図った罪で懲役7年の有罪判決を言い渡した。
月に1度の面会のたびに兄の顔は腫れあがり
持病の影響で歩くことすらままならなくなっているという。
刑務所の中からひそかに持ち出された兄の手紙には
刑務所の外で医師の診察を受けたいという希望が綴られていた。
(兄 朱虞夫さんの手紙)
寒くなってきた
体に相当こたえる
刑務所生活は本当につらい

(朱喬夫さん)
「『次の面会のときの私がいなくなっても悲しまないでほしい』
 と兄は話していました。」
朱さんは今週行われる米中首脳会談で
オバマ大統領に中国の人権状況の改善を訴えてほしいと考えている。
(朱喬夫さん)
「民主国家のアメリカがなぜ兄の釈放を働きかけてくれないのか。
 オバマ大統領には兄を釈放するよう習主席に伝えてほしい。」
期待と懸念が交錯するなか朱さんは首脳会談の行方を見守っている。

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